時代遅れの本好きたちへ
情報や小説はネットで、が当たり前のこのご時世、まだ本をわざわざ買いに行ってるの?という方も多いでしょう。
それでも、言うことを聞かない本好きたちは、せっせと本屋に足を運ぶ。
オカメもそんな一人でございます。
大きな本屋は、ビシッとした真新しい本の背表紙にうっとりしますし、本のディスプレイの仕方をみてると時流も分かったりします。
神田神保町の古書店街などは、行くだけでひと回り大人になった気がします。
オカメはマニアックさはあまり無いのと、敷居の高さに緊張して入れませんので、あまり行きませが。
そして、ブックオフに代表される古本屋は一般庶民の本好きにとってはたまらない場所です。
なんであの空間にいると時間が経つのが早いのでしょう。
電車では、空いてるシートを目を光らせて虎視眈々と座るのを目論んでいるのに、ブックオフでは、ずっと立っている自分が不思議でなりません。
ブックオフといえば、1号店は千代田で2号店が上溝と、とてもローカルなところで小さな店からスタートしています。
ちなみにブックオフの本社は今でも相模原ですね。
創業の坂本さんは、俺のフレンチやイタリアンなどで、異端児社長としても有名です。
そんな大型古本屋でのあるある
オカメのあるあるを書いてみます。
お〜分かるとか、私もやっちゃうと同感していただければ幸いです。
比較的新しい最近の本だったり、話題の本のような場所があるが、やはり人気で値段が新刊と変わらなかったりするので、ここはチラ見でスルーします。
たまには、自分の好きなジャンル以外も読んでみようと、見慣れないエリアに行くが、やはりそこでの滞在時間は短く終わります。
安定の好きなジャンルに行き、やはりここだなと落ち着き払う。そして、その定位置のようなエリアに他の人が居ないと、そこはもうパラダイス。
棚の端から順にタイトルを見ていくが、
気になっても最初はスルー。
一通り、ていねいに棚全体を眺めていきます。
ふむふむ、これはと感じる本があれば、
手にとりパラパラっと軽く目を通す。
しかしここで、一気に脇に抱えるというパターンはほぼ無いです。
むしろ引き込まれるように読んでしまった本は買わなかったりします。
だいたい、同じようなジャンルのエリアが2ヶ所ある場合画多いです。
もう1ヶ所はさらに値段の安い、少し古いコーナー。そこには、同じ本が安く置かれている場合があります。程度もそこまで気にはなりません。
もちろん、気になった本が安いエリアにも有れば、それは即、脇抱えの巻きです。
目ぼしい本は、だいたいの場所を覚えているのですが、再び戻ってくると、意外とどれが気になっていた本が分からなくなる時があります。
そうなると、また選び直しみたいな感じになり、最初からやり直しです。でも嫌じゃないから困ります。
そんな感じで好きなジャンルを2.3ヶ所回っていると、さすがに時間も経っていますので次の予定などがあると焦り出します。
もし、予定があり、その時は何も買わずに店を出ると、それはそれで大人な感じがして悪くはないです。
そろそろレジに向かおうと、これまで費やしてきた時間の集大成を発揮するときです。
これまで候補に上がった本たちのところへ戻り、こんなに安く買えるなんて最高!と思ったときに、突然神が降りてきます。
今まで目に入らなかった本を急に発見します。
「えっ、こんな本さっきあった?」
そういう時は、中をほとんど見ずに買ったりします。
本とは一期一会です。
そんな出会いを求めて古本屋に行くのかもしれません。
カバンにしまって、ルンルンで帰ります。
いつ読もうかな、どこで読もうと妄想をするのも楽しみですが、しばらくするとまた本屋にて立っていたりします。
はっあの本は?
神が降りてきて買った本は?
はい、過ぎ去ったことは気にしない主義です。
典型的な悪いくせです。
そうして、置き場のない本たちは埋もれていきます。
そしてなかなか処分できなかったりします。
本とは、出会う体験と所有欲なのかもしれません。