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EDGEMATRIX株式会社の起業と成長の物語

EDGEMATRIX株式会社は、エッジAI技術を駆使して新たな価値を創造するスタートアップ企業です。本ブログでは、EDGEMATRIXの起業までのストーリー、直面した課題とその克服の過程についてご紹介します。

起業までのストーリー

EDGEMATRIX株式会社は、米国シリコンバレーに本社を置くCLOUDIAN社の日本法人のAIプロジェクトチームが独立して設立したスタートアップ企業です。2016年、チームは首都高速道路を走行する車種をAIで識別し、その種類にあった広告を道路沿いのデジタルサイネージに表示する実証実験を行いました。この実験では、高速で移動する車両をAIがミリ秒単位で識別する必要があり、映像をクラウドに送信する時間的余裕はなく、カメラ映像を現場(エッジ)で直接処理する必要があるという課題に直面しました。この課題に対応するため、エッジでカメラ映像をAI処理する高性能コンピュータ装置「Edge AI Box」を開発したことが起業につながりました。

克服のストーリー

EDGEMATRIXが直面した起業時の課題は以下のとおりです:

  1. 出資者の制約 米国シリコンバレーを本社とするCloudianは、ビッグデータのストレージ製品の開発提供を主な事業としており、国内外のVCから出資を受けていました。しかし、日本法人のAIプロジェクトチームの取り組みは出資目的と異なるため、収支均衡する小規模の案件のみしか手掛けることができませんでした。

  2. 試供品の製造 知人の紹介を受けた台湾の企業に、カメラ映像を現場でAI処理するという課題を解決する製品仕様のアイデアを説明し、「Edge AI Box」のサンプルを製造してもらうことができました。

  3. 資金調達 この製品サンプルと「映像エッジAI」の展開計画に賛同いただいたNTTドコモ(当時)や清水建設から資金調達を受けることができました。

  4. スピンオフ 資金調達に成功したことで、CloudianからAI事業をスピンオフし、Edge AI Boxの商用製品の製造と本格展開が可能となりました。

まとめ

EDGEMATRIXは、数々の課題を克服しながら、エッジAI技術の発展に貢献してきました。これからも新たな挑戦を続け、さらなる成長を目指していきます。私たちの取り組みが、皆様の生活にどのような変化をもたらすのか、ぜひご期待ください。