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ニセコ連峰やや全山縦走

北海道行きたい。
そう4月からずっとモヤモヤと頭の中で芽生え、気がつけば航空券を買っていた。

10年ぶりの飛行機

飛行機でのパッキングについては、テント設営に必要なトレッキングポールの機内持ち込みのハードルの高さ(長さ制限)が不安なことから、預け荷物で対応した。
なおULザックだけだと壊れるとか記事で目にしたので、モンベルのダッフルバック?を持っていたのでそれに入れて預け荷物とした。
新千歳空港にてダッフルバックはデポ(荷物預かりへ依頼)。
パッキングは、
MHWのアルパインライト28L(行動用)
いつものパッキングで、ダッフルバック、食料込みで7kgでした(水なし)。
ULをそこそこ意識できる方であれば、LCCであっても問題なく荷物を対応できるかと思う。

JR北海道っぽいくすんだガラス
小樽で蕎麦を食べる。

小樽駅で岩内行きのバスに乗り換えるため、食事。
そして大慌てで、山行で使う燃料アルコール探し。(燃料アルコール入手できず)
無水エタノールで、手を打ち無事にバスに乗り込んだ。
料金なしでここまで乗れるJR北海道は強い。

タクシーも居て一安心

岩内にてセイコーマートで晩御飯と朝ごはん、行動食を購入し付近を散策。
なんとなしに雰囲気のある街でこっちで泊まってもよかったと思いつつ、ちょろちょろ散策を終え、キャンプ場に向かった。

ファミリーキャンパーの中でボッチフロアレス
指定ゴミ袋が馴染むカラフルさ
100万ドルの夜景らしい
まあまあ夕焼け
岩内の地ビールとセイコーマート豚丼🐽

歩いて10分で温泉もあり無事に入浴も果たして、翌日に備えれました。
なかなかの激アツ温泉で、5分と入れずにローカルに茶化される始末。
もう一度入ったが、それでも熱い。
キャンプ場にて、焼きそば弁当と地ビールを買い、食べる。
焼きそば弁当はローカルフードと受付の方にも言われる。
大阪ではUFOはそこまでの立ち位置ではないので、すごいことだと思う。
とりあえず、豚丼、焼きそば弁当でパンパンとなった腹を摩りつつビールを飲む。
フルティーさが走り、その後ガツンと苦味が舌を痺れさせる。
だが、嫌な苦味ではない。当たりの味だ。
IPA系はハードな苦味先行でなかなか好みのものは少ないが、これは美味しかった。

サイレントヒルのような霧具合。
ダケカンバ?の森
時々気持ちが良い開け具合
岩内岳

岩内岳への登りがこの日のまずは大きな山だった。
このルートについては整備状況がよく、歩きやすいが急登ではあった。
ここからパンケメクンナイ湿原へと向かう。

水質は綺麗そう。
樹林帯に囲まれている
雪渓はこの付近のみ残っていた。
お花畑
セーブポイント感が強い

やや樹林帯では難儀したが、お花畑かつ静かで平和な空間が広がっていた。
ここがハイライトなのかもしれない。そう感じながら、ゆったりと湿原を味わった。
実際ハイライトだったかもしれない。

藪漕ぎ祭り開催
ここも藪漕ぎ
ずっと行く山が見える壮大さ
まちが見えないのすごい

ここから藪漕ぎ時々爽快な景色時々苔むした岩となかなかハードなルート。
消耗する心、減っていく水、補給チャンスはない。が続く。
シャクナゲ湖〜チセヌプリが異様に暑く消耗して行く。

ちょっとだけお花畑
やや平原

チセヌプリからニトヌプリは、あんまり利用されていないようで人とは会わず。
やや曇り空にうっすら喉の渇きが癒える。
ニトヌプリの山頂は、真っ白で休憩できるスペースもあった。時間としても、問題なく野営場の受付に間に合いそうだ。
カツカツの計画は潤いがないとかそんなのを見たが、確かに心身ともに潤いが足りてない。
だが、休みが少ない私にはこの道しかない知らんけど。

この辺もメルヘン
荒野感
鎖場聞いてない
硫黄のせいか、大きい植物は少ない
最後の最後に階段。

地獄の階段を歩き、無事五色温泉まで抜けた。
やり切ったという感情しかない。
全力で自販機を探し、コーラを飲む。
最近では1番うまいコーラだった。

この日の宿 登山者は私だけっぽい
五色温泉。かなり綺麗でいい温泉でした。

できるだけ後に温泉に入りに行く。
湯冷えすると勿体無いと思ったが、ここの泉質が変わっているのか入った後寝るまでずっとポカポカだった。強烈な硫黄泉で、温泉らしい香りがしている。
強烈な硫黄泉なのは、入った後の効果だけではなく入っている最中も刺激的であった。
いい女と温泉は刺激的なのかもしれない。
藪漕ぎでできた生傷と、なぜかハード山行をすると水戸黄門様が荒れるので、その2箇所の悶絶度はエゲツなかった。
ほぼセルフSMだった。
寝袋は快適そのもので、安眠。エバニューのFPマット最強。

やや晴れ期待
振り返り
雲海が広がっている。
ニセコアンヌプリへ

ニセコアンヌプリへのメジャールートなだけあり、非常に落ち着いたルートだった。
こういうの…こういうのでいいんだよ。と枝頭吾郎が言っていた。
ずっと広いしずっと藪漕ぎがない。なんていいのだろう。

ニセコアンヌプリから羊蹄山を望む

これで私のニセコオートルート縦走は完了!
だが、ここからヒラフへと下山する必要がある。
おまえの登山には潤いがねえんだよなんて聞こえてくるが、ここまでの藪漕ぎツルツルを超えてきた!!!負けられん。

この絶妙なハイマツ帯。見てわかる通り謎の樹林帯を抜けて雲の下までいく。
やや激くだりを降った後。

のっけからもうちょっとマシなトラバースはないのかと思いながら歩く。
なおこの後4回ぐらいブチ切れつつ樹林帯を抜けた。

スキー場に入ると落ち着いたルートに。
斜度がなくて、ほんまに滑れるのか?
ヒラフウェルカムセンターを占有する

最後まで無事に歩き切り、バスが来るまで濡れた装備を乾かす。

景色が綺麗で楽しい山容でした。
縦走が楽しいかと聞かれれば、返答に困るがエキサイティングでもありスパイスは効いている。
水場が浄水器あるなしに関わらず途中からないため、水の計算ができるシーズンや力がないと厳しい。
だが、山脈を簡単に味わえうまいビールもあるし、温泉も入れて満足でした。

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