「翔んで埼玉」の第三弾ってさ、佐賀じゃないの?
みなさん、翔んで埼玉ってご存じでしょうか。
そう、埼玉県民が東京都民を中心に虐げられる現実、その実態を擬人化した県民ギャグコメディ?映画です。大好評だったこの映画は去年第二弾として滋賀県をモチーフにした「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」も誕生。こちらも大ヒットでした。
かく言う私も埼玉編はTVで、琵琶湖編では映画館で見てましたが、非常に良かったです。あまり映画とか見に行かないんですけど第一弾をたまたまTVで見て面白かったので第二弾は映画館まで足を運んでしまいました。埼玉県出身の友人と一緒に。
それで、早く続編が見たい私、ちょっと考えました。第三弾があるのならば、どこでどういったストーリーを持たせるんだろうか?果たしてできるんだろうか?と。ちょっと地理的視点?から見てみましょう。
…あ、そんなにがっつりはしませんがネタバレ注意です。そこだけよろしくお願いします。ではいきましょう。
考えるうえで考慮するべき要素
まず考慮していく要素をなんとなく書いてみましょう。
登場人物的に全然いけそうな気もしますが舞台は海外ではなく日本でないといけないでしょう。海外とかに行ってしまうと土地感覚がないので見ている日本人を置いてけぼりにしてしまいそうです。それは良くない。
では日本で考えましょうか。日本で考えるとそれはそれでいくつかの都道府県単位で話に巻き込んでいく必要があります。でも首都圏と関西圏はすでに使用済み。それ以外ははっきり言って都市への求心力がこの二つに比べるとがくっと落ちます。
例えば日本で東京、大阪に次ぐ第三の規模を誇る名古屋都市圏。都市圏人口で比べると東京都市圏約3800万人、大阪都市圏約2000万に対して名古屋都市圏は約900万人程度です。地域の中心に集まる人口が少なくなればそれだけ周辺県がその中心都市に隷属している感が薄くなりそうです。
それに名古屋都市圏にはストーリーを作る上で個人的に致命的な部分があります。それは各県の立ち位置が映画化された2つの都市に比べるとはっきりしていません。
どういうことかというと、この「翔んで埼玉」という映画は各県ごとにある程度キャラ付けがされています。(もちろん市町村で個性が際立つものはその限りではないですが)
それで、大まかに分けるとこんな感じに分別できると分析しました。
中心都市に虐げられていて、その不満を理由に奮起する主役
都市圏の中心地域、メインの敵キャラ
中心の地域の側近ポジション、小物的な立場。裏切りもあり。
メインではないが、基本的に1の支援をするキャラ
秘境的な扱い、でも実は物語のキーを握っている県
こんな感じでしょうか。今までの「翔んで埼玉」シリーズに登場した都府県をこれに倣って分類しましょう。ちなみに以後1番、2番見たいな感じで番号で呼びます。
埼玉、滋賀
東京、大阪
神奈川、京都、兵庫
千葉、茨城、奈良
群馬、和歌山
4番あたりが怪しいのですが今回はこれで分けてみます。それで、本線に話を戻すとこれが果たして中京圏に当てはまるのか?そういう話です。
何年か名古屋都市圏に在住していた私からするとまず1番のポジションの県が思いつきません。だって岐阜も三重も同じくらい愛知にこき使われているから…(泣)主役が二人っていうのは話の展開的にどうかなー。2番はいいとして、それ以降も県単位で考えると難しい。この時点で無理そうです。
そして名古屋都市圏って愛知岐阜三重、たまに静岡。以上です。ちょっと構成する県が少なすぎませんか?長野とか5番ポジションで引っ張ってきてもいいですけど正直長野は5番って感じがしないです。意外と東京近いし行ったことある人も多いと思うので秘境って感じではないと思ってます。
んで、九州なんじゃないかって思った。
それで次に大きい博多都市圏に目を向けました。もちろんこちらの方が規模は小さく500万程度の都市圏です。でも、これを九州全体で捉えたら1300 万人。あれ、第三の飛んで埼玉、あるんじゃないって思ったのです。
私は九州で生まれ、その関係もあって九州のすべての県に行ったことがありますが、九州って他の地方よりもその地方の中心都市(福岡市)に行く傾向が強いように感じます。普通なら東京とか大阪にすぐに行ける交通網が整えられていたり、買い物の時には思い切って東京に行きがちだと私は思っています。でも九州の人って不思議と福岡に行くんですよね。
熊本は新幹線以外にも中心街の博多や天神まで日に100往復以上、10~20分に1本とかいう頭おかしい頻度で高速バスが発着してますし、大分からはJR特急のソニックが30往復以上、鹿児島からは新幹線、佐賀長崎は県庁所在地だけでなく地方都市もいろいろな選択肢で繋がれています。一番遠い宮崎に至っては福岡空港と宮崎空港の飛行機が13往復も飛んでます。これって東北とか四国とか中国とか調べるとわかりますが、ここまで中心都市に行くインフラが集まってないんですよね。
メンバーの数も十分、福岡県、特に福岡市に従属している感も十分。なんかいけそうです。九州で考察を続けてみましょう。
佐賀はどう考えても主役だろ!!!(個人談)
まず真っ先に主役は佐賀だと思うのです。佐賀県民の皆さんごめんなさい。でも自分たちでもそう思うでしょ?(炎上案件)
福岡県に通勤している人が他県に比べて圧倒的に多く、都道府県魅力度ランキング(まあ調査のやり方的に信ぴょう性が無いと思ってますが)で北関東に唯一肩を並べてくるそのぱっとしなさ。最高の適任です(ほめてます)。個人的にはここで一肌脱いで福岡に逆襲をしてほしいと思います。
あ、吉野ケ里遺跡しかないとおもってる他県民のあなた、武雄温泉とかバルーンフェスタとか有田・伊万里周辺の陶業とかシシリアンライスとか祐徳稲荷神社とかいっぱい魅力ありますよ。
映画でアピールすればみんなに魅力だって伝わると思うのです。
んでここからが問題です。2番の敵キャラポジは福岡県でいいとして3番が難しいですよね…福岡、特に博多天神についていけているようなイケイケな街が九州にない…規模の町が近くにありません。(本日何度目かの失礼)
ちょっと考えたのですが、他の県って観光地とか魅力認識が際立っているんですよね。「この県と言えば○○!」みたいな。その点が佐賀より圧倒的に優れているかなーと考えました。例示します。
長崎:中華街、教会などからくる和洋折衷感
大分:わかりやすく温泉の街
熊本:熊本城とかくまモンとか
3番の有力候補たちです。どうでしょう、納得のイメージだと思います。この3県なら佐賀からも福岡からもある程度近いしやりやすいのではないかと私は考えています。この3県が佐賀に対して「佐賀って何もないじゃん!ざーこざーこ❤」って言ったらいい感じそうじゃない?(大失礼)
それで、ストーリーが煮詰まってきたらじつはこの県たちも佐賀と同じ境遇であると気づき最後は共闘して福岡を責める…こんな感じで4番のポジションも兼任させたらいいのではどうでしょう?我ながら天才かもしれない。
最後に秘境ポジの5番ですが、ここは南九州にお任せしたい。だって地理的に遠いから。あと、宮崎県、鹿児島県って行ったことある人そこまで多くないんじゃないですか?
特に宮崎県ってみんな行ったことあります?ないですよね。(偏見) でも南国的イメージを持っている人が多いのではないでしょうか。鹿児島も火山とか離島とかって要素は秘境感強め。あと、南九州は方言が強くて暗号のようだと称されることも。これをうまく設定に落とし込んでも面白そう。
個人的に最大の伏線だと思っている要素
まあ、こうして地理的につらつらと語ってみましたが九州ならできそうですよね。でもどうしても最後に、こういう地理的に可能か?という視点以外で触れておかないといけない要素があると思うのです。それは主題歌を担当している「はなわ」さん。
彼がなぜ飛んで埼玉のテーマソングをしているのかというと彼が埼玉県出身だからという経緯があります。だから埼玉がテーマのこの映画で、埼玉LOVEな歌詞の歌を作っているわけです。
そんなはなわさんですが、実は小学校高学年から佐賀に引っ越されているんですよね。これもう確定演出だと思ってます。というかいつか佐賀でやる気満々だったでしょ。高校卒業に一旦外に出ていますが現在はUターンして再び佐賀に。飛んで埼玉の時にはすでに佐賀県民なんですよね。ちなみにこれキッカケでこの記事書いています。何が地理的視点だ()
まとめ
以上、いろいろ考えてみました。どうでしょう。来年あたりに
「翔んで埼玉 ~吉野ケ里遺跡より愛をこめて~」が発表されることを心待ちにしております。最後に、今回めちゃくちゃ全国各地の偏見をあれこれ言いました。ここで謝罪しておきますね。でも本当に、どの県も大好きなのでそこは勘違いしないでいただけると嬉しいです。愛のある毒吐きです。
こんな記事書いていたら九州行きたくなってきました。おかねないけど、できたら今年の夏休みに九州行きたいな。
ps.投稿してから「飛んで埼玉」じゃなくて「翔んで埼玉」なことに気づきました…今更ながら変更しておきました。
七夕からそろそろ1週間経過しそうな筆者より
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