コミュニティ放送 開局への散歩道☆彡②
コミュニティ放送 開局への散歩道☆彡
002 〔放送番組は、放送局の商品です〕
コミュニティ放送局の現況等を検索したり、見学に行くと
① 運営に苦労している。
② 開局計画をしているが、
1) 運営が厳しいようだ、
2) 採算に乗らないようだ
という答えが多く、その理由を正確に分析しなければなりません。
コミュニティ放送局の開局の手順(概略)は、
① 使用可能な周波数があるか潜在電界調査等
② (お金を出せる)仲間を(4名以上)集める
③ 周波数があれば、無線局免許申請
④ 予備免許(通知書)の付与
⑤ 送信所、演奏所等の工事、落成検査
⑥ 無線局免許状の付与、開局
この一連の、この作業を請け負う企業体(コンサル)などに依頼し、
お金を出せば、やってもらえますが、、、
しかし、ここには、商品となる放送番組制作に関するノウハウがありません。
このノウハウから、必要な放送設備や無線設備の選択もないまま、進めると、必要なものがなかったり、不必要だったり、何に使うかわからない機器が装備品となっていることも、よく目にします。(高額な買い物に注意‼)
そして、このような過程で進めてきた放送事業者等には、コミュニティ放送局の基本的な考えやノウハウを有していなこともよくあります。
これから始めようとする放送局を飲食店と捉え、考えてみてください。
例えば、ラーメン屋さんを開業したいときのは、ラーメン屋さんなどで、その仕事について、修行する、仕事の内容を知る必要があります。
また、飲食店でも、チェーン展開する飲食店と、個人で街を基本として展開する飲食店では、仕組みや仕込み、接客など違ってきます。
同じエフエム放送の周波数帯にある総合放送、県域放送、外国語放送、コミュニティ放送局等が軒を連ねるています。
このおはなしで、一番重要なのは、放送局の商品は「放送番組」ということです。(多くは、このことに気が付いていません。)
どのような商品(放送番組)を制作し、
喜んでもらえるのかも考えなければなりません。
市町村単位の狭い地域だからこそ、
① 事件、事故、テロリズム等
② 他人を不快にさせる性的な言動をした議員、警察官、教師の情報等
③ 話題になるプロ野球、サッカー等の試合結果等は、
コミュニティ放送局には、必要でしょうか?
コミュニティ放送に必要な番組は
① 地域に必要な出来事、行事、催し物、運動競技や試合の告知や結果等
② 地域に必要な団体の活動や、地元のすぐれている情報等
③ 地域に必要な必要なときに必要な情報等
④ 地域に必要な身近な警察、消防・救急、水防、海上保安庁の活動情報
⑤ 地域に必要な国、地方公共団体からの情報(速報性を含む)
⑥ 地域に必要な議会での議事内容とその結果等々
コミュニティ放送局の放送番組は、地域に必要な番組です。
最後に、コミュニティ放送を始めたいとの相談を受けたときに聞いた
驚きの発言は
・ ラジオを聴いたことがないけど、ラジオを始めたい。
・ ボタンを押せば、ラジオの放送番組が放送される機械はありますか。
・ お金はあるんです。どうにかしてください。
次回は、〔放送事項から見える放送番組〕です。