【エピソード7:長女の上司が寿退社するんだってさ】

○本日のメニュー○
・ご飯・味噌汁・無印のぬか漬け
・サーモンタルタル・野菜サラダ
・豚肉とエリンギのポン酢炒め
足をねん挫してしまったこなつさん。買い物もままならないため、長女に近所のスーパーまで買い出しに行ってもらいました。

母 :ありがとう。この時期に足やるなんて、お母さん一生の不覚ですわ。レジ込んでたやろ。悪かったな~。で、せっかく味噌買ってきてもらったけど、ぎりぎり足りてん。ほんまごめん。まぁこんな日もあるわな。
でもあんたおってくれて良かったわ。こんな足で自転車こいでスーパー行かれへんもん。何?どうしたん?
長女:久しぶりにスーパー行ったけど、マナーの悪い人が多くてびっくりしたわ。
母 :そらな・・・色んな人いてはるって。買いもせーへん商品触りたくったり、無理やり奥の方から牛乳引っぱり出したり、あと、レジ袋に商品詰め終わった後に、ビニール袋ぐるぐる~~~って手に巻いて持って帰る人とかおるし。ゲージで飼われてるリスかってくらいぐるぐるぐるぐる~って。ほんま、見てるこっちが恥ずかしいっちゅうか、いくつになっても、モラルだけは持ち合わせていたいと思うわ。
長女:あ、今日の夕飯何?
母 : 今日の夕飯は、サーモンタルタルと、おみそ汁とご飯と・・・何かそんな感じ。
長女:そもそも何でそんなことになったの?
母:年甲斐もなく階段を一段飛ばしで軽やかに下りてたら、最後の一段を踏み外してってやつや。
長女:まったく何やってんだか。
母:お恥ずかしい・・・誰にも言いなや。
長女:言う訳ないでしょ。それより聞いてよ、うちの上司の田口課長が結婚して仕事辞めるって言い出して
母 : へ~そうなんや。
長女:へ~そうなんやじゃなくて、結婚して男性の方が家に入るとかあり得なくない?
母: まあな、今時色んな夫婦の形があるからな・・・きっとあんたの上司の人は、奥さんより家事が得意ってことなんやろ?得意な人が得意な分野を分担できる夫婦関係って素敵やと思うでお母さんは。
長女:でも課長に抜けられると、仕事が全然回らなくなっちゃうんですけど。
母:そうか、お仕事できる人やったんか。まあな、それはそれでもったいないような気もするけど、本人さんがそれがええっておっしゃるんやったら、それが一番とちゃうか?
長女:にしても、男性が専業主夫になるとか耐えられない。
母 : 何や、あんた意外と古い女やね。
長女:古いって何よ(怒)
母 :お母さんの友達のand屋のもっさん知ってるよな?ああゆうさぁ、自立してる女性を沢山見てるから、それを支える旦那さんがいてはるのも、素敵やと思うで。
長女:ママは専業主婦で良かったの?
母 :せやなぁ、お母さん結婚が早かったからな。仕事でも難しいポストに就く前に辞めたから、仕事の醍醐味は分からんままやけど、特に不満はないな。あんたみたいに、仕事仕事ってなってたら、辞めるってなったら「ええ!」ってなったかもしれんけどな。お母さんの時は、割とさっぱりしてたで。時代も時代やったしな。「寿退社」っていう言葉が普通に使われてた時代やから。今時寿退社が珍しいくらいやから。大変やと思うで、仕事しながら子育てして家事して・・・
まあ、人の事ああやこうや言う前に、自分が素敵な彼氏でも見付けはったらどうですか?
長女:その言葉そっくりお返しさせて頂きます。
母 :いや、お父さん帰ってくるからな。
長女:そうだ、忘れてたわ。

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