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ピアノ選びの道のり

娘がピアノにハマった。
ピアノといっても、この絵本タイプのピアノだ。

これを一生懸命弾いている。
独学で音を聞き分けながら、少しずつ奏でられる曲が増えていく。

私自身、ピアノを習っていたこともあり、いずれピアノは習い事にしてもいいかなと思っていた。しかし娘が好きかどうかわからないなぁ…始めてもすぐ辞めることになるかなぁ…なんて思っているうちに時は流れ、結局そのままになっていた。

しかし、毎日毎日飽きもせず小さなピアノを弾いているので、これは良い機会かもしれないと思い、ピアノ教室の体験へ。

娘の意向もあり、ピアノを習い始めることになるも、ピアノは週に1回、通って終わりではない。
毎日と言わずとも、家での練習が必要な習い事。

そこでぶち当たった壁ががピアノ選び。
中古?新品?小型?通常サイズ?

前書きが長くなりましたが、色々迷ったピアノ選びのお話し

キーボード?電子ピアノ?

ピアノといってもいろんな種類があり、一番お手頃なのは、薄型のキーボードタイプだろう。
価格も2万円前後と、比較的安価に手に入りやすい。

娘も、今こそピアノ熱があるが、すぐに辞めたくなった時のことを考えると、いきなり大型の電子ピアノを迎えるのは、金銭的(いいお値段する)にも場所的(部屋の家具レイアウトを変えねば)にもハードルが高い。

しかし、キーボードタイプは、教室のグランドピアノと弾き心地が大きく異なるのも事実。

娘は冬のピアノの発表会に出ることになったので、早めに指の力をつけ、ピアノに慣れていくことが必要。

先生にも相談した結果、「結局キーボードタイプはすぐに買い替えることになる人が多い」という言葉を信じ(笑)、グランドピアノに弾き心地が近い、88鍵盤ある電子ピアノを購入することに。

しかし、ここからがピアノ探しの旅本番だった。

私自身も年長さんからピアノを習わせてもらっていた。その時のピアノは、だんだんと音が出なくなってしまったこともあり、娘が生まれる数年前に処分(今となっては悔やまれる!)。ちなみに私の母はひとり親で、決して金銭的に余裕がある方ではなかった。しかし、祖母の力もあり、当時30万程のピアノを買ってくれたらしい。約10年ピアノを習い、その後も社会人の前半くらいまでたまに触っていたことを思うと、20年程は使ったので浮かばれそうだが、知らないって怖い。

楽器店へGo

ネットで探していても埒が開かないので、実際に電子ピアノを複数台展示している島村楽器へ。

まずは購入ブランドを絞るべく、店員さんを捕まえ、違いを色々と聞いてみる。

わかったことは、ブランドごとに品質や操作性は大きく違わない。
異なるのは「音色」だった。

特に「カワイ」と「ヤマハ」は音色が大きく違う。
(引き比べたこともないので知らなかった。)

ヤマハはしっとり深い音色。
カワイは華やかで軽やかな音色。
ローランドはヤマハに近いが壮大な感じの音色。

教室のグランドピアノの音色に近いブランドを選ぶ人が多いらしい。

私は、自分が通っていた教室のグランドピアノがヤマハだったこともあり、ヤマハの音色が耳に馴染んだ。
習うのは娘だが、買うのは私。
ヤマハにしようと、まずはブランドを絞った。

モデルを絞り込む

楽器は本当に値幅が大きい。電子ピアノと一言で言っても、10万弱で買えるものから、高いものは50万まで。

楽器店の方曰く、見た目のデザイン以外だと下記が異なってくるらしい。
①音の響き具合(スピーカーの搭載数や位置)
②操作パネルがボタンのみか、液晶タッチパネルか
③木製鍵盤か樹脂鍵盤か

まずは①の違いを確認すべく、電子ピアノの中でも音や弾き心地がグランドピアノに近いといわれる「クラビノーバ」の上位機種を店員さんに弾いてもらった。
確かに音の響きや聞こえ方が全然違う!グランドピアノのよう!(語彙力)

すっかりクラビノーバに心奪われた私。

しかし娘(ど初心者)の練習に使うのに、そこまで音のクオリティは求めなくても良いはずだと考え直す。

また、朝や夜中はヘッドフォンを使うことが多いだろう。

ということで①の優先度は落とすことに。

次は②。もちろんタッチパネルの方が便利である。

ただ、やはり本来の目的が「ピアノの練習」であることを考え、電源さえ入れられれば、細かい操作性は拘らないことに。

こうして色々なこだわりを捨てていくと、だんだんと高価格帯のモデルが選択肢から落ちていく。

最後に③。一番迷ったのはここかもしれない。

キーボードタイプではなく、電子ピアノを買おうと思った一番の理由は「弾き心地」。

やはり木製鍵盤と樹脂鍵盤では重さや指のタッチが変わってくる。
(値段も変わってくる。笑)

クラビノーバの木製鍵盤の電子ピアノにしようかなぁと悩んでいた時、接客してくれていた店員さんが声をかけてくれた。

「最近の樹脂鍵盤はよくできていて、木製鍵盤とほとんど変わらない品質になってきているんですよ。」

結局買ったのは

ピアノの回りを悩みながらぐるぐるしている私に店員さんが紹介してくれたのは、王道のクラビノーバではなく、エントリーシリーズの「アリウス」。

娘、大喜び。

音の響きはクラビノーバとは全然違うが(電子ピアノ感が強い)、軽く弾いてみた感じ、鍵盤のタッチはクラビノーバの樹脂鍵盤とも遜色ない。
価格帯も手が届きやすい。

ちなみにアリウスには、エントリーとスタンダードの2モデルあるが、この2機種は結構弾き心地が異なるため、スタンダードモデルをお勧めされた。

一番こだわっていた③を満たし、かつ、娘が欲しいと言っていたホワイトがあったので、これだ!と思い、我が家はヤマハのアリウスをお迎えすること。

やっぱり見て聞くのが一番

ピアノを買おうと思った時、なんとなくネットで購入しようと思っていた。

しかし、実物を見ながら話を聞くと、知らなかったことをたくさん教えてもらえた。

なんでもネットで調べられる時代だけど、やはり実際に使うものは、人に話を聞いて、試してみることも必要だなと、あらためて思った、久々の大物買いでした。

電子ピアノを買おうと思っているどなたかの参考になれば幸いです。


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