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密かに流行しているTelegram仮想通貨ゲーム「Wolf fun」の実態


初めに


※本記事は情報を提供するものであり対象プロジェクトの参加を推奨あるいは否定する意図はありません。
参加される場合は損失のリスクを十分に理解し、参加するようお願いします。


Telegramに現れた謎の狼ゲーム

こんにちは
EDGEMANだ。

暗号資産に本格バブルが来る雰囲気が来ないため、暇を潰すためにいくつかのTelegram(TON)ゲームで日々を過ごしていたのですが、情報を漁っているとタイトルのtelegramゲームを見つけました。

始めた頃はただのログインしてポイントを貯めるゲームかと思いきやどうもトークン発行までひたすら放置&タップやリファが基本の他のtelegramゲームと雰囲気が違い、既にローンチされているゲームのようでした。

Twitterでも情報をあたるがいつものエアドロインフルエンサーもノーマークのようで詳しい情報がでてこないので実際に参加しながら色々調べることに。




ゲーム内容は簡単に説明すると

午前午後に分かれた合計12ゲーム。
ユーザーは20人のルーレットに参加します。参加者は100$+参加チケット(1ドル)を賭けます。

買った場合⇒2倍の価値のWOOFトークンがもらえます!

負けた場合⇒大丈夫!103ドルになって帰ってくるので手数料抜いても2ドル稼げます。


1日12ゲーム全部参加すれば24$プラスつまり 5日で原資が2倍になるぞ!
うおおお神ゲー!


仮想通貨は全て詐欺だ。
オラを騙そうたってそうは行かねえぞ!!


……ポンジじゃん。


この結論に達した時にはもう遅し、僕は説明書を読まないタイプの人間なので間違えてチケット100枚を購入してしまっており、とりあえずこのデスゲームに参加せざるを得なくなってしまいました。


みなさんこういうことはやめましょう。
恥ずかしいですから。




しかしいくら何でも1日で最大日利24%、原資も特にロックもなしは継続する上で無理があるのでは?と思い、ちゃんとドキュメントを読むことにしました。


で気づきました。


買った場合⇒2倍の価値のWOOFトークンがもらえます!

そう重要なのは勝った場合にどうなるか。
これはつまり「勝者は100$分のWoofトークンを買わされる」と同義です。



勝者は凶暴化した狼に攻撃される
とても意味深な演出が入ります

当然すぐに売れずはずもなくロックアップされ、365日かけて少しずつロックが解除されるわけですね(後述しますが全てまともな値段で売却しきるのはおそらく難しいでしょう)


徴収された100$の用途



そして運営はこの100$のうち57$を残りの19人に振り分ける。
これが敗者も3ドル儲かるのロジックなわけです。

つまりこのゲームの本質はこうです。


ゲームに参加したユーザーの総資金から5%を徴収し続け、徴収したユーザーにロック付きのWOOFトークンを配る。運営はできる限りこのゲームを長持ちさせることでで収益を上げること。

このゲームの上手いところは参加者は必ずしも資金をトークンに変換されないという点にあるでしょう。期待値的には50回ほどプレイして当選する確率は3回ほど。その間に2ドルの利益が入り続けるので運が良ければ増えた原資を利用することで再度ベッドする選択肢がある。

1テーブル20人必要な以上は参加者は多ければ多いほどよく見栄えも良い。
上限が100$というのもよくできていて、この手の高利率のHYIPは急激な
入金がされることで売り圧が高まってしまい寿命が短くなるというリスクもあるのである程度抑えられる仕組みになっている。
Telegramゲームの利点であるユーザー獲得の容易さを利用する施策だといえるでしょう。


$Woofの仕組みについて


配布されるトークンであるWoofは既に上場しており購入することもできますが、この手のトークンには珍しく市場で得たWoofには現状一切のユーティリティはありません。あるのはあくまでゲーム内で獲得しかつロックアップ解除されたWoofトークンのみです(つまりゲームから出金した時点で失効する)

参加チケット代はここに一部プールされる


売らずにHODLされたトークン枚数に応じて溜まった配当がドル(超重要)でもらえます。現状だとこの配当量が大きいのであまり出金されていないようです。

このようにトークンのユーティリティは限られているのに確実に利益を得たい場合はさっさと売ったほうがよさそうですが、参加してみると中々そうもいかない。理由としては出金手数料の存在があり、これには10WOOFかかる。


上振れて5回も当たっちゃちゃんだよなぁおい
大事に稼いだドルなんだよなぁ
どうしてくれんだよおい

例えば自分は5回当選して大体8000WOOFほど持っている計算になりますが、1日に解除されるのは20枚だけです。一応出金は一日に3回できますが、そもそも一回の出金で半分持ってかれる上に売っても現状の市場価格だと2ドルにも満たないため非常に勿体ない。

TONチェーン上で確認できる売りはプレイヤーとは関係ないトレーダーや運営によるマーケットメイク…それとプレイとは別に招待者報酬で稼いだトークンを売っている人でしょう。それ以外は配当を失う割に大した額も得られないユーザー⇒結果売られないというわけです。実際出金ができるようになってもホルダー数は40アドレスしか増加してないため、売りはほぼ皆無です。


初日から約4-5倍!すごいな運営どうやったんだ?


更にゲームで徴収した$の10%を使って買い上げがされるので現状は必然的に買い圧のほうが強いため、現状でのWOOFは上昇傾向にあります。



なるほど完璧な作戦っすねー


この仕組みを前提にしたシュミレーションが上記ブログで解説されており

順当にユーザーが増える&既存のユーザーがゲームプレイし続ければトークンは23倍⇒105倍になるようです! すごいですね!

……ただしこのシュミレーションは参加ユーザーがプレイし続ければの話です。
参加したユーザー資金5%が1日12ゲーム分徴収され続ける以上、ユーザーから投資できる資金にはいつか限界がきます。当然ユーザーは投資した資金を回収するためにWoofを売るでしょう。
初めのうちは買い圧が上回るでしょうが、徴収した資金に対して2倍の価値のWOOFが増えて解除されていく以上はこのゲームは更にプレイ人数を増やしていく必要があるのです。ゲームがとまる。あるいはプレイ数が減ればWOOFの売り圧を防ぐことはできないからです。しかしゲームがプレイされるということは更にWoofが増大するということでもあり…

もちろん配当などで出金自体を回避したり、他の基金で買い上げたり、Woof価格を上げて増える枚数を調整する。市場に出回ったWoofトークンにも今後のアップデートでユーティリティを与えるなど色々な対策はあると思いますが時間の問題であることには変わりはない。そして経験上一度崩れたHYIPゲームが持ち直した例は聞いたことがありません。

Xデーがいつになるかはわかりませんが、そもそも突然Telegramアプリにアクセスできなくなるという可能性もあるので参加して損失が発生するリスクは充分にあるということは念頭に置くほうがよいでしょう。

誰が運営してるかについて

今回この記事を書こうと思った大きな理由です。

結論から申し上げますと多分きっと…いやほぼ日本人でしょう。


招待報酬がデカすぎる

この妙に充実した招待者ボーナスを見た時点でビンビンにセンサーを感じました(この紹介報酬の仕組みは本当に色々ありますが僕は正直興味ないので、気になる方はドキュメントを参考にしてください)

そもそもTelegramゲームにしてはあまりに日本語情報が充実しすぎている。



もちろんCat chefのように日本人の開発するTelegramゲームもありますが、こういったプロジェクトは余計なリスク回避のためか日本語対応を行わないことが多いです。
にもかかわらず何故こんなにも日本語情報が多いのか…。ふとあまり覗いてこなかったTelegramのコミュニティを覗いてみる。
見たところメインチャットで話している外人は決まった数名だけ
内容も妙な日常会話を繰り返すだけでサポートらしいサポートはされていない。
おかしい…100$という金額は国によっては大金。変なトークンに変えられてすぐ出金できないとなれば僕と同じようにわけわからんまま参加した海外ユーザーから「なんだこれは?わけがわかんないだが?金かえせよ」と常時MODが詰められているはずなのに…

あとHiとかGmのような海外ユーザー特有の「とりあえずエアドロ目的で参加しました」的な挨拶が途中までほぼなく、日本語かつ和名のフルネームで「あ」を連呼しているユーザーばかりで明らかにTelegramなんぞ使ったことがない人だらけ。根拠はないがおそらくWolf funをプレイする前は「Telegramとかロシアの怖い軍人や闇バイトの人が使ってるSNSじゃんこわ」くらいの印象しか持ってなかった人たちばかりに違いない

彼らが普段どこをメインに活動しているかに関しては察しがつきます。
私は有志サポート部屋なるLINEのオプチャを探しました。そこには公式Telegramなんかよりも遥かに充実した情報が速報で流れ、購入もおぼつかない初心者相手に頑張れば稼げるという説明を

……これ以上はやめましょう。ただ運営がどういった目的で最初のユーザーを獲得するためにまずどういった層を狙って始めたものなのかというのは察しがついたと思います(つかない人は悪いことはいわんので参加はやめましょう)

こういう言い方をしたものの、いわゆるICOや配当ウォレットが流行ってた頃と比べると割と仕組みをリスク込みで説明していたりと(やや嘘ではないミスリードをしてるところはある)一方的に嵌め込みにかかっていた以前と比べるとずいぶん温くなったなぁ…という印象があります。
DeFiという概念が生み出した恩恵がここにもあるのは素直な驚きでした。
現状のままユーザー数が増えていけば少なくとも今参加している人は無事に利益を得られると思うので案外本気で儲けさせようとしているのかも?

Q.今から(2024.12時点)でも間に合うか?

A.なんともいえません…

初日から運よくトークンをゲットした人は評価額が4-5倍になっていますが、1年(365日)ロックの存在があるので現状の値段のままだと原資回収までに2か月以上はかかります。配当やWOOFの値段が上がっていけば早まりますが結局のところそれはプレイするユーザー数が順当に増えたらという話。

運営曰く現状のプレイヤー数が1万人(アドレス)ほどなので、これを伸びしろがあるととらえるか頭打ちととらえるかになります。
Telegramゲームの規模感を考えるとまだまだ伸びそうな気もしますが、上述したように仕掛け先の都合で今のプレイヤーはほぼ日本ユーザーが多くを占めているはずなので、今後海外ユーザーが流入するかは正直未知数です。
経験上日本ユーザーを圧倒するほど集客した例は聞いたことはないのでやはりこれ以上伸ばすには日本における”その道のプロ達”の集客次第といったところでしょうか…
とはいえTelegramゲームは同じTelegramゲームと容易にコラボしやすく他のゲームユーザーへのインプレッションが容易なのが利点。実際それで海外ユーザーを流入することができたと運営に「近い」方がおっしゃっていたので順当にユーザーが増えていく可能性もあるかもしれません。

まとめ

Telegramゲームの中においてこの手のスキームによるゲームはかなり珍しい存在。運営元や客層がいわゆるクリプト層ではないため一般的なクリプト層とは別れるものの、逆にそれが流行する上での強みになる可能性がある。

利益を得られるかはユーザー数の増加次第。
ただスキームはかなり優れているのでもしこれが理解されてユーザーが拡大した場合は初期の参加者はかなりの利益を上げることができる可能性はあります。
Telegramゲームとしてはおそらく前例がない試みのため、バブルが来ていい感じに乗れれば時代の寵児になれる可能性もなくはない。

僕は参加した以上は利益を回収したいのでひっそり応援しようと思います。
また配当が配られたら記事書くかもしれません。

参加(チャレンジする方は原資回収にご協力ください)
https://t.me/wolfdotfun_bot?start=ref-5ip6gtlo7r2y

公式サイト:https://wolf.fun/home
公式X:https://x.com/wolffun_ton
公式テレグラム:https://t.me/+tvfJPZ4lI0NhOWQ1
公式参考ブログ
https://crypto-guild.online/archives/1577#i-5





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