就職留年という経験

大学生活

通っていた大学は関西の産近甲龍の1つ
大学4年の時就職活動に挑んだ

  • TOEIC 680点

  • 高校の時のインターハイ出場経験

  • テスト前になると周りの学生に勉強を教える立ち位置だったこと

アピールポイントは大体こんな感じ。よくエントリーシートに書くやつだ。
成績はぼちぼち、周りの学生と比べて少しは有利に就活を進められるかなと思っていた。

就職活動

滑り出しは上々。
大学で行われる就職イベントにはほぼ参加し、キャリアセンターに入り浸って自己PR、就職の軸、学生時代の経験などを充実させていった。
大手、中堅の会社を受けていって順調に選考を進んでいた。

親との会話

ある日、就職活動の状況を親に報告した。
そうしたところ、親から”地元の会社も受けておいて欲しい”と言われた。
一応実家が旅館(今はすでに廃業している)で土地があったので、両親としては地元に帰ってきて欲しかったのだ。
実家は愛知にあるため、関西から毎回受けにいくのは面倒くさいと思いつつもあまり話を聞く気はなかった。
この時の感覚をそのまま持ち続けるべきだった・・・。

親戚との会話

就職活動をする中で、すでに働いている人と積極的に話してよりリアルな情報を仕入れるように努めていた。
実家に帰った際、例に漏れず、たまたま居合わせた親戚のおじさんにも話を聞いた。
大手企業の選考を通過していることを話すと、”全国転勤がある会社はやめた方がいい”、”子供が大きくなった時に幼馴染がいないのは可哀想”、”完全土日休みの会社にするべき”、”公務員がベスト”との話をされた。
確かに納得できてしまった。
ここで両親からの”地元に帰ってきてほしい”という言葉を良いように解釈し
”親が言っているから”と地元に帰ることを無理やり正当化した。
ここで就活の方針を切り替えてしまった。
それが失敗だった。

地元の公務員、金融機関などを中心に受け始める

上記の話の後、今まで通っていた選考の半分ほどを辞退し
公務員、金融機関を中心に就職活動を切り替えてしまった。(その他、大手、中堅メーカーなども受けようとしたが、エントリーを締め切ってしまっているところが多かった)
選考はある程度順調に進んでいた。が、どこかで公務員や金融機関は自分には向いていないのではないかと疑問もあったが、それを飲み込んで選考を続けた。

1年目就活の結果

結果いくつか内定をもらうことができた。(金融機関、中堅メーカーなど)
関西での過密就活スケジュールですでに少し就活疲れしていたところに
関西から選考のたびに地元に帰ってくるのはなかなか疲労が溜まってしまっていた。
”もう今あるところでいいや”そんな風に考え、”金融機関”を選んでしまった。(中堅メーカーは全国転勤があったため)
周りの友人も遊び始めていたため、一緒になって最後の大学生活を楽しむため面倒な公務員試験は受けなかった。

金融機関について悪い噂を聞く

金融機関はノルマ主義、若いうちは低賃金でパワハラも多い。
この噂を聞き、スマホで転職会議の口コミ等をチェック。
確かに本当のようだ・・・。
それからは就活ブルー。何をやっても就職後の良いイメージが出来ず
若干鬱っぽい状態になってしまっていた。
まわりの友人は大手企業に合格を決め、社会に出るのに希望を持っているのに。。。

就職留年を決める

限界だった。あのメンタルのまま就職は無理だと思った。
両親からは大反対されたが、本当に無理だと伝え、わかってもらった。
留年のための費用はバイトして自分で負担すると伝え、就職留年が決まった。

2回目の就職活動まで

1年目の就活には自信があったが、2年目の就活では”留年”というマイナスを引きずりながら戦うことになる。不安はかなりあった。
だがここはもうしょうがない。TOEICは点数を720に伸ばし、海外(お金がなかったので東南アジア)へのバックパックを通して多様な経験をすることで”差分”をアピールできるようにした。

2回目の就職活動

2回目の就活は誰にも相談しなかった。
”全てを自分で決め、全てを自分の責任で選択する”
そう心に誓っていた。

1年目の就活では、エントリーが締め切られていたトヨタ系列の上位(Tier1)を受けていなかったが、今回は片っ端から受けることにした。
全国転勤があろうと全く気にせず受けた。
面接では50%くらいの確率で留年の理由を聞かれたが、本当のことは言わなかった。
学生生活のうちにいろんな世界を見ておきたいと思い、海外を回ったことにした。
面接官からすれば、ネガティブな話でなければ正直なんでも良いのだ。
それで選考も全てPassした。

結果

10社受けて4社内定。
トヨタ系Tier1に進路を進めました。
正直、あまり留年によるマイナスを感じる場面もなかった。

読者の方へ

おそらくこれを読んでくれているのは”就職留年”しようか迷っているのではないかと推測する。
なので、”就職留年”が次の就活に影響するかどうかについてはしっかりと記録を残しておいた。
自分も留年が決まってからはかなり気持ちが落ち込んだが、あまり考えすぎて自分で自分を削り取らないでほしい。
誰でも将来に不安がある時は弱くなるから。
僕の場合はあまり影響を感じなかったし、大手企業にも内定した。
成功サンプル1である。

ちなみに、その後はエンジニアになり(文系です)5年間働いた後
国内大手テック企業に転職しております。
たとえ就職でうまくいかなかったとしても、その後でいくらでも逆転できる。20代の失敗はほぼ無傷である。
明るく前を向いて挑戦してほしい。



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