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4泊5日のエーゲ海クルーズがとてもよかった話(後編)

4泊5日のエーゲ海クルーズの後編は、最初の寄港地、ミコノス島のお話から。前編は下記からご覧ください。


その前に、クルーズの行程について

ミコノス島のお話の前に、クルーズの行程から。4泊5日のクルーズでは、6カ所の港を訪れる。初日の18時にミコノス島、2日朝にトルコのクシャダス、夕方はパトモス島、3日目は終日ロードス島、4日目はクレタ島イラクリオンとサントリーニ島だ。5日目の朝には出発したラブリオ港に戻ってくる。

クルーズなのでのんびり旅行のイメージだったが、行程を眺めると結構忙しい。毎食船内で食事できれるのだろうか? エクスカーションツアー(オプショナルツアー)はサントリーニ島だけ予約してそのほかは基本フリー。どうやって時間を使うか、考えないと色々問題が起きそうな予感がした。空いた時間はのんびりしつつ、翌日の行動プランを考える時間に使うことが多かった。

▲行程表。かなり忙しいスケジュールだ

食事の情報も

食事は、基本的にオールインクルーシブで、朝・昼・夜とアフタヌーンティーの4回提供される。それぞれ寄港時間を配慮して日によって微妙にオープン時間が変更されていた。レストランは2つあって、朝食と昼食はどちらも同じものが食べられる(ビュッフェ形式)。夜は片方のレストランはビュッフェで、片方はコース(前菜とメインとデザートを選ぶ方式)となる。アルコールはビールとグラスワインは無料。高いワインやカクテルは追加料金が必要。コースはメインを二つ、などアレンジもできる。また、追加料金のみで食べられるステーキハウスのようなレストランもあったが、節約派の私たちは一度も使用しなかった。

仕組みが分からなかったので、初日は夕食もビュッフェを選択したが、2日目はコースのレストランに挑戦した。フォーマルな感じかもと心配したが、実際はカジュアルな服装でもほぼ問題なし。日本語のメニューも用意されていた。料理もビュッフェにはない魚介料理が多く提供されていて、味もこちらの方がおいしい。初日に来なかったことを後悔した。ただし、客数に対してスタッフ数が足りてないのか、注文した飲み物がなかなか来ない。デザートのときのコーヒーがなかなか来なかったので、二日目はデザート以降はビュッフェレストランへ移動するという技を使ってみた。

ただし、コースは一皿のポーションがとても多く、食べきるのが大変だった。ふたりで1皿でも十分なくらい。二日目は、マナー的にはあまりよくなかったかもだけど、ふたりでシェアしてちょうどよかった。

「ちゃんと船内で食べられるのか?」問題については、結果的には最終日の朝食まで、毎食船内で食べられました。そういう意味でもコスパのよい旅です。

▲コース料理の一皿。ビュッフェではお目に掛かれなかった魚介たっぷりのお料理
▲コースのデザート
▲コースの肉料理
▲コースの料理。ラザニアみたいなギリシャ料理
▲コースのデザート
▲アフタヌーンティーのスコーンとお菓子

6カ所の寄稿地をダイジェストレポート

◆ミコノス島
ミコノス島は初日の夕方から23時までの停泊。接岸しての下船だったが、下船整理券の順番に外に出られる。私たちはお昼に並んで1番の券をもっていたので、ツアー参加者の次に下船した。おなかも空いていたので、2時間くらい街並みと、有名な風車を拝んで20時頃帰船。そして夕食を食べて、22時からショーを見学(ショーの写真はナシ)。早めのシャワーと就寝で翌日に備えた。

▲有名なミコノス島の風車。人が多く、ごみ置き場も近くにあったりして、あまりキレイな景色ではなかった。すぐ近くにある迷路のような街はとてもフォトジェニック

◆クシャダス(トルコ)
2日目は目覚めるとトルコのクシャダスに到着していた。すぐには下船せずにゆっくり朝食をとってから出かけることにした。とはいえ港近くには見どころは少ない。「エフェソス遺跡」が有名(知らなかった)ということだったので、自力で行ってみることにした。バスでも行けるようだったが、時間を節約したかったので港にいたタクシーと交渉。往復で€70で手を打った。もう少し安くてもよかったかもしれない。遺跡見学の後、革製品の店、絨毯屋、お菓子屋など、観光地お約束の土産屋4件に無理やり連れていかれたのは予定外だった。

▲目覚めるとバルコニーから「クシャダス」の文字が見えた
▲エフェソス遺跡。規模が半端ない。しっかり見て回ったら2時間以上かかりそうな広さ

◆パトモス
2日目の夕方に到着。聖ヨハネが流されて黙示録を書いたという島。住んでいた洞窟や修道院が見どころ。みんなツアーやタクシーで移動していたが、徒歩に挑戦。結果的に無事到着できたが、暑さと上り坂でくたくたになり、帰りはタクシーに乗った。2キロくらいのくだり道、10分くらいで€15は高いのでは・・・。

▲山登りしてたどり着いた修道院からの眺め
▲港から見える修道院(山頂のマンションのような建物)。あそこまで暑さのなか徒歩で登りきれたのは奇跡

◆ロードス島
ヨハネ騎士団の島として有名な城壁に囲まれた島。ここは欲張らずにのんびり市街地を探索することにした。街並みも風情があって散策してしていて楽しい。朝から18時までの停泊だったが、一度船に戻って昼食をとり、また出かけてアフタヌーンティまでに戻る、という過ごし方をした。

▲有名な騎士団通り
▲城壁が何重にもあるエリアも
▲街の入口

◆クレタ島(イラクリオン)

4日目の朝はクレタ島のイラクリオンから。ツアーを組んで有名な遺跡に行く人が多いようだったが、この旅最大の目的地、夕方のサントリーニ島訪問に備え、クレタ島は「流す」ことにした。朝食をゆっくりとった後、1時間ほど街並みを見学して終了した。

▲イラクリオンの街中の見どころはあまり多くない。行くなら郊外でしょ

◆サントリーニ島
最大の目的地、サントリーニ島には16時30分に到着。滞在時間はたった5時間。なのでここだけクルーズのオプションツアーを申し込んでおいた。ツアー代は€80(ひとり)くらいだったが、クルーズ料に含まれていた無料チケット分でほぼ相殺された。実は、ツアーと言っても港からバスでイアの町を往復するだけの内容。でも申し込んで正解だった。サントリーニ島は火山でできた島ということもあり、船は港につかずにテンダーボートでの上陸となる。ツアーに申し込まずに、あとから下船して、その後、自力でイアを往復していたらほとんど時間がなかったはず。同じ行程で訪問される場合はツアーをお薦めします。

▲サントリーニ島の港は断崖の下。こちらはツアー用の港のようで、バスが待機している。このあと、つづら折りの道路で崖の上まで上がる。イアまでは50分くらいの道のり
▲イアの景色。「ザ・サントリーニ島」の写真スポットには長蛇の列が。このスポットを見つけるのにも少し時間をロスしてしまった。現地では1時間30分の自由時間があったが、ほぼ写真を撮るだけで終了!

最終日、下船からアテネに戻るまで

実は、最終日の朝の予定が分からず、その後の予定が前日まで決められなかった。6時にラブリオ港到着ということは分かっていたが、いつまでに下りなくてはいけないのか、朝食はあるのか、など謎だった。前日午後に配布された新聞で「7時にはキャビンを出ること」「朝食は6時から7時30分まで」「最終下船は8時まで」との情報が判明する。当日は旅行も最終日で18時発のフライトで帰国予定だったため、朝8時下船でそのまま空港にいくと出発まで9時間くらい時間が余ってしまう。色々悩んだ結果、一度アテネ市内に戻って乗船前に行けなかったリカヴィトスの丘に寄ってから帰ることにした。ということで帰りもwelcomepickupsで車を手配。8時20分のお迎えを依頼した。料金は€83と行きよりもなぜか高い金額。これにてクルーズの旅が無事終了しました。

まとめ

4泊5日のクルーズ旅行、はじめての長期船旅でしたが、とても満足でした。移動費と食事代込みで1人14万円なら十分かと思う。のんびりしたい時間もあったので、バルコニーありにしたのも正解でした。死ぬまでに行きたい場所の1つだったサントリーニ島にも行けたし、めでたしめでたし。

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