チャンネルの話
「霊界は、全く別の場所にあるのではなくて、同じ場所と同じ時間に、違うチャンネルで存在していて、それは例えば、同じビルの別のフロアーにいる」
これは、ある日ふとリビングのテレビから聞こえてきたナレーション。番組概要ボタン押してみたら妖怪学園Nだった(笑)
最近とてつもない虚無に襲われてる。どれほどにかって言うと、勉強のことだけ考えてれば何でも許される浪人生活に戻りたいって、そう思っちゃうくらい。生きるって、実は、考えたくないのに考えなきゃいけないことが沢山ある。
今考えば、浪人生だった頃、私は簡単にプライドを捨てることができていた。別チャンネルに居たから、ただ高いだけで役には立ちはしない、こんな邪魔モノはとっと捨てることが可能だった。とっても楽だったように思う。毎日毎日 自分は一体何をしているんだと 突然 悲しくなることはあっても、ある意味、未来には光しかなかった。自分の未来にとって、今は何をするのが最善か、どの道を選ぶのが最善かだけを考えてた。頑張るしかなかったし、頑張れば未来はどうにでもなる、どうにか自分でできる状況に居たんだ。
いや、本当は分かってる。
今だって全ては自分次第なこと。ただ、夢見てた形とは、結果的に違う形で戻ってきた現世界チャンネルで、私はまだ自分の現実を受け止めれずにいる。描いてた理想の就職がかなり難しくなってしまった現実をそろそろ受け止めなければ、行動し始めなければ、本当に手遅れになってしまう。ただ、また頑張ることを躊躇してる自分がいる。
それだけ。
正直に言えば、少し疲れてしまった。結果でしか報われないことってある。受かる子と受からない子の違いをずっと考えてるけど分からない。
新しい刺激が欲しい。情けないけど、このままだと、疲れてしまったなんてずっと言ってしまいそうだ。虚無に苛まれて、頑張れる気がしない。早く上京したい。奨学金だって、留学だって、インターンだって…… とにかく早くキャンパスに行って、話を進めたい。
一度すでに覚悟を決めて出た大阪の自室で、未来の話も進まず、しかも頑張れない自分と過ごす、この時間は受からなかった自分をただただ思い知らされる。思い通りになるわけではない人生や、挫折してもまだ頑張れない自分・変われない自分、どうすることもできない災いに、虚無ってしまう。
浪人生チャンネルに居た頃、浪人生活を終わった自分が、現世界チャンネルに帰ってくることを考えてなかった。どんな結果で終わっても納得できると思ってたし、苦行を終えた私は、なんなら仙人のようになれると思ってた 。
だけど、浪人生チャンネルは時間という人物に強制的に終わらされ、現世界チャンネルに私は帰らされた。仙人チャンネルは用意されてなかった。
いや、私が用意できなかった説? 私自身の成長問題?
この世界の私の初期設定(役に立たない高いプライド)も、これまた当然、相変わらずそのまま。
こんなものを未だに捨てられない自分。
仙人になれずグズグズしてる自分。
どうしようもない自分。
私こんなとこで何してるの?偏頭痛で寝れない夜、こんな言葉がループする。
チャンネル、いつでも自由に変えれたらいいのに。
一年前に私が居た あのチャンネルって、実は未来が明るくて、その上、考えること1つで許される、そんな超便利なチャンネルなの。苦悩な浪人生活を便利に思えちゃうなんてね、本当に笑っちゃうよ。
現世界チャンネルは考えなきゃいけないことが多すぎる。
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