道を教えてもらう男
昨日、僕がいつも通学で使っている阪急電鉄が身体接触によって遅延しました。くーーーー!!!嫌だ!!!!!まぁ身体接触ねぇ。しゃーないよな。ここに俺がどうこういうことはない。ない、けど、くーーーー!!!!めんどくさい!!!!こっから移動すんのめんどいのよ!!!!瞬間移動欲しい!!!!!!くれぇぇーい!!マジで、マジで今後の人生どうでもいいからくれぇーい!
くれません。神は臆病だから。
だから仕方なく、JRのほうで振替便をしてくれるらしいのでそこまで歩きました。この周りの人の感じね。みんなの「焦り」と「不安」の感情。これが一番現れるのが電車の遅延なんじゃねぇか。みんな周りキョロキョロ見てんのよ。「いつも」が通じなくなった時の人間の行動不能感。これが一番現れています。
と、なにはともあれJRについたのですが、まぁ知らん。こっからの帰り方も遅延の証明の仕方も駅の進み方もまぁ知らん。これは俺のせいだわな。今までも何回かこっちで帰る機会はあったのに全く覚えてない。どこをどういったらどこにつくのか全く見当がつかない。ヤバい。ヤバいので周りについていくしかなかった。周りの流れに流されるしか。
そして周りについていった結果、阪急のほうの定期券をなんかレーダー(?)みたいなところにかざせば行けるらしく、自分の番になってそこを通ろうとしたんだけどなぜか全然俺の時だけできませんでした。は?なぜ?わかんない。俺の前まではスーって通ってたのに。わかんないけど俺の番になると急にできなかった。そしてそうやってもたもたしているうちにすごい後ろに列を作っちゃってた。最悪男。
さすがにマズイなって思って、後ろの人に聞いたら同じくらいの歳の女の子だったけど、「私が前通ったときには駅員がいました」って言ってて「そんなことないだろ。さっき俺の前の人は通ってたよ」て思ったけど、実際そうらしかった。そのあとその女の子の友達が2人来て話しててなんか中央の改札のほうじゃないとダメらしいってのを教えてくれた。あぶね。
中央の改札、そんなんあるんだ。マジで知らなかった。言ってくれよそんなの。「放送で言ってましたよ」言ってたんかい。なにしてんだ。しかもその中央の改札までその女の子たちが送ってくれることになった。女の子3人と、その後ろをトボトボついていく俺。いいのかこんなの。全くの初対面だし。なんか送ってもらってる立場だからこっちからグイグイしゃべりかけるってこともないし。ほんとにトボトボ歩いてるだけ。
でもそれを見かねてか気を利かせていろいろ話しかけてくれたんですよ。彼女ら。なんていい人たちなんだ。瞬間移動なんていらないから、こういう人と巡り合うような人生にしてください。そういう国を目指そう日本。
○○大学なんですか、とか話してるとやっぱり同じ大学の子たちだった。そして俺が今2回生ってことを言うと、彼女らは1回生だった。
おい!!!!!!!!後輩かい!!!!!!俺後輩に道教えてもらってんのかい!!!!!!!!おバカ!!!!!!!おバカの宝玉獣!!!!!うんちおバカの宝玉獣!!!!!うんちでゴシゴシゴシゴシ宝玉磨いてんのかい!!!!!!バカーーーー!!!!!!!
なにしてんだよ。なんで1年も先輩の俺がトボトボ道を教えてもらってんだよ。最悪男すぎるわ。
そのあとはひたすら無言でした。情けなすぎて。最後まで敬語だったし。くーーーーーー!!!!!!!くーーーー!!!!だわほんと。これも全部俺が瞬間移動を使えないせいか。こんな男に神の御加護はない。