オンライン MEET UP!レポート#21
オンライン MEET UP!レポート#21
皆さんこんにちは。インターンの古屋ななみです。
6月のオンラインMEET UP!のレポートをお送りいたします。
第21回のテーマは、「ふるシェア」で思うこと・いろんな家族の形を応援したい。
ゲストは大阪在住のグラフィックデザイナーの前園 知枝さんとコネヒト株式会社コンテンツディレクター金田 美保子さんです。
1人目のゲストは前園知枝さん。最近お知り合いが始めた会員制の都市と地方とのマッチングサービス、ふるさとシェアリング株式会社の「ふるシェア」の企画に関わり、旅行以上、移住未満の「友だち」のいるふるさと作り、関係人口を増やす取り組み(オンラインコミュニティ)を行っています。
ふるさとシェアリングができるまで
「ふるさとシェアリング」とは都市と地方が繋がる、人と人との繋がりを作る、まちづくりのプラットフォームです。前園さんは「ふるさとシェアリング」すさみの家のオープニング準備やインテリアコーディネイト、利用者向けのパンフレットのデザインなどで企画に加わっているそうです。
「ふるさとシェアリング」というサービスを始められたオダギリサトシさんは、すさみ町に自身のリゾートマンションを保有しているのですが、子どもと遊びに行っても何か物足りないと感じることが近年続いていたそうです。ある時、地元のお祭りに誘っていただくきっかけがあり、そこから地域の人と関わることが増えていき、地元の人と関わる/仲良くなることではじめて土地の面白さが深くなっていくことを実感されたそうです。このような楽しみ方を広げていきたいという思いから、ふるさとシェアリングを始められたそうです。
<都市と地方が繋がる会員制のコミュニティ>
主なサービスは4種類
・オンラインをベースにした関係を構築していくための「ふるシェアONLINE」
・地方と都市で物々交換する「ふるシェア便」
・古民家を改装した宿泊施設「ふるシェアの家」
・従来の観光では体験できない地域の人と過ごす「ふるシェアタイム」
類似サービスとの差別化
「ふるさとシェアリングとniclass / ADDress / LivingAnywhere Commonsは似ているよね」と言われることもよくあるそうなのですが、niclassは”移住”をサポート、ADDressはおしゃれでかっこいい”建物”に泊まること、LivingAnywhere Commonsは都会に住んでいる人が地方の”場所”に行くためのものであるため、目的の異なるサービスであるとのこと。ふるさとシェアリングと決定的に異なるのは、人との繋がりを作ることをメインに捉えていない点だそうです。そのため、ふるシェア便が普通の通販と異なり、地域の人と仲良くなるために関わっていくためのものであったり、ふるシェアの家も地域の人と関係を作るための拠点として運営されており、建物に泊まることがメインではありません。
※利用者に対しての注意点
地域の人と仲良くなるためのサービスであり、地域の人はプロの観光ガイドではないため、思いやりと節度を持って関わっていただくと素晴らしい場所として皆さんのふるさとにしていくことができると思います。
2人目のゲストは金田美保子さん。多様な家族像の実現に向けた事業の企画、開発、運用を行っているコネヒト株式会社で、ママリという妊娠・出産で悩む女性向けアプリのコンテンツディレクターとして活動していらっしゃいます。
ママリのサービスはコンテンツが特徴的
ママリはユーザー同士が日々の悩みやがんばりをねぎらうオンラインコミュニティで、お互いを思いやり、いつ戻ってきてもあたたかさを感じられる場所を目指しています。「ママリ」は2019年実績で1/3のママが支持したママ向けSNSで、孤立しがちな子育てママにとって「根拠ある受容・言語化」が特徴です。例えばママリの「今日のひとこと」は「子供が生まれてから4歳になるまでの1741日を応援する日めくりコンテンツ」ですが、一貫しているのは孤立し挫けそうなママ向けに徹底した自己肯定感に溢れたメッセージが文体にまで落とし込まれた思想です。
大事にしていること
大事にしていることは、”自己肯定感を高める”ことだそうです。アプリを開いてコミュニティにやってくるママの悩みや課題は様々ですが、共通しているのはママをとりまく空気(こうあるべきという周囲や自分自身の思い込み、そこを外れると失格扱い、劣等感)だそうです。例えば、最近では無痛分娩で出産の痛みを体験しないなんて....や、0歳から保育園に預けて働くなんて....など、、、心が痛みますね。
そのため、しつこいくらい自己肯定感を高める要素を盛り込んでいるそうです。
ポイントは、その人(ママや子ども)の今を受け止めることだそうです。例えば、「焦らず見守っていきましょう」や、「ママの体は毎日の育児でとても疲れているはずです」など。
また、ママリの特徴は、個々の選択肢を尊重する表現で、一つに偏らず優劣をつけないことや、多様な家族のあり方を肯定するところだそうです。ユーザーさんからのフィードバックをコンテンツに反映し還元しているというお話がママに寄り添っていてとても印象的でした。
今後もおふたりの活動に注目です!
次回もお楽しみに♪インターンの古屋でした。
文=古屋ななみ