Skraban-Deardorff症候群の息子のこと:12回目トイレトレーニングの追加 その1排便トレーニング

 息子、7歳まで成長しました。おしっこについては、幼稚園の先生にトレーニングしていただいたおかげで年長の年齢には自分のタイミングでトイレでできるようになっていました。息子は見て真似をするのが比較的できる方なので、周りの子を真似して、立ってでも、座ってでもできるようになったようです。
 その後小学校に入り、知的特別支援学級(知的障害の程度より特別支援学校適ですがいろいろな理由により支援学級を選びました)で2つ年上の2名と一緒に毎日過ごしています。学校や放課後デイサービスでは絶対に排便はせず、自宅に帰ってから自分でオムツに履き替えて便をする日々でした。色々聞いてみると、”自然にできるようになったよ”という話が知的障害の中でも多く、じゃあ息子もそのうちかなとのんびりしていました。
 ところが、一向に変わらず、ある日話した高校生のお母さんが、”うんちだけはオムツでするって決めちゃってるから変えられなかったのよねー”とのこと。息子もこのままでは、オムツで便をするのが当たり前になるかもしれないと思い、7歳になったのをきっかけに、排便トレーニングをしようと思い立ちました。
 おしっこは見よう見まねでできるようになったものの、排便はなかなか他の人がどうやっているか見る機会がない、はてどうしたことか、、。まず、トイレに、便器に座ってにっこりしている写真や絵を貼ってみました。絵にはうんちもにっこりしていて、なんとなくうんちをトイレですると気持ち良いよというイメージは伝わるかなと思いました。するとしばらくしてトイザらスに行った時に、自分で、補助便座(ステップつき)がほしいとアピールしたので、購入。そこに座るたびにほめるというのを繰り返しました。ただ、座ってもすぐに立ち上がってしまうので、いざ排便となるとオムツを履いてしまっているタイミングになってしまう。どうも、便が出るまで座って待つことができない様子で、便意はわかっているけど、すぐに出ないので便座から降りてしまい、なかなかトイレで便をする経験がつめませんでした。
 仕方ないので、坐薬(テレミンソフト)で便意を作り、その間にトイレに座らせる方法を試しました。もちろん入れるのは嫌がりますが、そこはごめんねーと入れさせてもらいました。それを3回くらい繰り返すと、便が出そうになると、お薬のハンドサインをしながら何やらアピール(まだ言語は不明瞭な単語が多いのでわからない。)するようになったので、”えっ?お薬入れてほしいの?”と聞くと違う違うのリアクション。うーんどういうことだろうと考えまして、あーもしかしたら、お薬入れた時みたいになってる、つまりうんちが出そうと伝えてるのかも!と思いつき、トイレに行かせると、とうとう出ました、りっぱなうんちが!
 その後、しばらく同じような感じで、お薬の合図をしてきたらトイレに連れていって出す、ということを続けて2ヶ月くらい過ぎたあたりから、自分のタイミングでいけるようになってきました。初めは私を誘って必ず行っていたのも、1人で行って、終わるとでたよー(でらよー)と伝えられるようになっています。トイレットペーパーを渡してお尻をなんとなく拭かせて、最後に母が仕上げで拭いてあげれば良いところまできました。
 息子ちゃん、一緒に頑張ってくれてありがとう。


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