ニュージーランドが旅人に優しい国だと思った9つの理由
34カ国目の旅行先はニュージーランドにしました。例によって繁忙期にしか長期休みが取れないため、今回の旅は2024年末から年越しの8日間。すべて自己手配旅行です。8日間だったので北島は諦めて南島メインのコースにしたが、とても満足。なぜよかったのか。いくつかの「旅しやすい」と感じるポイントがあったので、振り返ってまとめてみました。ニュージーランドに興味ある方はぜひ参考にしてください。
【旅の基本データ】
出発日:2024年12月28日
日程:7泊8日(機中1泊、ホテル6泊)
旅程:成田⇔オークランド、オークランド→クライストチャーチ(飛行機)、クライストチャーチ→テカポ→アオラキ/マウントクック→クイーンズタウン(レンタカー)、クイーンズタウン→オークランド(飛行機)
手配方法:自己手配
費用:1人58万円(飛行機代34万円、NZeTA1万円、レンタカー4万円、ホテル12万円、食事他7万円)※ホテル代等は2人分を1人あたりで計算
ポイント1 英語が通じる
まず最初はこれ。英語が通じる国はたくさんありますが、共通語が英語というのはやはり安心感がある。しかもオーストラリアのような強いクセのある英語ではなく、イギリス英語やカナダ英語に近い印象でコミュニケーションがとりやすかった。ただし、オークランドのホテルやレストランでは、母国語でない人が多いのか、少し聞き取りづらさを感じることもあった。
ポイント2 無料のトイレが普通に使える
一番驚いたのがこれ。まるで日本と同じレベルでトイレが使える。街中のトイレも基本的に無料でそれなりにきれい。ヨーロッパは公衆トイレは有料、汚いトイレも多い、レストランのトイレも鍵付き・・・がスタンダードだったので、ニュージーランドのトイレの充実ぶりは想定外だった。トイレの心配をしなくてよいのは旅人にとって大きなメリット。通常はトイレ前提ですべての行動を考えなくてはいけなくなるといっても過言ではないからだ。過去、訪問した国のなかで最もトイレのレベルが高いといってもよいと思う。
ポイント3 公共スペースは禁煙
これは帰る頃に気づいたこと。居心地のよさの理由を考えていた時に、そういえば街中で喫煙している人がいない。ネットで調べたところ、やはり厳しく制限されていました。ヨーロッパは喫煙に大らかなところ(例えばプラハ)も多いので、街を歩いているだけで受動喫煙地獄になることもあったが、ひたすらきれいな空気を味わうことができた。逆に愛煙家の方には旅行しづらい国となります。悪しからず。
ポイント4 時差調整しやすい
日本とニュージーランドの時差は3時間(夏は4時間)。微妙な時差だが、ハワイの19時間(5時間とも言う)と比べて時差調整がしやすい。例えば、ハワイは夜8時に成田を出発すると8時間後の朝4時に到着するが、ハワイ時間では朝9時(実際は出発した日の朝に戻る)。寝不足で到着しても夜が明けているのでしばらく寝ることができず、初日からしんどい。ニュージーランドの場合、夜7時に成田を出発すると10時間半後の朝5半時にオークランドへ到着。現地時間は朝9時半だ。ハワイと似ているようだが、飛行機に乗っている時間が2時間半違うため、寝不足度がだいぶ違う。夜も早くやってくるのでハワイより身体の負担が小さい。偏西風の影響を受けないため帰りも飛行時間が行きと変わらず、帰国時の時差調整もしやすかった。
ポイント5 左側車線・右ハンドル
クライストチャーチからクイーンズタウンまではレンタカーを手配した。マウントクックに寄ったので総移動距離は600キロくらい。日本なら東京から神戸くらいの距離か。
ニュージーランドは日本と同じ左側通行。やはり運転しやすい。しかも、都心部以外は信号がほとんどない。晴れていれば景色もすばらしく、とても気持ちいいドライブができる。基本的に片側1車線の対面通行だが、ほぼ100キロ制限なのでのんびり走るのはNG。時々追い越し車線が現れることもあるが、日本のようにずっと片側2車線とかではない。恐怖を感じるようなあおり運転には出会わなかったが、後ろから早い車が来たらすぐに譲るのがオススメ。ちなみに夜は道が真っ暗になるのであまり運転しない方がよい。
ポイント6 チップが要らない
まったく不要というわけではないが、アメリカやヨーロッパの様に「マスト」ではないのがありがたい。物価は日本よりは高い(ハンバーガーで18NZ$くらい)が、チップがない分2割くらい欧米より安く済む。円安トラベラーとしては大変助かった。
ポイント7 アウェー感がない
なぜかニュージーランドは「アウェー感」がない。私の推測だが、そもそもニュージーランド人が500万人くらいしかいないので、「よそ者だらけ」だからそう感じたのだろう。欧米でときどき出会う不愛想な態度もほとんどなく、フレンドリーな対応がほとんど。先住民のマオリ族もいるので、人種の偏りがなく、日本人が紛れていても違和感が少ないのかもしれない。ちなみに、観光客はオーストラリア人と中国人が多い印象。
ポイント8 ホテルにアメニティがある
これはプチ情報だが、今回泊まったホテルにはすべてシャンプー・コンディショナー・ボディソープが置いてあった。夏に行ったギリシャではシャンプーとコンディショナーとボディソープを一体化したものが1つだけあるのが普通だったのでそれを想定していたところ、よい意味で期待を裏切られた。また、すべてのホテルで、ティーバッグやインスタントコーヒーが多めに用意されていた。ハーブティー、ホットチョコレート、緑茶など種類も豊富。これもニュージーランドではスタンダードと思われる。旅行客に対する思いやりを感じた。
ポイント9 人が少ない
ニュージーランドも観光客があふれているとのことだが、他の国に比べれば全然多くない。人気の観光地であっても「ちょっと人が多いな」くらいの感覚で、人混みが苦手な人でも大丈夫でしょう。ちょっと離れたらすぐに人が少なくなり、自然を楽しめる。
おまけ 注意点
よいところの他、注意点も合わせて記しておきます。
①ニュージーランド航空の機内が寒すぎる
ネットでもちらほら書き込みされているとおり、機内が尋常じゃないくらい寒い。体感15度以下。中東の航空会社よりも寒かった。ユニクロのウルトラダウンのベストとジャケットを重ねて持ち込んだがそれでも寒くて辛かった。十分な防寒対策が必要です。
②虫がいる
自然が多いので虫もいる。外からの出入りやベランダでの出入りの際に虫が部屋に入りやすいため苦手な人は注意しましょう。
③天候が読みづらい
単純に南の方が寒いという訳でもなく、場所によって気温が異なる。1日の中でも天候が変化する。私が訪問したときはクライストチャーチよりクイーンズタウンの方が暖かかった。夏でも冬用の服を用意しておくことを勧める。
④カードが2枚必要なケースがある
バスなどの交通機関にクレジットカードを使って乗る場合、2人分の決済は2枚のカードで行う必要があった。理由は不明。大きな問題ではないが、想定していなかったので情報として共有します。
最後に
ニュージーランドは日本より少し小さい国ですが、自然が多く、様々な見どころがあります。この記事にまとめたような背景もあって、今回の旅はとても気持ちよく過ごせました。今回は南島中心に8日間で訪問しましたが、また機会があれば北島や他の街も訪れたいと思います。興味ある方はぜひ次の旅行先に検討してみてください。行程編はこちら