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生物の色の講義を受講した


埼玉県県民総合活動センターで生物の色に関する講義を受講した。

埼玉県県民総合活動センター


案内

受講している中で、構造色や色素色など聞きなれない言葉が出てきた。構造色とは角度によって色が変わり、色素色は角度によって色は変わらない。

ディディウスモルフォ(蝶)の標本を見せて頂いた。鮮やかな青だった。その表側は角度によって、色が変わる構造色であり、その裏側は色素色であり、角度を変えても色は変わらない。

上から
横から
裏側
横から

写真をご覧いただくと、私の主張が伝わると思います。


人の眼の色についても説明があった

人の眼の色は虹彩のメラニンの色(黒色か黄色)やその量、そしてコラーゲンタンパク質と筋肉繊維の構造色によって変わることも学習できた。黒色眼は大量メラニンにより、褐色眼は中程度のメラニンにより、青色眼はメラニンがなく、レイリー散乱を起こす細かいコラーゲン繊維により、緑色眼は少量の黄色メラニンとレイリー散乱を引き起こすコラーゲン繊維による。そして赤色眼はメラニンがなく、網膜血管に光が屈折するためだということもわかった。



タマムシのあの鮮やかな色は翅表面の無数の凹凸による多層膜干渉によって作られているそうだ。このことをミラーボール効果と呼ぶそうである。

タマムシ


構造色を応用したフォトニックシートのこれから期待される活用方法の紹介もあった。橋のような建築物に活用することで、橋の構造が歪んだ時に、このシートを使いことで、色の変化を起こさせ、橋に起きた変化を視覚的に判断できるようにする研究もあるようだ。確かに、構造の変化を色の違いで判別出来たら、安全性の確認にどれほど役立つことだろうか。

トヨタ自動車のレクサスには青色の構造色を用いた車種があり、その値段は1500万円位するらしい。しかも構造色にも関わらず、角度を変えても色が変わらないようである。

まとめとして、①生きものは、主として色素色や構造色を利用して発色している。②構造色では、光を巧妙に操っている(光の干渉、回析、散乱)。③もっと自然に学ばなければならないと締めくくられた。

まだまだ人類は自然について分からないことがたくさんあり、その中には社会に応用できることがたくさんあるのだと思いました。このような講義は自分の知識を拡張できるので、機会を見つけてまた受講してみたいですね。

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