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われはうたへどもやぶれかぶれ~タコ吹きの尿管結石闘病記

あなたと共にうたいたい。

元高校教師(国語)の
たこせん枝瀬です🐙

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教育は
自分が変わらないと
他人を変えることなんてできない。
       =「主体変容」

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【たこせん枝瀬の発信の足】

タコマンダラ

【今回は主に「大人共育」編です】
※注意
この記事の内容は結構イタイし、
終始、シモのお話なので、
苦手な方はご遠慮くださいませ。


さかのぼること9月25日

競泳の池江璃花子選手(24歳)が、
5年前に診断された白血病の
「完全寛解」をSNSで報告した。

奇しくも同日、

タコ吹き教師 枝瀬(44歳)も
『ある病気』の治療を終えたので、
報告したい。

TBSアナウンサー
安住紳一郎氏は言う。

10代、20代までは『見た目』でモテる。
30代は『美味しいレストラン』
   『美味しいもの』
を知ってる人がモテる。
40代は『良い旅の仕方』『良い趣味』
   『良い時間の過ごし方』

    提案してくれる人がモテる。
50代は『病院、病気』をよく知ってる人が
    モテる。

TBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』より

悲しいが、
名言である。

というわけで、

数年後を見据えて
なおモテるがために

ある病気についての、
私の実体験を語ってみよう(苦笑)ɿ( ˙๏˙ )ɾ

さかのぼること23年前

その病気の痛さを、
初めて知ったのは
23年前(21歳)だった。

忘れもしない。。。。

今の妻と
横須賀デートに行き、

日露戦争の最終局面となった
「日本海海戦」で、

かのバルチック艦隊を壊滅させた
旗艦「三笠」を訪れたときだ。

https://stock.adobe.com/jp/より

大日本帝国海軍連合艦隊司令長官
東郷平八郎は

この旗艦「三笠」の艦橋に立って、
日本海海戦の指揮を執った、のだとか。

敵の砲弾が飛んできても、
全く動じず、
冷静に指揮を続け、

乗組員の士気を高めたという
東郷の雄々しい姿をイメージしながら、

https://www.photo-ac.com/main/detail/1382343より

私は、、

謎の腹痛に
動揺を隠せていなかった・・。

い、いたすぎる。。
これは、なんだ??

心の中の叫び

思わず、
うずくまりたくなるような
激しい痛みに襲われ、

顔も身体も
脂汗がにじんでいたのだが、

彼女の手前、
東郷ばりの冷静さを見せつけ、
(オレはトーゴーだ)

その場をしのいだものの、

翌朝、
痛みはピークとなり、

ソファに横になったまま
微塵も動けなくなってしまった。

母親の車で、
市民病院に連れて行ってもらい、
検査開始。

尿検査、
レントゲン、
CTスキャンを経て、

問診では、
お医者さんに真顔で、

アブノーマルな性行為をしてませんか??

一字一句、正確です。忘れもしない(苦笑)

と質問された。
母親が隣にいるのに、だよ。
(#なんのはなしですか)

タコ吹いてんじゃねえよ

診断名は

尿路結石

だった。

人間が感じる最も強い痛みの一つなんだとか。。
結石がある場所によって名称が変わります

それでも、
このときのストーンは
そこまで大きくはなく、

痛みは
点滴でおさまり、

排尿によって、
ストーンは退散できたのだった。

再発率80~90%の恐怖

21歳の若さで
尿路結石をわずらい、

母親を目の前に
アブノーマルな性行為を疑われる

二重の辱めは、

大学生の若き時分には
お笑いのネタ以外のなにものでもなく、
よく友人らに吹聴していたものだった。

あれから23年。。

痛みも、
恥ずかしさも、

そして
大切なユーモアすら

仕事と家庭とSNSに
追われるせわしない日々の中で

忘れかけていたころ、

『それ』は何の前触れもなく、
突然やってきた。

血尿

である。

一瞬、
ピンクグレープジュースの
飲みすぎ
かと疑ったが、

そんなわけない。

タコ吹いてんじゃねえよ

すぐさま、
近所の泌尿器科へ行き、
精密検査。

結果は、
案の定、

尿管結石の再発
(正確には腎結石)

だった。

ある程度、
覚悟はしていたものの、

予想外だったのは

今度のストーンは
大きいらしく(直径1.2㎝)

自然排尿では
退散できないらしい。

手術が必要です。

ひえ~~💦

経尿道的尿路結石破砕術(TUL)

手術の正式名称は、
「経尿道的尿路結石粉砕術(TUL)」。

なにをするかというと

尿道から内視鏡を挿入して、
モニターを確認しながら
レーザーで結石を破砕するのだ。

そして、
当日の手術をスムーズに運ばせるため、
事前に

尿管ステント

なるものを挿入するらしい。

参考までに
この動画、めちゃくちゃわかりやすい。

男性であれば、想像しただけで
身の毛がよだつのではないだろうか(笑)?

少なくとも
私は、

・尿道からステント(管)を挿入
・尿道から内視鏡を挿入

に戦慄した。

というのも、

文豪 室生犀星の晩年の作品で

『われはうたへどもやぶれかぶれ』

という小説を愛読していたからだ。

自分が知る小説の中で、屈指の痛さ💦

この小説の
主人公の症状は、

「尿路結石」ではなく、

「前立腺肥大」によって
自然排尿できないという
悩みから、

カテーテル(管)を
尿道から挿入するのだが、

その描写が
たとえば、こんな感じで、

その日ついに予定の
カテーテルの挿入が行われた。

(中略)

間もなく私は横になっても
仰臥してみても、

膀胱にさわる
カテーテルの先端の触疼が、

一時間後からはじまって
耐えていられぬようになった。

起きようとすれば
座ったまま刺される状態になり、

寝台の上を
四つん這いになるより他はなかった。

『われはうたへどもやぶれかぶれ』本文より

このイメージがあるので、
まあ、恐怖が先行するわけで。。

8月29日 尿管ステント挿入

とはいうものの、

排尿の
ピンクグレープフルーツ色は、
一向に改善されず、

いつまた
脂汗のにじむ
激痛に襲われるかと思うと、

尿管挿入は

是非もなし。。。。

8月29日。

遂に
「尿管ステント挿入」の日は
やってきた。

ここで、

まったく
想定外も
想定外だったのが、

この日の
執刀医、

否、

挿入医が

女医さん、 

しかも
美人女医


しかも
北川景子似で(苦笑)

景子女医は

本日はよろしくお願いしますね。

はい、じゃあ、
パンツ脱いでここに座ってください。

と、
実にサバサバとした指示で
僕を処置台に誘導する。

そこは、

さながら分娩台。

ごめんなさいね、ホントに、もう(苦笑)💦

完全なる
下半身露出である。

こうなってくると

やぶれかぶれ

腹が据わってくるのが
人の心の不思議
で、

とんだ羞恥プレイだな、、
noteにどんなふうに
記事を書いてやろうか、

と、
逆にウキウキしだしてきた

と思うや否や

景子ったら、
せっかちなんだから、

はい、じゃあ、
麻酔のゼリー入れますね。

むにゅぅっとした感覚。なにこれ💦

はい、じゃあ、
内視鏡入れていきますね。
最初だけ、痛いけど我慢してくださいね

ゼリー麻酔をいれた直後ですよ。

おそるべき
手際の良さで

私のタコ(察してください)を
直立不動に屹立させ、

管を
ズブリと
挿入いたした。

タコ吹いてんじゃねえよ

い、
いたくは、、、、


ないかな??

でも、
圧倒的異物感が
下腹部をかけめぐるのは、

□□□□□□□□□□□□□□□□
気分の良いものでは
全くない。

□□□□□□□□□□□□□□□□

景子は、
僕のタコ(察してください)と
内視鏡を上手に操縦しながら、

はい、呼吸を意識してくださいねー。

そんな施術中、

私は、
ずっと、

くりすたるるさんから
教わった

ブランコ式呼吸法

を実践し、

イメージでは

立ち漕ぎで
一回転するんじゃないかと
いう勢いで、

まあ、
ブランコを揺らしに揺らして
呼吸しましたよ。

るるさん、
その節はありがとうございます。
#なんのはなしですか (二度目)

おかげさまで

景子も
確かな腕利きだったので、

ほどなく
尿管ステント留置術は完了。

私の
膀胱と
腎臓の間には

尿路拡張のための
ステント(管)が
2週間とどめ置かれることになる。

とりあえず
一つ目の関門は突破することができた。

続きは書くに忍びず

予定していた執筆時間を超過したので、
今回は、ここで筆をおこう。

本来であれば、
このあと、

●「血尿トマトジュース」編
●「宇多田ヒカルライブと耐えがたき尿意」編
●「そのとき、私はやくざ映画を見ていた」編
●「砕かれたストーンは金平糖」編
●「研修医による尿管ステント抜去」編

と続くのであるが、

興がのったら、
また書くことにしよう。

【予告】新マガジンはじめます!!

10月15日から、

ならまち月燈さんというnoterと
河合隼雄愛をドップリ語る
マガジンを作成します!!!

現在、記事を鋭意作成中ですが、
書いている自分が一番楽しいのは
間違いない‪(˶˙๏˙˶)♡‬

「タコ吹いてんじゃねえよ!」も河合隼雄さんに通じる言葉

最後までお読みいただき
ありがとうございました。
嬉しくてタコ吹いちゃいます‪(˶˙๏˙˶)♡‬


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