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「こんなこともわからないの?」に傷ついている新米インテリアコーディネーターに伝えたいテクニック

やったことないこと、知らないことに対して先輩や上司から投げられるキツ〜イ一言。
「こんなこともわからないの?」
「そんなことも知らないなんて」
「何度も言わせないで」

確かにわからないことは事実だけど・・
でも、言い方や態度がきつく感じるんですよね。
大抵の場合、新米インテリアコーディネーターが傷つき萎縮してしまうような言い方です。
私自身も何度も言われて、おどおどと自信喪失し、心の病にかかりました。。

「悔しいならがんばれ」
「みんなそうやって強くなる」
「プロの世界はそんなに甘くない」
「私だって同じことを言われてしごかれてきた」
言っている側はそう思っています。

でも、そういう指導の仕方で、ホントに新米さんが一人前に成長できるだろうか。
知っている方が偉くて、知らない側は萎縮し、何も言えない雰囲気になります。
自信を失いおどおどし、何をやっても不安しかない。
怒られないように言われたことをこなすのが精一杯で、指示待ち人間がどんどん育っていきます。
私のように心の病にかかってしまうような人もいますし、辛くなって辞めていく人も沢山見てきました。

新米インテリアコーディネーターを育てる本来の目的とは何か

大抵の場合、新米インテリアコーディネーターには(一応)先輩や上司といった指導係がついています。
指導係の目的は、経験を通して一人前に新米スタッフを育てること、ですよね。
一人前に人を育てるということは、知識や技術を教えることはもちろんのこと、
・知らないことやトラブルがあっても対応できる知恵や機転を伸ばす
・何事にも前向きに向かっていける勇気や自信を育てる
ことが本質としてあると思います。
一人前として、一人で仕事をこなしていける力を育てるわけですから。

わたし自身、育てられる経験と人を育てる経験をしてきました。
特に人を育てる側となってからは、「こんなこともわからないの?」「何度も言わせないで」というような、相手を萎縮させるような言葉は使わないと決めています。
なぜならば、この言葉達からは何も育たないから。
かえって新米インテリアコーディネーターのプライドを傷つけ、自信を失わせるだけです。
本来、一人前として仕事ができるように自信を持たせるための教育なのに、叱責や威嚇は意味がありません。
ただ上下関係のピラミッドを作り上げたり、目上の人の言葉を絶対とし、何も自分で考えられない指示待ち人間を作るだけです。

何より
「わからない」「理解できない」状態は、教えている先輩や上司の教え方にも問題があるのではないでしょうか。
教えたのにできない、というのは、教え方が悪いから理解できなかったということも多々あります。

「わからない」「理解できない」と言われたら、相手にわかるように教えてあげるのが上司や先輩の仕事です。
誰だって、「はじめて」の時は不安ですからね。

このように考えているのは、わたしが優しいというよりは、この仕事を楽しんで気持ちよくやるプロフェッショナルな人が増えているから。
きちんとあるべき方向に育てられた人は、教えられた基礎から自分で応用を考えることができ、間違った時は自分で軌道修正ができます。

真正面から言葉を受け止めず、変換機能を持とう

きつい言葉で傷ついている新米インテリアコーディネーターたちに伝えたいこと。
「こんなこともわからないの?」「何度も言わせないで」というきつい否定の言葉をど直球で受けると、自分自身を否定されたような気になり、かなりの大ダメージですのです。(実際、マウンティングしている残念な先輩インテリアコーディネーターもいると思います・・)

しかし、相手を変えることはできません。変えられるとしたら自分の受け止め方。

だから、この言葉を言われたらその言葉を間に受けず、相手が何を具体的に求めているのかだけを前向きに考えるようにしましょう。
具体的には「きつい言葉はLet’s〜(〜しよう)」と意味の内容を知らない外国語で言っていると頭の中で変換してみましょう。

こんなこともわからないの?=これ、この機に学んでおく良い機会だよ❤️

同じことを何度も言わせないで=大事なことだから覚えておいてね❤️

特にマウンティングしにかかっている言葉は、直接日本語だと思わないことが大事。

自分なりに言葉の意味をどう受け止めるかによって、未来は変わってくる、と覚えておくと少し楽になります。

そして、いつか自分が新米さんに教える立場に立った時、「私も同じように言われたから」と先輩や上司と同じやり方を踏襲するのではなく、どうしたら相手が気持ちよく学ぶことができるのかを常にアップデートしていってほしいと思います。


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