【エピソード5:おかんが親友に会いに行ったんだってさ】

○本日のメニュー○
お重弁当(永谷園のお吸い物付き)
・(スペイン料理のシェフ直伝)鶏肉のフリカッセ
・焼きコロッケ・グリーンサラダ
・さつまいもご飯の三角おにぎり(岩下の新生姜添え)

ここは下町浅草。
このお話の主人公百田こなつさんの親友が営む『and屋』さん。
気が利いて間が抜けてるおかんが、いつもの台所から飛び出した非日常を、こっそり覗いていってください。

母   :来ちゃった。
もっさん:やっと来たか(笑)
母   :わたしかて、オープンの時に駆け付けたかったで。でもバーバラ先輩が「皆一緒に行きましょうよ」とか言い出すから・・・しかも、まさかの浅草に住んでるとか聞いたら、怖くて怖くて近付けんかったからな・・・
もっさん:そのバーバラ先輩も旦那さんの転勤で福岡に飛んじゃったから。
母   :せやねん、ようやく念願かなっての来店です(笑)。長かった~そして、我が家から浅草遠っ(-_-;)
もっさん:(笑)遠路遥々、ようこそいらっしゃいました。
母   :オープンしてどれくらい経つ?
もっさん:丸二年。
母   :そんなに経つ!?ごめんやで不義理して(ToT)。
もっさん:気にしないで。こなつが、バーバラ先輩の事、心底苦手だって分かってるから。
母   :ほんまに、大学時代のトラウマがひどくてな・・・皆が「今はずいぶん丸くなった」って言うてたけど、私に対するいじめえぐかったからな・・・
もっさん:あからさまにボールぶつけられたり、足ひっかけられたりしてたもんね。あれは、ほんとにひどかった・・・でも、あそこまで増幅させたこなつも悪い。
母   :若気の至りや。あんな性格悪悪女に、イケメン彼氏がおったちゅうのが、納得いかんかったからな。でも、彼氏に見られて困るような、えぐいいじめしてた、あいつが悪い。
もっさん:そうだけど・・・
母   :はいはい、湿っぽい話はここまで~あ、せや!これ、遅なったけど、開店祝い。
もっさん:ありがとう。こういう所、本当にちゃんとしてるなって思うよ。
母   :ちゃんとしてへんで。よう見てみ、このご祝儀袋。あんたがいつまで経っても嫁に行かへんから、使い損ねた婚礼用の祝儀袋に入れて来たったわ(笑)
もっさん:いや~気付かなかった(笑)ずいぶん豪華だとは思ったけど(笑)
母   :ボケ甲斐がないな・・・でな、どうせ相変わらず、ろくな食生活してないんやろな思て、ジャン、お弁当作ってきました!
もっさん:嬉しい(ToT)
母   :ごはんとおかずどっちから見る?(中身の紹介をする)
もっさん:おいしそ~(ToT)
母   :あ、しまった!紙皿と割りばし忘れてきた・・・
もっさん:それくらい、常備してますよ。
母   :良かった~
(ここから、食べながらの演技)
もっさん:最近皆と会ってる?
母   :せやな・・・皆子育てやら、仕事やらで忙しいみたいやからな・・・なかなか会えてへんな・・・
もっさん:さきこどうしてる?急に30歳過ぎてからダンサーになるって言って奮闘してたみたいだけど・・・
母   :ああ、なんて言ってたかな・・・ちょっと前に流行ったアイドルグループ・・・ここまで出てるんやけど・・・そのなんちゃらいうグループの振り付け担当してから、しばらくあっちやこっちで引っ張りだこやってんけど、何年か前から、指導者育成の方に回って・・・今は、ダンススタジオ3つ経営して、左うちわですわ(笑)
もっさん:色々大変だったから、心配してたんだけど、そう。良かったね。
(で、なんだかんだ話して、お酒タイムに・・・)
母   :え~色々用意してもろて悪いな・・・どれ飲もうかな・・・このウイスキー何???
もっさん:これは、お友達のきむしょーさんが作った「スパイスウイスキー」。蓋開けて、におい嗅いでみて、好きな方飲んでみて。
母   :わ~すごいな。こんなん初めて飲んだわ。刺激的~
(で、酔いが進んだこなつさん・・・)
母   :ほんま、もっさんはすごいと思う。一城の主やで。尊敬するわ。
もっさん:そんなことないよ。子供3人も立派に育て上げてる、子夏の方が、すごいと思うよ。
母   :子供がいてもいなくても、結婚しててもしてなくても、自分のやりたいことしっかりできてる人って素敵じゃない?もっさんも素敵。私も素敵・・・ふふふ・・・zzz
もっさん:こなつ?いやだ寝ちゃった・・・こなつ・・・起きて・・・こなつってば・・・
母   :zzz
もっさん:・・・あ、バーバラ先輩来た
母   :!?!●×☆△◆

いいなと思ったら応援しよう!