誘いと試し
かねてより移り住む縁を示されてきた土地。
その土地に家族と離れ離れになっても、
好きだから移り住んだ人と偶然知り合ったという話。
その土地への学生限定のツアー情報を見たという話。
その土地にこの前行ってきて、凄い綺麗だったということを
今日知り合った人から聴いたという話。
その土地への移住を諦めないで下さいというようなメッセージ。
来月から移住を考えていて、移住が決まったという話。
ある時を境に短期間で立て続けにそのような話を耳にする。
そして、最近よく引っ越し業者の車が目の前に現れる現象。
ちなみに、数ヶ月前にはたまたま話しかけてきた人が、
自分の前の奥さんの親戚がその土地にいて、
自分も昔は行ってたという話を聞いた。
あからさまに誘いに来ているな。
しかし、そんな誘いを仕掛けてくる割には、その土地で住むことが可能な
住居がなかなか出てこない(存在しない)など、どこか噛み合わない。
ここまでタイミングと誘いを示してくるなら、
あっさりとピースが合いそうなものだが・・・。
試されているのか。
一見道がないところに道が用意されるように、
自由に目の前の世界を塗り替えることを。
どんな人生を送ってきたか、どんな人か、どんな立場か、
どんな境遇にいるか、国籍はどこか。
そのようなことは関係なく、どんは命でも、
それぞれの時機において最も相応しい生きる時間の選択を通して、
本質の喜びに溢れる光景に軽快に上書きされていき、
その選択肢は身の回りに自動的に起きてくるもの。
その流れは共通していて、その意志を持てば、
すぐにその作用は自身の世界で動き出す。
命が惹かれる世界で在ることが一番光が届く輝きになるなら、
その試しに応じるのも悪くないか。