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台本制作&動画ライティングの基礎:視聴者を惹きつける動画作りのコツ

こんにちは。EDIVAのSwiftです。
本日は台本制作と動画ライティングについて書いていこうと思います。
動画コンテンツがSNSやマーケティングの中心となりつつある現代、台本制作動画ライティングは、視聴者に魅力を伝えるための重要な基盤となります。台本のクオリティが動画のクオリティに直結すると言っても過言ではないくらいです。
本記事では、台本制作と動画ライティングの基本についてわかりやすく解説します。



1. 台本制作の重要性

なぜ動画を作るのに台本が必要なのでしょうか?「そんな面倒なことをするよりも、リテイクを繰り返して、良いシーンを抽出していったほうが良いのではないか?」そんなふうに感じられる方も多いのではないでしょうか。
もちろんその意見もあながち間違ってはいません。
なんとなくの筋だけ決めておいて、あとはぶっつけ本番で行ったほうが、良い動画が撮れるといったケースも少なからずあるからです。しかし「再現性」という意味ではどうでしょうか?

皆さんが動画で発信をしていくのは、単発ではありませんよね。これから継続的に動画運用を行っていこうと考えているはずです。だとすると、それぞれの動画のクオリティにばらつきがあるよりも、台本を制作してすべての動画が一定以上のクオリティを保っている方が、視聴者やファンがつきやすいのです。台本は、動画制作の設計図にあたり、簡潔にまとめると以下のようなメリットがあります。

  • メッセージの明確化:伝えたい内容を整理し、一貫性のあるストーリーを作ることができる。

  • 撮影や編集効率の向上:必要なシーンやセリフが明確になるため、撮影や編集にかかる時間を省略できる。

  • 視聴者の離脱を防ぐ構成を作れる:テンポよく、わかりやすい構成を事前に設計できるので、視聴者に飽きさせない展開を作りやすい。

台本がないまま制作に進むと、冗長な動画や伝わりにくい内容になりがちです。それに台本を作って、効率的な撮影や編集を行っていく方が、けっきょくのところ時間の省略に繋がったりもします。今後、動画を作っていく際にはぜひ台本制作から初めて、効率とクオリティの両面を向上させていきましょう!


2. 動画ライティングの基本構成

動画ライティングでは、視聴者の関心を引きつける「構成」が重要です。たとえばショート動画では以下のような基本構成となります。

① フック(冒頭 5~10秒)

視聴者の注意を引きつける部分。私の記事で何度も繰り返していますが、視聴者が最も離脱するのが冒頭の数秒ですので、導入部分は特に重視しましょう!

  • 質問形式:「〇〇に悩んでいませんか?」

  • 意外性:「実は、〇〇の90%が知らない方法があります。」

  • 感情を刺激する:「これを知らないと、損します。」

② 本編(メインコンテンツ)

視聴者が求めるコアな情報や解決策をここで提供します。

  • シンプルで具体的に。

  • 視覚的なサポート(テロップやグラフ)を挿入することで、的確にメッセージを伝えられるようにする。

③ エンディング:CTA(コール・トゥ・アクション)

動画を締めくくり、視聴者に次のアクションを促します。

  • 商品購入:「今すぐ公式サイトでチェック!」

  • フォロー促進:「フォローして、最新情報をゲット!」

  • シェア促進:「この動画が役に立ったら、ぜひシェアしてください!」


3. 魅力的な台本を書くためのポイント

① ターゲット視聴者を明確にする

台本のトーンや内容は、ターゲットによって変わります。

  • 若者向け:カジュアルな言葉遣いや少し派手目の編集

  • ビジネス層向け:専門用語を交えたフォーマルな表現

  • 家族向け:穏やかなBGM、明るくどこか柔和な印象の映像

② できる限りメッセージを絞る

情報を詰め込みすぎると、視聴者が離脱します。1つの動画で伝えるべきメッセージを1つか、多くとも2つまでに絞りましょう。

例)
・「睡眠のプロ直伝、たったひとつの快眠法」
・「新NISAで損しないための、ふたつの戦略」

③ 短く簡潔にする

特にSNS動画では、簡潔さが求められます。つまらない動画だと判断された場合、即座にスワイプされてしまうからです。1秒でも長く動画を見てもらえるように、できる限りシンプルな構成を心がけましょう。

  • セリフは短文で小気味よく

  • 編集で不要な言葉や、間延びしている箇所を丁寧にカットする

④ 視覚要素を意識した台本作り

映像やテロップで補完できる部分は、できる限り台本化しないということも意識すべきことになります。たとえば以下のような情報は、編集で視覚的に表示した方が視聴者にスムーズに受け入れられることも多いので、言葉として表現しすぎないように注意しましょう。


数字や統計」などグラフ化しやすい数値
・「店舗の位置や物件情報」などマップで表示した方がわかりやすい情報

⑤ ストーリーテリングを心がける

ストーリー形式にすることで視聴者の感情を動かすことができます。
ストーリー形式といっても、物語を作るような大掛かりなことを言ってるのではありません。あくまでも、視聴者が共感しやすくなるような、感情の動線を引くということです。

詳しくは以下の文章術フレームワークで解説いたします。


4.文章術フレームワークを活用する

文章を書き慣れていない方は、台本と言ってもまず何から書けば良いかわからないと思います。そこでオススメなのが、ライティングのフレームワークを活用するということです。
セールスライティングのフレームワークはさまざまありますが、ここでは私がライティングにおいてよく使うふたつのタイプをご紹介します。


PREP法

論理的かつ説得力のある文章や話し方を構成するフレームワークです。ざっくり解説すると以下の構成となります。

  1. Point(結論): 最初に結論を述べる。

  2. Reason(理由): その結論の理由を説明する。

  3. Example(具体例): 理由を補強する具体例を示す。

  4. Point(再結論): 最後に再度結論を強調する。

特徴: 短時間で要点を伝えたい場面に最適です。特にビジネスシーンやプレゼンなどでよく使われます。


PASTORフォーミュラ

セールスライティングやマーケティングで活用されるフレームワークで、顧客の感情に訴えかけ、行動を促します。尺の短いショート動画では、すべての項目を取り入れることはできないかと思いますが、PASだけでも十分に訴求力があります。構成は以下の通りです。

  1. P(Problem): 顧客の問題や悩みを明確にする。

  2. A(Amplify): 問題を放置した場合のリスクや悪化を示す。

  3. S(Story or Solution): 解決策や関連するストーリーを提案する。

  4. T(Transformation): 解決後の理想の状態を描く。

  5. O(Offer): 商品やサービスを提案し、その価値を伝える。

  6. R(Response): 行動を促す(例: 購入、登録)。

特徴: 顧客の共感を得ながら行動を引き出す構造で、マーケティングや広告などに非常に効果的な手法となります。

最後に

冒頭にも記しましたが、台本制作や動画ライティングは、動画のクオリティに直結するほど重要な要素となります。
台本の質が高ければ、視聴者の興味を引き、行動を促すための動画になる可能性を飛躍的に高めることができます。
今回のポイントを押さえながら、ぜひ皆さまも台本を作成してから撮影に臨んでみてください。

それでは本日はこの辺で。また次回に。

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