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燈台守と人魚 -詩-
夏の宵、カルコパイライトのような夜空と満月はとても幻想的でした。
太陽が眠っているので暑さは和らぎ、潮風はひんやりとして心地よいものでした。
灯台守として私はここにいます。
このような天気の日に私は愛しい人と会うことができるのです。
海神の使いの人魚は、月光に照らされた鱗で海の中に小さな天の川をつくるのでした。
私が手を振れば愛しい人は微笑んでくれるのです。
それだけで私の心は浮き立ちます。
取り留めの無い話をして一緒に空を見上げるのです。
月が綺麗ですねと私は言いましたが、それは潮騒に消えていくのでした。