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効果的な採用動画の特徴:求職者の心に響く動画の作り方

こんにちは。EDIVAのSwiftです。
前回に引きつづき、本日も採用動画について書いていきます。
企業が採用活動をするに辺り、動画で自社の魅力や情報を発信していくことがいまやスタンダードになりつつあるということは、すでにお伝えしました。
では、いったいどのような採用動画が求職者の心に響くのでしょうか。
その答えを探るために、採用動画について改めて考え、効果的なものにするためのポイントについて考えていきたいと思います。


データから見る採用動画の効果

最初に採用動画を見た求職者がどのような印象を抱くかについて、データに基づいてお伝えしていこうと思います。
レバレジーズ株式会社が運営する新卒向け就職エージェント「career ticket(キャリアチケット)」が、大学4年生の男女300人を対象に行ったアンケート調査によると、採用動画の視聴後、志望度が「かなり高まった」と「高まった」と回答した応募者の合計が69.4%に達したとのことです。実に約7割の就活生の志望度が採用動画を視聴することによって高まったのです。
そのほかの別の企業による調査結果でも同様の結果が得られるケースは多く、現代の求職者が企業の採用動画を重視しており、志望度に大きく影響するということも頷ける結果だと思います。

現在大学4年生の男女300人を対象とした「就職活動におけるスマートフォン活用と採用動画に関する調査」

https://careerticket.jp/news/20220906/1/

採用動画の種類

採用動画と一口に言っても色んな種類のものがあります。
ここではいったんそれぞれの採用動画の特徴とメリットについて簡潔に記していきます。

1. 会社紹介動画

・特徴: 企業の概要や事業内容、ミッション、ビジョンなどを映像で表現します。オフィスの雰囲気や会社の代表や社員のインタビューが含まれることもしばしば。
・メリット: 求職者が会社の全体像を視覚的に理解しやすく、企業のブランディング強化にも貢献。企業の魅力を効果的に伝えることができます。

2. オフィス紹介動画

・特徴:オフィスの雰囲気やレイアウト、社員の仕事スペース、休憩エリアなど、働く環境を視覚的に伝えます。社員がナビゲーターを務めることもよくあります。
メリット: 魅力的なオフィス環境をアピールすることで、企業のブランドイメージを向上させる。実際の職場環境を事前に確認することで、入社後のギャップを減らし、ミスマッチを防ぐ効果が期待できます。

3. インタビュー動画

・特徴: 現職社員へのインタビューで、実際の業務内容や仕事へのやりがい、職場の雰囲気などを現場の目線から伝える内容です。職種ごとにインタビュー映像を用意するケースが多いです。
メリット: 求職者にリアルな声を届け、こちらもミスマッチ防止に役立ちます。社員の満足度や実際の働き方が見える化されるため、求職者も自分が働くイメージをより具体化させることができます。

4.社員の一日の流れ動画

・特徴: 朝の出勤から退社までの流れや、クライアントとの商談、社員同士のコミュニケーションなど業務中の日常風景を映します。
・メリット: 実務について求職者が具体的なイメージを持つことができるため志望度が高まり、内定承諾率の向上などが期待できます。

5.職種紹介動画

・特徴:特定の職種や部門ごとの仕事内容や役割を詳しく説明するための動画です。職種ごとの業務内容や担当業務で使うスキルや実際の仕事場面などを映します。
・メリット:職種ごとの違いや、業務内容について深掘りできるため、求職者の実務への理解をより深めることができます。


効果的な採用動画をつくるポイント

採用動画を活用することが、企業と求職者双方にとってメリットがあることはすでにご理解いただけたかと思います。しかし、それはあくまでも採用動画に一定のクオリティがあり、視聴者に企業の魅力が伝わる場合に限ります。そこで以下のポイントを守ることで、採用動画を内製する場合でも訴求効果の高い映像をつくることができるようになります。

1.ターゲットを明確にする

みなさんはどのような人材を求めて採用活動をしているのでしょうか。当然ですが、すでに「求める人物像」があるはずです。求職者のこれまでの経歴やスキルや性格など、明確とまでは言わないにせよある程度具体的なイメージはあるはずです。
当たり前ですが、採用動画も同じく「求める人物像」にたいして訴求できる内容にした方がより効果的になります。
いま一度、どのような人材を採用したいのか、そしてその層により深い印象を与えられる動画とはどのようなものなのか、制作に着手する前に検討してみることをお勧めいたします。

2.ストーリーテリングを重視する

ストーリーテリングといっても何もドラマ仕立てにしましょうとかそういうお話ではありません。もちろん、ショートドラマなどで事業のPRを行うことは現代のSNSマーケティング市場では非常に有効だと言われています。しかしやはり難易度は相当高いと言わざるを得ません。
ここでのストーリーテリングとは、求職者に伝わりやすいエピソードを挿入し、共感ができるような動画の構成になるように工夫するということです。
例えば、社員インタビューなどでプロジェクトでの成功体験、困難を乗り越えたエピソードなどを伝えることも、ストーリーテリングに含まれます。
求職者の琴線に触れ、共感を呼び込むことが、効果的な採用動画の条件となりますので、ぜひ意識してみてください。

3.高品質な映像と音声

視覚的に美しい映像と、聞き取りやすい音声、調和の取れたBGMなどは企業の魅力を余すところなく視聴者に訴えることができます。
逆に言えば、映像が粗かったり、音声が悪かったりすると、どれだけ内容のある採用動画でも企業のイメージ向上には繋がらないでしょう。
現代ではスマホでも十分に綺麗な映像が撮れます。インタビュー動画などではピンマイクなどを活用することで、高品質な音声収録も可能となりますので、ぜひ一度導入を検討してみてください。
ピンマイクには以前、別のnoteを書いておりますので、ご興味ある方はそちらの方もぜひご覧ください。

4.短く簡潔に表現する

現代人は集中持続時間が10秒を切ると言われております。最近の傾向としてもショート動画のトレンドがありますが、現代の視聴者(求職者)に効果的に訴求しようとする場合にはある程度そのことを意識する必要があります。
必ずしもショート動画にする必要はありませんが、できる限り伝えるべき情報は短く簡潔にすることを心がけると良いでしょう。
企業説明会で流す動画ならまだしも、YouTubeやSNSなどで投稿する動画の場合は特に動画冒頭で視聴者を引きつけるような工夫をすることも必要となります。この辺りのテクニックは、採用動画のみならず企業PR動画全般に言えることになりますので、より深く知りたい方は、以前書いたnote記事を参考にしていただければと思います。

最後に

求職者の心に響く採用動画を作るためには、通常のマーケティングと同様、求める人材像(ターゲット)を明確にした上で、ストーリーテリングや内容を工夫し、一定以上のクオリティのものに仕上げる必要があります。
また企業側が発したい情報だけではなく、求職者の視点や実際に働く社員の声などの要素をバランスよく組み合わせることで、ミスマッチを防ぎ、採用活動の効率化に役立ってくれるはずです。ただの企業紹介に終始するのではなく、求職者が「ここで働きたい」と思うような魅力溢れる動画にするよう意識することが重要となります。
本日もありがとうございました。

では今日はこの辺で。また次回に。


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