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真田丸

あぁ、真田丸が終わってしまった。

2016年に放送された大河ドラマ「真田丸」
脚本は三谷幸喜さん。
長らくDVD以外で観る方法はなかったのですが、2024年1月1日からNHKのサブスクにて配信再開!
毎週月、火、水曜に3話ずつの公開。
そして本日最終回。
少しずつ観ようと思っていたが結局配信されるたびに全話観てしまっていた。

面白すぎて止まりません!!

主人公信繁はもちろん。父昌幸や兄信之、上杉景勝他沢山の魅力的な人物の人生や心情が描かれていました。

私は特に父の昌幸さんが大好きです。
武田家が滅びたのち、生き残るために織田から上杉、徳川に北条、豊臣と主君を変えては裏切り表裏比興の者と称された言われた昌幸。

義とは程遠い人間かと思いきや、しかし。 

昌幸は最後の最後まで武田信玄公の納められていた地を取り戻そうと望みを捨てなかった。
昌幸の主君は、織田でも、上杉でも、北条でも、豊臣でも、徳川でもなく。
紛れもなく武田信玄公ただ一人だったのです。

これ程までに義に厚い男はいますか。

そして戦における冷静さ、敵の心を読んだ完璧なまでの策。
数で大幅に劣っているにも関わらず二度も徳川勢を追い返した功績は素晴らしいことかぎりありません。

と、昌幸さんについて語りすぎました。

もちろん主人公信繁(幸村)も大の大好きです。

大坂の陣では、父昌幸や上杉景勝さまが理想とした生き方を貫き徳川を翻弄した。
豊臣内部の人間たちに邪魔されたり、言うことを聞かない浪人衆に悩まされたり思い通りにいくことばかりではなかった。
しかし、ひとつの策が途絶えたらまた次の策、それもだめならまた別の策をと決して望みを捨てなかった。
この豊臣軍なら、徳川に勝てるかもしれないと思わせてくれた。

敵をギリギリまで引きつけて打ちかける。
父昌幸から受け継いだ兵法。
真田丸の戦い、圧巻であった。

景勝さまはそんな信繁の姿を見てさぞ嬉しかったことだろう。
日ノ本一の兵と叫ぶ場面には胸が熱くなりました。

信繁役の堺雅人さんの演技も本当に素晴らしく、表情、声、台詞の言い回し、仕草、全てに魅了されました。

「望みを捨てなかった者にのみ、道は開けるのです。」

真田丸で度々出てきたこの言葉は、今を生きる全ての人に聴いてほしいものです。

三谷さんらしい笑える場面も多く、大河初心者の方もすごく見やすい作品だと思います。

思えば中学3年生の頃、初めて観た大河ドラマはこの真田丸でした。
あの頃は受験勉強なんてそっちのけで毎週日曜が楽しみで仕方なかった。

あの頃の1年間、そして配信再開からのこの1ヶ月間。
本当に心から楽しませていただきました。

ありがとう堺雅人。ありがとう真田信繁。
そしてさらばだ、日ノ本一の兵よ。

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