Skraban-Deardorff症候群の息子のこと: 9回目; フレンドリーな性格

息子5歳です。この症候群の特徴で”フレンドリーな性格”というのが挙げられています。フレンドリーとは曖昧ですが、確かにうちの息子も道ゆく人に気が向けば手を振ったりしています。集団生活の中でも、みんなのいるところに寄って行ったり、みんなと同じことをしたがったりします。そしてよく笑います。しかし、イメージとして、常ににこやかなというのとは違います。はじめての人にはかなり警戒した素振りを見せますし、苦手な場所では毎回泣き続けています。(主に病院)
 facebookの家族の会の投稿でも、フレンドリーとはうちの子はとても言えない、不安が強くにこやかではないというものもあります。
 不安が強いというのは、私もとてもよくわかる表現で、我が息子を見ていると、おそらく知的障害の影響で理解できないことがたくさん起きていて、世の中楽ではないのかなと思うのです。ですから、この症候群のフレンドリーさというのは、リラックスできる環境で人への興味や関わりを楽しめるとことであり、陽気でにこやかな性質というわけではありません。
 ですから、成長と共に、理解できて安心する部分と、世界を広く見れるようになってくるが故に理解できないことが増えるという両極的なことが起こってきています。これは標準的な発達でも起こることですが、そこにも発達のばらつきが働き、さらに不安定になる部分もあるということです。
 これに対しての試みとしては、繰り返し説明するとか、いったん安心するものに気をひくといったような、押したり引いたりの対応をしています。押してダメなら引いてみなといった感じです。繰り返しのせつめは無駄なようで後で効き目を発揮することがあるので、あきらめてはいけないと思っています。しつこすぎてもいけません。良い塩梅は分かりませんので、あっやりすぎたかと思ったらひくといった感じです。

 緩やかな成長とともに、できることが増え、不安がみえればそこが新しいとっかかりになっていることがある。育児に落ち込むことはありますが、落ち込んだ時こそ前向きに考え、できることを見つけていく、そして時々自分も休憩、、。そして息子の笑顔!

 フレンドリーさは、facebookの家族の会の画像で見られる、たくさんの仲間たちが集まった時の素敵な笑顔で納得させられます。苦労はあっても笑顔が素敵、そんな症候群と思っていただけたら幸いです。

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