屁のように悪口を
最近、おならが臭い。少量でも殺傷力があるやつだ。自分の体からでたものなので、一種のアロマ的に私をいやしてくれる。
おならが臭いのは、たぶん悪口、陰口を職場で言いふらしているからだろう。
「ぷっ!」「ぷぅ~」っと、屁のように陰口を放ってしまった。はじめは出来心だったのだ。
しかし、その臭いにつられて、同僚たちが同じような悪口の屁を放ちはじめた。
気づいた時にはもう遅かった。
皆のおならが止まらなくなり、職場は息が吸えないくらい、おならの臭いで充満していたのだ。むせるほどに臭い。強烈な臭いだ。
吐く息もどことなくおなら臭い。頭では分かっているが、もう自力では止められない。