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ライターが身につけるべき「編集力」とは

こんにちは。エディマート代表の鬼頭です。

これまでライターにとって必要な力として、「人間力」「適応力」「編集力」の3つを高めるべきだと書いてきました。

今回は最後の「編集力」について。ライターと編集者、ともにキャリアを積んできた私の考えから、「編集力」の必要性についてお話ししたいと思います。

1.ライターにとっての「編集力」とは

ライター・古賀史健氏の著作取材・執筆・推敲──書く人の教科書ではライターが「編集」するものについて、このように書かれました。

原稿を編集するのは、ライターの仕事だ。

『取材・執筆・推敲──書く人の教科書』より

ライターとしてのキャリアを築くのであれば、ぜひ知っておいてほしい考えだと思います。私が一から説明するよりも核心にふれて解説されていらっしゃいますので、未読の方はぜひ手に取ってみてください。

▼こちらのリンクから一部は読めます

古賀氏はさらに、同作のなかでこうも語っています。

今後、ライターと編集者の境界はますますあいまいになっていくだろう。

『取材・執筆・推敲──書く人の教科書』より

ここまで古賀氏の言葉を借りっぱなしで恐縮ですが、冒頭で私が編集力の必要性を訴えた際に「編集者の仕事でしょ?」と感じた方は要注意です。そう考えたライターは、自身の仕事を文章力だけに頼ってしまっている証拠なのかもしれません。

2.お客様はライターに何を求めているのか

ここからは、実際の仕事に置き換えて考えてみましょう。まず質問です。あなたのお客様は誰ですか?

1.編集者
2.webディレクター
3.デザイナー
4.マーケター
5.広報
6.営業・セールス
7.人事
8.経営者
などなど

書き出したらキリがありませんね。ときには集客用のコンテンツを、ときには専門性に特化した書籍を、ときには大衆を引き寄せるコピーを…。常に誰かが、何かを成し遂げるために、課題解決につながる質の高い文章を求めています。

しかし、上記で挙げたお客様の何名かは商談時にこう言うかもしれません。

「何を書けば良いと思いますか?」
「企画から考えてほしいんですよね」
「こう考えているのですが、意見を聞かせてもらえませんか?」
「このコンテンツをつくって、本当に効果出そうですか?」
「これって、なぜこう書いたんですか?」

言葉は違えど、このようなニュアンスの質問はライターにとって珍しくないのではないでしょうか?このとき、下記のように返答すると高確率でお客様は落胆し、あなたへの信頼ポイントを低下させます。

「私はライターなので、ご指示をいただけますでしょうか」

文章の構成を考えるのはライターの仕事ではない。クリエイティブ界隈ではまかり通るかもしれませんが、多くのお客様はそんなこと知りません。

「ライターさんにお願いすれば、素敵な文章をつくってくれる!」


あなたへの期待からいただく質問や疑問に対しては、「編集力」を発揮してロジカルに、スマートに返答できるようスキルを磨きましょう。

3.ライターが「編集力」を身につけるには?

私の経験から言うと、「編集力」はあくまでプラスの要素。

「人間力」を身につけて仕事のチャンスをつくり、「適応力」を身につけて仕事を着実にこなす。ライターとしての可能性を広げ、より豊かなキャリアを築くために「編集力」が必要になってくるのです。

私もフリーランスはじめの頃は仕事そのものが少なく、基本的にギャランティは低額。そこから「人間力」を高めて積極的に人との接点をつくり、「適応力」を意識して任せていただいた仕事には全力を尽くしてきました。

その延長線上に「編集力」というスキルがあり、さらに大きな企業とのお付き合いや影響力のあるプロジェクト、そしてエディマートを支えてくれる仲間たちとの出会いがありました。

もちろん、すべてのライターが編集者の領域に踏み込んだり、私のような経営の道を歩んだりするということをおすすめしている訳ではありません。どのような未来が訪れようと、ライターとして長く生きていくためには「編集力」を身につけておくことが重要だという考えです。

それでは、今後の記事では「編集力」を身につけるための実践法について解説していきましょう。

「現状に行き詰まっている」「ライターを目指しているが不安」という方に対して、ライターとしてのキャリアの可能性を広げられるナレッジを共有していきますね。

それでは。


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