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「予祝」の前に正しい知識~25年後の日本②

あなたと共に成長したい。

元高校教師(国語)の
たこせん枝瀬です🐙

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教育は
自分が変わらないと
他人を変えることなんてできない。
       =「主体変容」

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【たこせん枝瀬の発信の足】

タコマンダラ

【今回は主に「地域共育」編】
 ・日本や地域の未来に関心のある方
 ・教育に興味のある方
 ・お子さんをお持ちの方
 
に特におススメの内容です。


廃校が進む地域

昨日の記事では、

日本の「少子化」に触れ、

25年後には
人口が1億人程度まで減少し、

生産年齢人口の占める割合が50%
(人口の半分は子どもと高齢者!)
になるというお話をしました。

地方の

子どもがいない

という悩みは深刻です。

端的にいえば、
それは学校存亡の危機につながります。

具体名は出しませんが、
ある県では

県内の高校を
この数年で次々廃校しているそうです。

たとえば
全校生徒40人に満たない学校で
職員を10人配置したとします。


職員の人件費を年間1000万円とすれば、

県は、

40人の子供に

人件費だけで
年間1億円を投じることになります。

当然ですが、
人口減が進んでいる地域に
それだけの余力はありません。

教育的な観点では
必要だとわかっていても、

経済的に非合理だと
県そのものの持続可能性が危ぶまれますから、

県としては
生徒数の少ない学校は
「廃校」あるいは「統廃合」という
選択肢をとらざるえない。

しかし、
その地域住民にとっては

学校がなくなる
  =その地域から子どもがいなくなる

わけですから、
まさに地域消失のおそれがあるわけで。

「廃校」となると、
地域を挙げて反対を表明します。

県議会や県知事の説得により
3年越しに、ようやく
「廃校」が決定した学校もあると聞きました。

現在進行系で
似た状況に置かれている地域は
たくさんあるようです。

統廃合もできない地域

かたや、
ある県では

生徒数が減少し、
学校予算を圧迫し続けているにもかかわらず

利権団体を後ろ盾にした
県議員が断固として統廃合を認めない
という話も聞きました。

その県議員は
行政からの「統廃合に係る提案書」を
眼の前で破って捨てたそうです。
(す、すごい・・)

たとえば、
全校生徒40人の小学校というのは
6学級で1学年平均が6〜7人。

6学級
1学年6〜7人というと、

よくも悪くも
児童同士が顔なじみで
お互いのことがよくわかる関係。

そういう集団で6年間過ごしても、
多様性の社会を生き抜く力が
つくのかは、やや疑問です。

予算的にも教育意義的にも
統廃合を積極的に推し進めて

文科省が定める
適正規模(12学級〜18学級)に
近づけるのが、

正常な施策なのに、

大人の利権がからみ、
正常な判断ができなくなっている



ある先生は嘆いていました。


また

地域企業が
小中学校と連携を進める、
という建前で

子どもたちを
自社に引き入れるリクルート活動(!)
を積極的にすすめる事例も聞きました。
(小、中学生にも対して、ですよ!)

僕は首都圏在住なので
そういう地方の事情に疎かったのですが、

多くの都道府県で
似たような事例を耳にし、

改めて
人口減少・地域消失の危機を
強く実感しました。

25年後の
日本は果たしてどうなっていくのか?

しばらく連載シリーズになります。

「予祝」の前に、最低最悪のシナリオを想定する。

一貫して暗い内容でごめんなさい。

普段の記事と内容もトーンも違うので
おそらく「ビュー」も「スキ」も少ないと
思われます(苦笑)。

今回の連載シリーズのテーマは

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
25年後の未来を迎えるにあたり、
今の子どもたちにどうなってほしいか?
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

最終的には
「予祝」に話を切り替えて
明るい方向へ持っていこうと思っています。

子どもたちの輝かしい未来を
大いに前祝いしたいところですが、

「予祝」のコツは、

「予祝」する前段階では、

最低最悪のシナリオを描いておくこと

なんですね。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
最低最悪の悲観的想定をしたうえで
最高の準備をしておけば、
楽観的な未来が待っている!

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

そんなスタンスで
次回も書いていこうと思います。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。
嬉しくてタコ吹いちゃいます‪(˶˙๏˙˶)♡‬


#66日ライラン  

8日目。

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ついでにkindle本出版してます!
こちらも是非、お読みいただけたら嬉しいです。


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