資格試験合格ノウハウ(IPAプロジェクトマネージャ試験攻略法)

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■目次
 1. はじめに
 2. 生放送の録画動画
 3. 生放送以降に習得した追加ノウハウ
 4. プロジェクトマネージャ試験合格談
 5. 最後に
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■1.はじめに
 この記事では、効率的な資格試験勉強法について自分なりに考え経験したノウハウを記載したいと思います。

 社会人になってから多様な資格試験を受験し、合格率が7%台の難関試験を含み20個以上の資格を取得してきました。ときには資格試験予備校を利用したこともあり、そこで身につけた勉強ノウハウはもちろん、自分なりに試行して有用と感じたノウハウもあります。

 これから資格勉強に取り組む方の参考になるものがあれば幸いです。

■2.生放送の録画動画

 2013年5月に生放送で資格勉強法のノウハウを30分ほどお話ししたことがあります。この生放送を録画した動画を投稿しており、時間があって気になる方は見てみてください。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm20844061

 生放送でお話しした要点は次の4つです。
  ①挑戦する資格の合格に必要な平均勉強時間を把握
  ②期間ではなく時間の単位でどのくらい勉強できるか見込むこと
  ③参考書と問題集の2冊を用意し、章ごとに反復学習すること
  ④模試試験があるなら活用しよう

■3.生放送以降に習得した追加ノウハウ

 先述の生放送以降に習得したノウハウを記載します。

◆合格に向けて最速の勉強法、過去問題演習
 先述の生放送動画における③の勉強方法は、大量の知識を確実に覚える方法としては有効と考えています。資格試験受験では多くの新しい知識の学習が目的の1つであることが多く、体系的に必要な知識を習得する際には③の勉強法をお勧めします。

 ただし、職場での役職昇格条件や資格取得手当など、資格試験受験での新しい知識習得が不要で、単に試験突破が主目的となる場合もあります。この場合に最も最短となる勉強法は、参考書を一切使わず、手に入る限りの過去問題を全て反復して解き、問題と解答を暗記することです。

 大学受験などもそうですが資格試験に限らずどのような試験でも過去問題を解くことは非常に有用です。試験本番で全く同じ問題が出題されればその効果が大きいのは当然、同じ問題が出ない場合でも「こういうトラブルにはあの解決方法が王道」や「この計算においてはあの点に注意が必要」などケーススタディとしての活用が望めます。

◆問題集アプリ活用のススメ
 今の世の中、ありがたいことに過去問題のスマホ用アプリを開発してくださっている方がたくさんいます。試験問題が4つの中から正解を選ぶなど択一式問題である場合、スマホアプリを用いて過去問題演習することをお勧めします。スマホアプリであれば電車の中など隙間時間に十分勉強できます。

 GooglePlayやAppStoreで資格試験名を検索すると過去問題集アプリが出てきますので作者様に感謝しつつ活用させてもらいましょう!

 私も直近で受験したプロジェクトマネージャ試験の午前1において、参考書を一切使わずスマホアプリの過去問題演習のみを実施して効果を実感しました。もし参考書を買えば400ページ分の知識を習得しなければならず、問題演習を含めると数十時間を要するところ5時間程度で合格超余裕圏内に持っていくことができました。

■4.プロジェクトマネージャ試験合格談等

 ここではプロジェクトマネージャ試験合格に向けて取り組んだ私の体験談やノウハウ等を記載します。

 プロジェクトマネージャ試験とは、合格率13%のITエンジニア向けの高難易度試験です。4肢択一だけでなく自由記述(40字程度)のほか論文(2200字程度)まであり、会社の役職で言うと課長級の方が受験するような試験です。試験会場では40代と見受けられる方ばかりで自分より若いと思う方は見かけませんでした。

 私は大卒後の5年間SEでしたが他業界へ転職してしまったためプロジェクトマネージャとしての実務は一切経験がなかったのですが、2回目の受験で十分な点数のもと無事合格できました。IPA試験は2009年の応用情報技術者以来9年ぶりの合格です。
 https://twitter.com/eden_niconico/status/1009385788679774210
1回目の受験では午後1が58点で不合格でした。

◆午前午後の各対策について
○午前1&午前2:スマホアプリで過去問題演習
 プロジェクトマネージャ試験の本番は午後1と午後2です。午前試験に勉強時間を沢山かける余裕はありません。午前1と午前2は過去問と全く同じ問題が3~4割出題されることもあり、過去問題演習のみの最短突破で十分と考えられます。
 午前2についてはプロジェクトマネージャとしての基本知識範囲と考えられるため、参考書を一読して体系的な知識習得も大事かなと思うところです。
 私は先述の通り「午前共通」と「プロジェクトマネージャ試験」のスマホアプリを電車で毎日10分ずつ触って過去問を暗記しました。

○午後1:過去問題の演習と解説読み込みでケーススタディ習得
 午後1においては過去問題と全く同じ問題が出ることはないと考えられます。ただし出題されるトラブル事例やその解決方法には王道パターンが存在するため、ケーススタディとして過去問題を把握しておくことは重要と感じました。解答記述においては問題文の用語を可能な限り使うなど、解答にあたってのコツや素早く解き終えるコツが多数あるため解説の読み込みも重要そうです。

○午後2:複数テーマで合格論文をもとに自作論文をアレンジ作成
 午後2においては全く新しい問題が出題されることはほとんどなく、過去と似た出題がされることが多いはずです。設問アのPJ特徴ではQCDのどれかを挙げることや、設問ウの評価と今後の改善では定番の書き方があります。合格論文から論文のコツを活用すべく、合格論文を自分のPJとして置き換えてアレンジしながら転載し、論文ネタとして保有するのが有効と考えます。

◆参考書について
 1回目の受験では「技術評論社の合格教本」と「iTECの合格論文の書き方事例集」を利用しました。「技術評論社の合格教本」は午前2範囲であるプロジェクトマネージャとしての基本知識を体系的に学習できる点が良く、午後1も午後2も重要な過去問題の掲載と解説がなされている点は良かったです。ただし実務経験がなく午後2の論文ネタが欲しい身としては掲載数が少なく「iTECの合格論文の書き方事例集」を後から購入したところです。

 2回目の受験では「翔泳社の情報処理教科書」を利用しました。午後1と午後2の取り組み方に相当なボリュームを割いていること、過去問題と詳細な解説が16年分も付属していることが素晴らしくプロジェクトマネージャ試験対策において最強の「みよちゃん本」と呼ばれるのも納得できました。まさにプロジェクトマネージャ試験を突破するために作成された書籍だと思います。どの過去問が重要か示してくれていて、重要な過去問の解説や合格論文を複数読み解いているうちに何が重要であるか定着して見についたと感じています。
 このブログを書いてる最中に知ったのですが、著者がYoutubeで参考書の解説動画を投稿してくださっているようです。
 https://www.youtube.com/playlist?list=PL53uwBjWE-t7WOSpFDUHYTJkqE94PdPBX

◆論文添削について
 私は気付くのが遅く利用できなかったのですが、論文の添削サービスも有用と考えます。資格予備校を利用しないと受けられないサービスだと思っていたのですが、「翔泳社の情報処理教科書」の著者である三好康之氏が添削サービスを破格で提供していることを受験後に知りました。
 https://www.msnet.club/blank-n5xsf

 独学では論文を自己採点することも改善事項を見つけることも難しく、他者評価してもらうにしても信頼できる講師を見つけるのも苦労しそうなところです。プロジェクトマネージャ試験で最も評判の高いの書籍の著者で、添削実績もピカイチの方が1回5千円(3回1万円)ポッキリで添削していただけるのであれば利用しない手はないと思います。

■5.最後に
 資格試験で最も痛いのは、受験代でも参考書代でも無く勉強時間だと思います。たとえ40時間で合格したとしても時給1000円換算すれば4万円分の労力を費やしていることになります。1回目の受験で不合格だった場合、2回目の受験で2倍の総計80時間は費やすことになりえます。会社で資格取得補助手当で受験代や参考書代が返ってくるとしても、勉強時間分の代金には及びません。お金云々だけでなく、社会人は時間が限られており資格勉強以外に優先すべき事項が沢山あります。できるだけ効率的な勉強で資格試験に合格し今後に活かしていきたいところです。

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