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親子の想いを紡ぐ事業構想
下川譲
2021年4月から2年間、社会人大学である「事業構想大学院大学」に入学し、自身の理想となる事業構想を考え、実現可能なまでのアイデアを出し、フィールドリサーチを繰り返しながら、修論として事業構想計画書を書き上げました。
今回は、この自身で構想した事業について、簡単ですが紹介させていただきたいと思います。テーマは「親子の想い紡ぐ事業構想」になります。
この構想の発露には、2つのことが起因しています。1つが自身の親子関係であり、もう1つが社会的な背景による親子関係です。
まず自身の親子関係ですが、現在40代後半になる私は、2年前に80代の父親を亡くし、そして、残された70代後半に差し掛かる母親との関係性、更には、今後の母親の老後とどう向き合い、どう寄り添っていくかということに直面しました。
そして、もう一つの社会的背景の親子関係は、核家族や単身・高齢化世帯の増加が示す親子の非同居化です。特に都心部では、世代間扶養意識の変化などに伴い、3世代同居が減少し、高齢者を支えてきた家族の機能が低下していることが社会問題として顕在化しています。
血の繋がった親子であっても離れて暮らすことで、その関係性が希薄化、疎遠化する社会的背景に、自身の置かれている状況と経験を重ね合わせ、何か解決する手立てはないかと考えたことが構想の発露になっています。
この課題を解決するための一連の流れ(循環)が図1になります。
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最終的なゴールは、親子の想いが交差している状態を理想とし、そのキッカケを子供から親へアプローチするとこから始まります。想定する対象者は、40〜50代の子供であり、これから訪れる親の生活の支え、介助・介護、そして、一番重要であり、考えるべきことは、親の幸せについてです。そのためにはまず子供から寄り添うことを起点としています。
そこには、自身でアプローチすることのできない心理的・物理的な問題が想定されます。よって、そこに第三者として介在し、親子関係の構築をサポートすることを事業として考えています。
決して険悪な親子関係の修復を目的としているのではなく、関係は悪くないが、何か距離感が出てしまっている、お互いの気持ちが共有されていないような親子の“想いを紡ぐ”ことを目的としています。
「親孝行したいときに親はなし」という言葉がありますが、自身も含め、そのような心の残りを持った子供、または親子を1人・1組でもなくせることを願っての事業構想になっています。
まだ準備段階であり、ローンチするステージまでには辿り着いていませんが、自身の構想の実現に向けて取り組んでいる最中です。何かご意見やアドバスなどいただけると大変うれしく思っております。どうぞ宜しくお願い致します。
下川譲
東京都清瀬市出身、現在は東京都荒川区に在住。金融機関、コンサル会社を経て、現在は廃棄物処理業の業界に身を置く。2023年3月に事業構想大学院大学の事業構想研究科を修了。