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オンライン MEET UP! レポート#20

みなさんこんにちは!
2月からインターン生として参加しております。
望月りおです。
5月11日に行われたオンラインMEET UP!のレポートをお送りいたします。
第20回のテーマは、「地域に根差したメディア活動の実践・川内村で炭火焼き復活!」。
ゲストは栗原 大介さんと関 孝男さんをお迎えし、トークを展開しました。

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1人目のゲストの関さんは、福島県川内村で炭増す芸人として「炭焼きプロジェクト」の活動をされています。

川内村とは?
川内村と木炭の歴史は古く、さかのぼると江戸時代になります。江戸時代に天領として木炭供給地となり、林業が盛んに行われていました。
明治時代には、地租改正が行われ森が国有地になってしまいましたが裁判をして引き戻した珍しい歴史があります。こういった歴史により木炭生産が日本1位になりました。
しかし、1971年に福島第一原子力発電所が稼働すると使用するエネルギーの変化に伴い木炭の使用率が減少し、2011年の福島第一原発事故での放射能の影響により炭焼きが皆無になってしまいました。

復活させたい!
関さんは、2013年に福島に移住され「いわなの郷」でお仕事をされてきました。そこでいわなを炭で焼いている光景をみて、「木がたくさんあるのにどうして炭焼きをしないのだろう?」という問いから炭焼きを復活させたいという思いを抱きはじめ、2016年には炭焼きの師匠の方から「炭窯づくり」を伝承しました。その後、2017年には-15℃の中での「極寒キャンプ」や、半日かけて焼いた炭の出し入れをして火をつける (注1)「炭焼き体験キャンプ」を行いました。また、若者の雇用創出の会議や先月のMEET UPのゲストである影山邦人さんをお呼びした炭焼場未来会議に参加し、炭蓄電器の将来性に感銘を受けたそうです。

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2021年からは川内炭増す芸人として放射能基準値の壁と闘いながら炭日本一の歴史と炭焼場という地名を活かしたストーリーを作りたいという思いで活動を行っています。

注1:炭の出し入れに半日、焼いた炭は計1週間ほどかかります。

魅力
炭焼の魅力は主に以下のとおり
1) 五感フル活用。 →焼く時の煙、温度、匂いで中の様子を確認しなければいけない!
2) 将来性。 
① 木材の新たな活用:炭蓄電器を始め、木材の新たな活用法が見つかるかもしれない。
② SDGs:循環型社会のなかで森林に囲まれているのに循環を活かしきれていない現状を変えられる。
③ 村民との関わり:村民との共同作業を通し炭焼きの魅力を発信できる。

未来に向けて
今後は、基準値の見直しが進むなかで、成長が早く放射能の影響が少ないとされる竹炭も視野に入れ、自然を生かした「ふるさと学校」の教育の中で炭を使ってもらうことや自らローカルメディアを立ち上げるなどの活動をしたいそうです。「作る」ことにとどまらず、時代や環境に合わせて伝承していこうとする姿勢はステキに思いました。


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2人目のゲストの栗原 大介さんは、長野県の富士見町と東京の二拠点で活動されています。2016年に映像会社「Sashimi Media Lab」を設立した後、富士見町に移住し富士見町のローカルメディア「せんにん」の運営や、コワーキングスペース「富士見 森のオフィス」で出会ったクリエイター仲間と、メディアづくりを通し地域課題を解決する団体「ヤツメディア」を結成し、地域に根差したメディア活動を行われています。

全ての人のメディアラボ
サシミメディアラボ株式会社は、メディアを使って、面白いこと新しいことをしたいと考えるすべての人のためのラボです。サシミ=生魚=新鮮な素材という意味合いから名付けられ、新鮮な素材をもっと手軽に、かつ、とっておきのご馳走にして提供したい想いがこめられています。

なにか面白いことしませんか?
富士見町の前町長が進めていた移住促進事業をきっかけに始まったコワーキングスペース「富士見 森のオフィス」に通う中で、たくさんの地元の人や移住者との繋がりが持てたそうです。そこで出会った移住クリエイターグループで何か面白いことをしたいという思いから「ヤツメディア」を結成しました。地域を好きになってもらい、この地域で暮らしたいという思いを強めてもらうために始めたローカルWebメディア「sen-nin」は、誰かに読んでもらう事を念頭におくよりも、移住者側として「町のことを知りたい」、「知り合いを増やしたい」という思いで運営しているそうです。そこで実感した「町の人に取材をし、編集して届ける面白さ」を多くの人と共有しながら広めていきたいという思いから、地域の人々を対象とした記者・動画クリエイターワークショップをスタートしました。
ワークショップの内容は、町の人々を取材し一本の記事と動画を作っていくもの。このワークショップによって、移住者と町の人の繋がりだけでなく、町の人同士の繋がりを実現してきました。

その後は、コミュニティラジオ番組制作をスタート。毎週ゲストをお呼びして様々な事柄について話しています。ラジオに呼んだ町の人どうしが、「やりたいね」といったことが後日実際に行われた時には、ラジオを運営している意義を実感されたようです。

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栗原さん自身が楽しんでやっているところがすごく印象的でした!
また、栗原さんのご自宅は大きなおうちなのだとか……。インターン生で合宿をしてもいいかもね、とお話が出ていたのでコロナが早く収まればいいなと願うばかりです。

地域に根差した活動は、歴史的なモノであったりメディア活動であったりとそれぞれですが、そこから派生する人々の繋がりはとても素敵に思いました。
行動が制限されてしまう今だからこそ、おふたりの「楽しみながら行う」姿は何かを始めるうえでとっても大切なマインドであると感じました。

今後もおふたりの活動に注目です!
次回もお楽しみしていてください♪
インターンの望月でした。

文=望月りお

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