映像エッジAIによる火災検知、デジタル庁の技術実証に活用
火災は、人命や財産に大きな被害をもたらす恐ろしい災害です。火災の発生を早期に検知し、迅速に消火や避難を行うことが重要です。しかし、従来の火災報知器は、煙や熱を感知するものが多く、火災の発生が遅れたり、誤報が発生したりする場合があります。また、屋外や広い空間では、火災報知器を設置するのが困難な場合もあります。
そこで、EDGEMATRIXでは、映像エッジAIによる火災検知のソリューションを提供しています。映像エッジAIとは、カメラで撮影した映像を、エッジ端末（カメラに近い場所にある小型のコンピュータ）で高速に処理し、AIによる分析や判断を行う技術です。映像エッジAIによる火災検知の特長は次のとおりです。
- 火災報知器の補助として、昼夜を問わず、火災の発生を検知します。
- 映像で検知するため、火災報知器より早く検知できる場合もあります。
- 火災報知器が設置できない屋外において、火災を検知し、パトライト等で現場で通知、LINEで遠隔通知することが出来ます。
EDGEMATRIXストアの「がってん！火災検知」
EDGEMATRIXストアでは、「がってん！火災検知」という映像エッジAIによる炎や煙検知のAI アプリを提供しています。このアプリは、EDGEMATRIXのパートナーが開発した汎用のAIアプリで、カメラで撮影した映像から、炎や煙を検知し、アラートを発信する機能を持ちます。このアプリは、EDGEMATRIXのエッジ端末にインストールするだけで、すぐに使用できます。また、EDGEMATRIXストアでは、他にも様々な映像エッジAIのAIアプリを提供しています。EDGEMATRIXストアで、あなたのニーズに合ったAIアプリを見つけてみましょう。
「がってん！火災検知」がデジタル庁の技術実証にて活用
「がってん！火災検知」は、デジタル庁が公募した技術実証に採択されたパーソルプロセステクノロジー社の火薬類の盗難と火災防止のための監視業務の実施項目Aとして活用されました。
この実証は、火薬類取扱所の盗難防止や情報漏洩防止のため、高いセキュリティで管理されているものの、人による頻回巡視に頼っている課題を解決することを目的としています。見張人が目視等により行っている監視行為について、デジタル技術へ転換することで、効率化や安全性の向上を図ることができます。
この実証では、2台のIPカメラを使用し模擬火薬類取扱所の死角なく常時監視しました。EDGEMATRIXのパートナーが提供する汎用AIアプリ「がってん!火災検知」、 「AI人数カウンターHEAD」とエッジコンピューティング技術を用い、エッジ端末上でAIによる人の侵入、発火、発煙の検知、メール発報まで一連のフローを 確認しました。メールには、異常検知時の画像に加え、検知した前後一定時間の映像やライブ映像の参照用URLが記載されました。また、IPカメラの暗視補正 やIR照射機能を調整することで、夜間でも異常検知できることを実証しました。
EDGEMATRIXの映像エッジAIによる火災検知は、火災の発生を早期に検知し、消火や避難のための時間を確保することができる画期的なソリューションです。EDGEMATRIXストアで提供されている「ガッテン火災検知」は、汎用のAIアプリであり、様々なシーンで活用できます。EDGEMATRIXの映像エッジAIが街の安全安心に貢献します。