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【食品添加物の危険性】
はじめに
近年、スーパーやコンビニで手軽に買える食品には、多種多様な食品添加物が使われています。
これらは、加工・保存や味付けを便利にする反面、「本当に身体にいいのだろうか」「むしろ健康に悪影響があるのではないか」といった声も多く聞かれます。
一方で、厚生労働省をはじめ公的機関は食品添加物の安全性を評価し、基準を設けています。
とはいえ、その評価基準が「身体に全く影響がない」と言えるほど厳しいものなのか、それとも「一定の許容量内なら大丈夫」と判断されているだけなのかは、深く考えないと分かりづらいですよね。
本稿では、より専門的な研究や論文の内容にも踏み込み、食品添加物の危険性と対策についてまとめてみたいと思います。
「毎日の食生活の中でどうやって食品添加物を減らしていったらいいか」「どんな成分を気をつけたらいいか」を、実際の研究結果も参照しながら考えていきます。
1. 食品添加物とは何か
1-1. 定義と役割
食品添加物とは、「食品の製造過程や保存の目的で使われる物質」のことを指します。たとえば、
保存料(食品の腐敗を防ぐ)
甘味料(味を甘くする)
着色料(見た目を色鮮やかにする)
香料(香りを付与する)
などが代表例です。厚生労働省はこれらを安全だと判断したうえで、成分や使用基準を定め、摂取量の調査も行なっています。しかしながら、実際に流通している食品を見ると添加物の種類は増え続けており、日本で認可されている食品添加物は約1,500種類にものぼります。
「1,500種類もあれば、良いものも悪いものも混ざっているはず…」と感じる方もいらっしゃるでしょう。実際、身体にとってのリスクが懸念されている添加物がいくつも存在しているのが現状です。実際、筆者も食品添加物を摂取すると肌荒れやむくみ、むくみのわかりやすい例で言うと二重から一重になります。そして体調不良と倦怠感に苛まれます。何より筋肉がしぼむ感じがどうしても否めません。これは何か怪しい…と思い調査に至った次第です。
2. 代表的な「避けたい」食品添加物
ここからは、身体に悪影響を及ぼす可能性があるとされる代表的な食品添加物をいくつか紹介します。どれも日常的に目にするものばかりですので、気になった方はぜひ食品のラベルやパッケージの表示を確認してみてください。
2-1. 亜硝酸ナトリウム
使用例: ハムやソーセージなどの加工肉、いくら・たらこなど魚卵の発色を良くするため
主な目的: 見た目を美味しそうなピンク色にする、抗菌作用による防腐効果も期待
なぜ危険とされるのか
亜硝酸ナトリウムは、肉や魚などに含まれる「2級アミン」と反応して発がん性物質を生成する可能性が指摘されています。さらに、法律上でも「毒物及び劇物取締法」で劇物に指定されているため、その名称だけでも怖さを感じる方が多いでしょう。
実際のところ、たとえば誤って高濃度の亜硝酸ナトリウムを摂取すると、頭痛や吐き気など中毒症状を起こすことがあります。食品に使われる量は通常ごく微量とされてはいますが、毎日のように加工肉を大量に食べる生活習慣は、どうしても懸念を拭いきれません。
2-2. 人工甘味料(アスパルテーム・アセスルファムK・スクラロース等)
「カロリーゼロ」や「シュガーレス」といった表示の商品には、しばしば人工甘味料が使われています。有名なものでは、
アスパルテーム
アセスルファムK(アセスルファムカリウム)
スクラロース
などがあります。これらは非常に強い甘味を持ち、砂糖の代わりとして幅広く利用されています。
アスパルテーム
アスパルテームは砂糖の100~200倍の甘みがあるため、少量で甘さを出せるのが特徴。しかし、分解されるとメタノール(ホルムアルデヒド→蟻酸)を生じ、これが身体にとって有害だという見方があります。もっとも、通常の摂取量なら健康に有害なレベルにはならないという研究結果もあり、FDA(アメリカ食品医薬品局)も認可しています。
Q&A: アスパルテームは絶対に避けるべき?
Q.「アスパルテームが危ないと耳にしました。やはり摂らない方がいいですか?」
A.「安全だとする研究も多く、FDAや厚生労働省も一定の安全性を認めています。ただし、筆者としては、毎日過剰に摂るリスクは十分に注意が必要と考えています。人工甘味料そのものは人間が自然界で摂取しない物質なので、慎重に扱うに越したことはないでしょう。」
アセスルファムK(アセスルファムカリウム)
これは筆者が、一番危険視している添加物になります。こちらも砂糖の約200倍の甘味を持ち、虫歯になりづらいなどのメリットがある一方、長期的な安全性を疑問視する声もあります。FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)の評価では「安全」とされていますが、1日の摂取許容量(ADI)は0~15 mg/kg体重としっかり定められています。
長期的な影響については研究数が十分ではないという指摘もあり、筆者としては「無制限に安心」とは考えていません。
スクラロース
スクラロースは砂糖の600倍もの甘さを持つ人工甘味料です。「体外に速やかに排出されやすい」「発がん性も催奇性も確認されていない」というデータがありますが、高温・低pH環境で分解されると有害物質が生じる可能性が指摘されています。一般的な調理や製造過程でどれほどの量が生成されるかはまだ議論の余地があり、最新の研究(2023年頃からの追加研究報告など)でも、「通常使用範囲ではリスクは低いが、摂取量が増えれば警戒は必要」といった見解が示されています。
Q&A: 人工甘味料はダイエットに良い?
Q.「カロリーゼロ飲料を飲むと太らないというし、むしろ健康的ですよね?」
A.「確かにカロリーは低いかゼロですが、脳が甘味を認識してインスリン分泌が混乱するリスクや、腸内細菌への影響を指摘する研究も増えています(※1)。また、ダイエット時の甘味への過剰な依存はリバウンドにつながる可能性もあるので、個人的には注意を促したいところです。」
(※1) 一部の研究では、スクラロースやアセスルファムKなどが腸内環境に影響を与え得ると報告されていますが、まだ完全な結論には至っていません。
2-3. タール色素などの合成着色料
お菓子やジュースなど、カラフルな食品に使われていることが多い合成着色料。かつてはタール色素に強い発がん性があるとされ、大々的に問題になりました。その結果、日本では60年代に発がん性のあるタール色素が相次いで指定解除され、現在は「安全」だとされた色素のみ認可されています。
しかし、欧州ではタール色素や合成保存料を同時に摂取すると、子どもの注意欠陥・多動性障害(ADHD)につながる恐れがあるといった勧告が出された経緯もあります。イギリスでは自主規制や表示義務が進んでおり、食品パッケージにも「子供の行動や注意に悪影響を及ぼすかもしれない」という文言を表示するようになりました。
日本ではここまで厳格なルールはなく、輸入食品のパッケージ表示をしっかり読まないと分からない場合もあるため、特にお子さんや妊婦さんなどは注意しておきたいところです。
2-4. 安息香酸ナトリウム(合成保存料)
安息香酸ナトリウムは、サラダドレッシングや炭酸飲料、ジャム、フルーツジュースなど、酸性の食品に広く使われています。この物質はビタミンCと反応してベンゼンという発がん性物質を生成する恐れが報告されており、長期的・大量摂取は避けたい添加物の一つです。
一方で、尿素回路異常症の治療薬としても使われ、アンモニア濃度の低下など医学的なメリットも報告されています。ただ、食品として日常的に口に入る場合は、やはりできるだけ摂取量を減らすことが賢明だと考えられます。
2-5. 防カビ剤(OPP・TBZ)
主に柑橘類やバナナなどの果皮に散布される防カビ剤であるOPP(オルトフェニルフェノール)やTBZ(チアベンダゾール)は、元々農薬として使われていたものです。現在は食品添加物として輸入フルーツに使われるケースが多く、これがいわゆる「ポストハーベスト農薬」と呼ばれるものに該当します。
チアベンダゾールは防腐剤だけでなく、かつては医薬品としての駆虫薬に利用されていたものの、副作用やより安全な代替薬の登場によって、現在は食品分野での防カビ用途が中心です。「皮ごと食べるレシピ」や「皮を使ったお菓子」などを作る際は注意が必要です。
3. 最新の研究動向と論争
3-1. 国際機関・公的機関の見解
FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)
各添加物の毒性試験や長期的な影響を評価し、一日摂取許容量(ADI)を設定しています。ADIの範囲内であれば「概ね安全」とされていますが、この設定は「体重1kgあたり何mgまでOK」という基準であり、たとえば糖尿病などの基礎疾患がある方や、妊婦・子供に対しても一律に安全と言い切れるのかは議論があります。FDA(アメリカ食品医薬品局)
アスパルテームやスクラロースなど、多くの人工甘味料を認可していますが、同時に過剰摂取による健康リスクにも言及しています。海外の研究機関や消費者団体の中には、甘味料の摂取が“肥満傾向の増加”“腸内細菌叢(そう)への影響”を与える可能性を指摘する報告も出ており、まだまだ研究が進行中の段階です。欧州食品安全機関(EFSA)
近年(2020年代)にかけて、合成着色料や甘味料の安全性評価をアップデートしており、その都度ADIが再検討される場合があります。たとえばチタンディオキシド(着色料)などの再評価においては、大量摂取による潜在的な遺伝毒性リスクを懸念する報告も出ており、ヨーロッパでは使用禁止または制限に向かう事例も増えています。
3-2. 最新論文・研究発表の傾向
人工甘味料と腸内細菌
2023~2024年にかけてのいくつかの研究(※2)では、人工甘味料が腸内細菌の多様性やバランスに変化を与え、“肥満・糖尿病リスク”や“免疫機能の低下”に影響する可能性が示唆されています。もっとも、ヒトを対象とした大規模研究は限られているため、決定的な因果関係としてはまだ確立されていません。保存料とアレルギー反応
某国の大学(※3)の研究では、合成保存料の安息香酸ナトリウムなどがアレルギー体質の人に対して皮膚炎やじんましんなどを引き起こす率が高まる可能性があると報告されています。ただしこちらも「全ての人に起こるわけではない」という前提があり、個人差が大きいようです。筆者の考え
科学的に「安全」と結論付けられる研究がある一方で、「長期的・総量的な摂取」を懸念する論文も多く発表されています。量や個人差の問題はとても大きく、体質的に弱い方や小さいお子さん、持病のある方は特に気をつけたいと筆者は考えています。
(※2) 具体的には、LancetやNatureなどの国際誌でもいくつか発表がありますが、まだ統計的有意性やサンプル数の問題から議論が続いています。
(※3) アジア圏や欧州圏での複数の小規模試験が該当。
4. 食品添加物の実態とリスク管理
4-1. 表示の仕組みを知る
日本では、食品添加物は基本的に「一括表示」 という形でまとめて表記される場合が多く、「酸味料」「香料」「調味料(アミノ酸等)」 など、細かな内訳は書かれずわかりづらいケースが目立ちます。そのため「着色料(○○)」「保存料(××)」という形で物質名が明示されていれば、まだチェックしやすいのですが、そうでない商品も多数存在します。
4-2. 「無添加」表示に潜む落とし穴
「無添加」「オーガニック」と書かれた食品でも、必ずしも一切添加物が使われていないとは限らないのが現実です。たとえば、法的に「表示義務がない成分」を使用している場合、「無添加」を謳っていても実質的には別の添加物が含まれることがあります。また「食品添加物は使っていませんが、ポストハーベスト農薬は使用しています」というケースもあるので、“無添加”表示そのものを過信しないことが大切です。
4-3. どうやって避ければいいのか
加工食品よりも生鮮食品を中心にする
加工食品は保存や味付け目的で多くの添加物が入っている傾向があるため、できるだけ新鮮な野菜や果物、シンプルな食材を使う料理を増やすことが基本的対策になります。自炊の頻度を上げる
外食やコンビニ弁当を頻繁に利用すると、どうしても添加物の摂取量は増えがち。手間と時間はかかりますが、「自分で料理をする」ことは、食品添加物の使用をコントロールできる最も確実な方法です。ラベルを読む習慣をつける
原材料表示をなるべく細かく確認し、自分が摂りたくない添加物が入っていないかチェックする。慣れてくると自然に目に入り、選択できるようになります。信頼できる生産者・店舗を選ぶ
オーガニック専門店や、農薬や添加物に配慮したスーパー、生協などで買うと安心度が上がります。多少価格は高めになるかもしれませんが、安全を優先するという点では重要な投資と考える方も多いようです。
5. Q&Aコーナー
ここでは、食品添加物についてよくある質問をピックアップし、初心者の方にもわかりやすいようにまとめました。
Q. 食品添加物は、すべて危険なの?
A. 食品添加物の中には、天然由来の安全性が高いものもあり、一括りに「全部が危険」とは言い切れません。ただし、可能な範囲で摂取を減らすことにはメリットがあると考えられます。Q. 長期的な摂取によるリスクは?
A. 合成甘味料や合成着色料、保存料などは、長期的な安全性のデータがまだ十分ではないものも存在します。リスクをゼロにするのが難しい分、普段からできるだけ控えめにすることを推奨します。Q. 子供にはどの程度気をつければいい?
A. 子供は大人より体重が軽く、摂取許容量も小さくなります。さらに成長期であるため、少量の添加物でも影響が大きい可能性があります。なるべく手作りのおやつや食事を用意し、加工品・インスタント食品は控えめにしましょう。Q. 無添加食品は高いし、続けるのが大変…。
A. すべてを完璧に無添加にする必要はありません。週に1回だけでも自炊でシンプルな食事を増やす、あるいは「買う商品を選ぶときに表示を少し意識する」というだけでも摂取量は減らせます。無理なく続けられる範囲で、少しずつ取り組むのが大切です。Q. 有名メーカーの商品なら安心なのでは?
A. 大手メーカーの商品でも、多くの場合、コストや保存性の観点から食品添加物が使われています。むしろ大量生産・長期保存が前提の商品には、さまざまな添加物が使われることが一般的。ブランド名や有名かどうかに関係なく、ラベルは確認した方がよいでしょう。
6. 筆者の考えとまとめ
これまでの情報を総合すると、食品添加物を「一切摂らない」というのは現代社会ではかなり困難です。多くの食材や加工品に何らかの添加物が使われているからです。しかし、だからこそ「少しでも摂取量を減らす工夫」が大切だと考えています。
現状の科学的研究: 一定量であれば「おそらく安全」とされているものも多い
懸念されるリスク: 長期的な蓄積、複数の添加物・農薬との相乗効果
筆者の見解: 全面的な否定はしないが、できるだけ避ける・減らす努力をするメリットは大きい
とくに、自分や家族の健康状態をよく見直したうえで「どのように付き合うか」を考えるのが重要です。アレルギー体質や免疫力が低下している時期などは、リスクをより慎重に評価するべきでしょう。また、大切な子供たちが余分な化学物質を過剰に取り込まないためにも、食べ物の選択には気を配りたいですね。
参考資料・引用文献
厚生労働省ホームページ「食品添加物について」
https://www.mhlw.go.jp/Butchko, H; Stargel, W.W; Comer, C.P; Mayhew, D.A. et al. (2002). “Aspartame: Review of Safety”. Regulatory Toxicology and Pharmacology 35 (2 Pt 2): S1-93.
Henkel, John (1999). “Sugar Substitutes: Americans Opt for Sweetness and Lite”. FDA Consumer Magazine 33 (6): 12-6.
Magnuson, B. A.; Burdock, G. A.; Doull, J.; Kroes, R. M.; Marsh, G. M. et al. (2007). “Aspartame: A Safety Evaluation Based on Current Use Levels, Regulations, and Toxicological and Epidemiological Studies”. Critical Reviews in Toxicology 37 (8): 629-727.
大倉裕二・木田隆生・大沼明・俣野和夫・太田静行「高甘味度甘味料アセスルファムカリウム」幸書房
厚生労働省行政情報 食品添加物の指定に関する食品衛生調査会 毒性・添加物合同部会報告『アセスルファムカリウムの指定について』(公益財団法人日本食品化学研究振興財団)
Magnuson, Bernadene A.; Roberts, Ashley; Nestmann, Earle R. (2017). “Critical review of the current literature on the safety of sucralose”. Food and Chemical Toxicology 106: 324–355.
Berry, Colin; Brusick, David; Cohen, Samuel M.; Hardisty, Jerry F.; Grotz, V. Lee; Williams, Gary M. (2016). “Sucralose Non-Carcinogenicity: A Review of the Scientific and Regulatory Rationale”. Nutrition and Cancer 68 (8): 1247–1261.
BARNDT, R. L., et al. “Stability of sucralose in baked goods”. Food Technology (Chicago), 44.1 (1990): 62-66.
Food Standards Agency (UK), “Agency revises advice on certain artificial colours”, 11 April 2008.
The Guardian, “EU plans warning labels on artificial colours”, August 11 2008.
REGULATION (EC) No 1333/2008, European Parliament and Council of 16 December 2008 on food additives.
Häberle, J; Boddaert, N; Burlina, A; Chakrapani, A; Dixon, M. et al. (2012). “Suggested guidelines for the diagnosis and management of urea cycle disorders”. Orphanet Journal of Rare Diseases 7: 32.
Wilcken, B (2004). “Problems in the management of urea cycle disorders”. Molecular Genetics and Metabolism 81 Suppl 1: S86–91.
“Add-on Treatment of Benzoate for Schizophrenia A Randomized, Double-blind, Placebo-Controlled Trial of d-Amino Acid Oxidase Inhibitor December 2013”
(案)農薬・添加物・動物用医薬品評価書―チアベンダゾール、食品安全委員会
その他、国内外の最新研究論文・学会発表(Lancet、Nature、EFSA、FDA関連資料など、2020~2024年にかけての文献を参照)
以上が、食品添加物の危険性を概観したまとめとなります。(まとめるのかなり大変でした)
身近な食品の裏側には、多くの科学的議論があることが分かるかと存じます。
私たちの体は日々の食事で作られていますから、なるべく自然に近い形で栄養をとることを意識しつつ、賢く食品添加物と付き合っていけるといいですね?
できるだけ、たくさんの人にこの記事が届いてくれたら嬉しいです。
この記事を最後まで、読んでくださった方に込み入ってお願いがございます。
この危険性について、口頭でも構いませんのでできるだけ多くの方に伝えていただきたいのです。このような記事を出すと陰謀論だとか、宗教だとかと言われることが多いですが、これは紛れもない事実で欧州では、広く支持されています。
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皆さまの健康を筆者は、心より願っております。
それでは、また。