エンジニアのバンクーバー就職をおすすめする理由
こんにちは、Hidetoです!
IT海外留学、IT海外就職について、カナダ・バンクーバーよりお伝えしています。なるべく多くの人が海外やカナダで活躍するきっかけになればと思い記事を書いています。
さて、今回は「エンジニアのバンクーバー就職をおすすめする理由」です。実はバンクーバーにはWebエンジニア、デベロッパーとして就職出来るチャンスが沢山あります!前回は「カナダで就職のチャンスが沢山あるよ」という趣旨の記事を書きましたが、今回はカナダの中でもダントツでバンクーバーをおすすめする理由です。海外で活躍したいと考えている方には参考になるかと思います。
それでは早速、バンクーバーがなぜエンジニアの就職でおすすめなのか。この理由4つを今回は簡単にお伝えします!
1. 北米西海岸に位置する
1つ目に、バンクーバーが北米の西海岸に位置していることのアドバンテージです。
まずは本題の前に地図を見ると、バンクーバーはシリコンバレー、サンフランシスコ、シアトルなどの大規模テックシティと同じ西海岸に位置しています。時差もありません。
時差がなく物理的距離が近いこともあり、これらアメリカのテックシティに本社を構えるアメリカ企業はバンクーバーに多く開発支社を構えています。アメリカ西海岸に本社を置く企業であればバンクーバーとは時差がないことでコミュニケーションもスムーズに行えます。物理的距離としても、飛行機であればシアトルは1時間、サンフランシスコやシリコンバレーも2時間と比較的近く、出張などもしやすい距離感です。
外国人エンジニアにとって、これによる恩恵は大きく3つあります。
1.アメリカ企業進出によるバンクーバーでの雇用創出
2.アメリカ企業進出による世界最先端技術の持ち込み
3.将来のアメリカ進出の足がかかり
これら急成長を遂げるアメリカ企業はバンクーバーにおいて雇用創出に大きな影響力を持っています。これら企業はカナダ人、外国人を問わず積極的にエンジニアの採用を行っています。この点は「エンジニアの就職難易度が低い」の章にも関係しています。
そして、これらアメリカ企業はバンクーバーのテック業界においても大きな存在感を持っており、最先端のレベルの高い技術がバンクーバーに持ち込まれています。日本のテック業界においては独自の進化を遂げている場面を見ることもありますが、バンクーバーにおいてはグローバルスタンダードな技術が浸透していると言えます。
また「将来的にシリコンバレーで働きたい!」と思っている人にとってもバンクーバーは最適です。まずは就職のしやすいバンクーバーで就職し英語圏での経歴や実績を作り、そして同じ時差のシリコンバレーやシアトルの求人に応募し面接することも現実的です。地理的にも近いため、アメリカ企業との繋がりを作ることも難しくありません。
私の知り合いの中には、バンクーバーのアメリカ企業で働きながら定期的にサンフランシスコに出張に行く人、バンクーバーに住みながら同じ時差のシリコンバレーの会社でリモートとして働いている人などがいます。他の方の例では、まずはバンクーバーのMicrosoftで働き、その後にシアトルのMicrosoft本社に移籍した方もいます。このように、まずはアメリカ企業のバンクーバー支社で働き、将来的にはアメリカ本社で働く道を切り開くことも考えることが出来ます。
バンクーバーはカナダの他の都市と比べ、この地理的な優位性を持っています。
2. エンジニアの就職難易度が低い
2つ目に、エンジニアとして就職難易度が低い、と言うことです。これは少し誤解を招きやすい表現ですが「バンクーバーはカナダ国内の他の都市と比べ就職難易度が低い」と言うことであり「簡単に就職できるよ」と言う意味ではありません。
さて、よく聞かれる質問として「バンクーバーとトロントのどちらの方が就職しやすいですか?」というものがあります。都市の大きさで言えばトロントがカナダでの最大の都市であることより、トロントが最もチャンスが多いと思う方も多いかもしれません。しかし、エンジニアとしての就職難易度はバンクーバーの方が低いと私は思っています。
その理由の1つが、人口に対するエンジニアの求人数です。バンクーバーは人口に比べエンジニアの求人数が多くあります。トロントはバンクーバと比較し人口は4倍以上ですが、エンジニアの求人は2倍ほどにとどまっています。つまり単純に言えば、トロントでの競争率はバンクーバーの2倍あると言えます。
その他のカナダの都市も、エンジニアの求人数はそこまで多くなく、バンクーバーと比較すると競争率が高いと言えます。バンクーバーはIT職種の求人が多いので就職のチャンスが多いです。
※ 参考までに、この数字を載せた一連のTweetも載せておきます。
そして、バンクーバーの就職難易度が低い2つ目の理由は、スタートアップ企業と呼ばれる、小規模で名前があまり知られていない会社がバンクーバーに多いと言うことです。小規模企業が多い理由としては、バンクーバーが北米西海岸にあり、シリコンバレーやシアトルのスタートアップの流れを汲んでいるからと言えます。
スタートアップ企業が多いことがなぜ良いかと言うと、規模が小さい企業ほど外国人の働き手を必要としています。大企業は名前が売れているのでカナダ人からの応募も多く、わざわざ外国人を採用せずとも事足ります。企業側の目線として、カナダ人で十分に人材確保が出来るのであれば、わざわざビザの制限があり且つコミュニケーションコストも高い外国人を雇おうとは考えません。また、大企業はカナダ国内で採用しなくても、その知名度や資本力によりカナダ国外在住の優秀な外国人にもリーチしやすいため、カナダ国内での外国人採用はそこまで積極的ではありません。
一方、スタートアップなど小さめの企業は知名度が低くカナダ人からの応募が少ない 。そこで色々と制限のある外国人エンジニアを雇う傾向にあります。また、トロントには大企業が多く、バンクーバーには小さめ企業が多いため、外国人にはバンクーバーが適していると言えます。
バンクーバーがエンジニアの就職難易度が低い理由として、人口に対するIT人材の求人数多く、また、外国人を雇う傾向にあるスタートアップ企業が多いということです。
3. ビザ、永住権のチャンスが高い
2つ目に、ビザや永住権でバンクーバーは有利であると言うことです。まず、カナダにおいてはワーキングホリデービザが使えると言う点が優れていると前回の記事「エンジニアのカナダ就職をおすすめする理由」ではお伝えしました。しかし、バンクーバーではワーホリビザ以外にも、ビザ・永住権において有利な点が幾つもあります。
まずCoopビザの存在です。Coopプログラムというものが限られた私立カレッジに付随しており、このCoopプログラム期間では最大1年間就労が可能です。このCoopプログラム時にCoopビザを取得出来ます(私立カレッジのCoopプログラムは公立カレッジのものとは少し異なります。ここでは私立カレッジのものを意味します)。
さて、Coopプログラム付きのカレッジはカナダ全土にありますが、Web開発などエンジニア系のCoopプログラム付きカレッジは殆どバンクーバーに集まっています。このCoopビザとワーホリビザを繋ぎ合わせることで、計2年間働ける期間を確保することが出来ます。コストを抑えつつ、可能な限り長期間働ける期間を最初に確保することは現地で就職するにあたり非常に大切です。(コストに関し、公立カレッジと比較し私立カレッジの学費が低い場合が多いです。)
この「Coopビザ + ワーホリビザ」のゴールデンプランを利用出来るのがバンクーバーです。この2年間で現地での足固めを行ない、その後に企業スポンサーの就労ビザや永住権に繋げるプランは実現性がとても高いものです。
また、Coopビザはインターンビザと認識されているため誤解されやすいのですが、Work Permit(就労ビザ)であり、企業で給与をもらいながら正社員としてフルタイムで働けるものです。日本のインターンとは感覚が大きく異なる点は要注意です。
次に、永住権に関してもバンクーバーは有利です。厳密に言うと、バンクーバーが所在するブリティッシュコロンビア州(BC州)がTech人材(IT人材)を優遇した特別な永住権制度を持っているため、有利ということです。
その永住権制度はBC PNP Tech Pilotと呼ばれ、名前の通りTech人材(IT人材)を優遇しています。この制度はIT人材の永住権申請ハードルをかなり低く設定しており、エンジニアであれば非常に申請しやすいものです。Coopビザでの就労経験は、このBC州独自の制度では就労期間と認められるため、永住権申請にも繋がり易いです(他の永住権申請カテゴリーでは扱いが異なります)。
注意点としては、このBC PNP Tech Pilotは一時的な制度とされている点です。しかし、過去4年に渡って何度もこの制度は更新・継続されておいるため、近いうちに恒久的な制度とされる可能性も高いと言われています。
Coopビザ、BC州独自のテック人材優遇永住権制度があるため、ビザ・永住権申請においてバンクーバーが有利です。
4. Frogという団体がある
4つ目の理由にFrogと言う団体があるという点です。Frogには私自身が留学する際にも相談し、現地に行ってからも色々とサポートを受けました。その助けもあり、私も現地でWebエンジニアとして就職することが出来たと言えます。
ここ最近は私もFrogの運営側スタッフとして活動しているため手前味噌になりますが、Frogがなければ私もバンクーバーに留学することもなく、カナダでの現地就職も実現しなかったと思います。Frogはおそらく、海外にあるIT留学やIT海外就職に特化した唯一の日本の団体です。
Frogでは勉強会やイベントが定期的に開催され、他のエンジニアやデザイナーが集うSlackチームもあります。スキル習得に向けた学習の方向性の相談が出来る、カナダ流の就活方法のアドバイスをもらえる、情報交換出来る、という環境はとても心強いです。
一人でを闇雲に突き進むより、既に同様の経験をした先輩方に学習や海外就職の適切なアドバイスをもらえる環境は非常に有効です。
そして私は現在、先輩方に教えてもらったこと、自分の経験、周りの人の成功体験/失敗体験を元に、現地で就職アドバイスをしています。何かあればぜひ相談してください!
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・留学/海外就職者の体験談
それでは、以上が「エンジニアのバンクーバー就職をおすすめする理由」4つでした。如何でしたでしょうか。
改めて以下のようなことをバンクーバーの魅力として以下をお伝えしました。
1. 北米西海岸に位置する
2. エンジニアの就職難易度が低い
3. ビザ、永住権のチャンスが高い
4. Frogという団体がある
今回はそれぞれの詳細説明は省きましたが、詳しい部分は必ずご自身で積極的に情報を集めてみてください。この記事はあくまで、皆さんの情報収集のきっかけのためのものとして書いています。
この記事で少しでもバンクーバーの魅力が伝わり、バンクーバーで活躍する人が増えれば嬉しいです!
みなさんのカナダでの活躍を応援してます!
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