SDGsの正しい使い方
突然ですが、この記事をご覧の方に質問です!皆さんは、”SDGs”という言葉の意味をご存じですか?
テレビやラジオなどのメディアで耳にしたり、商品パッケージや広告上でこの言葉を見たことがある、という方もいるかもしれません。本日は、ECYCLEプロジェクトにも大きく関わっているこのSDGsについてお話します!
SDGsとは、端的に言うと「地球上の問題を解決するための目標」です。SDGsは全部で17つあり、
1. 貧困をなくそう
2. 飢餓をゼロに
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17. パートナーシップで目標を達成しよう
といったように、社会、経済、環境などの側面から、地球上の様々な問題を解決するための目標が定められています。
実は、わたしたちもSDGsを達成するための取り組みを行っています。ECYCLE PROJECTで設計している釣り餌は、原材料に廃棄予定の○○を△△%使用します。そのままにしていれば廃棄されてしまう予定の素材を利用することで、無駄の減らす商品を作りました。これは、12番目のSDGsである「12. 持続可能な消費生産形態を確保する」に貢献しているのです。
ここまで読まれた方の中には、「SDGsって地球にいいものなんだ」「今度SDGs商品を見かけたら買ってみようかな」と思われた方もいるかもしれません。確かに、SDGsを通して地球の持続可能性について追求することはとっても素敵なことですが、SDGsが持っているのは良い面ばかりではないのです。
近年SDGsのロゴが貼られた商品はどんどん増えていますが、果たしてこれらの商品は本当に、地球上の問題を解決してくれるのでしょうか?
私たちはSDGsのロゴが貼られた商品を見ると、反射的に「これは地球に良い商品なのだ」と思ってしまいます。しかしいくつかの商品は「企業のイメージを良くするため」または「消費者の注意を引きたくさん商品を売るため」に、SDGsのロゴが使用されており、実際は何も社会問題解決になっていない場合があります。これの具体例として、「リサイクル素材からできた商品」を挙げてみます。一見すると地球環境に良さそうですが、実はリサイクル素材が使われているのは商品のごく一部分である場合や、商品を生産する工場で多量の二酸化炭素を排出し、輸送にも膨大なエネルギーを使っている場合、これは本当に地球に良い商品と言えるのでしょうか。
わたしたちは本来、SDGsを通して、わたしたちの消費生産活動によって引き起こされている環境破壊、気候変動、人権問題などを改善しなければならないはずです。しかし、今ような消費・生産の形態が続けば、地球上の環境被害や諸問題は一向に解決されないまま悪化の一途を辿っていくばかりです。お金儲けのためにSDGsを使うのではなく、よりよい社会を追求するためのアイコンとして、SDGsを正しく使っていきたいですね。