見えない

こんにちは、えだまめです。

今日は『子宮に沈める』という映画を観ました。最近映画を観ても、感想を文字として残すことをしていなかったのですが、この映画は残しておかなくてはと思い、今に至ります。

観る前から絶対に苦しい気持ちになる映画だと分かっていたのですが、本当に辛い映画でした。BGMもなく、セリフも少なく、淡々と映像が流れていき、最後まで救いはありませんでした。

ただ、実話がもとになってることから分かる通り、このような辛い(辛いという言葉では語れないくらい)出来事にぶつかっている子ども達が、実際に日本に居ることが事実なのだと思います。目を背けたくなるような虐待のニュースも、なくなってはいません。

でも、見えません。バラエティーでコンプラが大事にされて、多様性が尊重されて、SDGsが取り上げられても、この映画のような子ども達は、私たちの生活からは見えてきません。テレビを見ていると、幸せな家族、心身ともに健康な人ばかり、この世に存在しているみたいです。

この社会の健全ではない部分が、あたかも無いものように過ぎていく毎日が悔しいです。

私たちが見ていない社会があること。無関心という孤独が人を追い詰めるということ。

この映画を、日本社会に生きている全ての人に観て欲しいです。義務教育の道徳の授業で流して欲しいです。

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