【エピソード10:次男にモテ期が来たんだってさ】
本日のメニュー
冷蔵庫にあるもので作ったオカン弁当
・ご飯・オカン特製ふりかけ(たくあんと青じそのみじん切りとシラスをごま油で炒めたもの)・丸干し・トマト
・だし巻き玉子・じゃがいもとニンジンの煮っ転がし
・牛肉とエリンギとピーマンの炒め物
・ベーコンとキャベツとチーズとコーンのお好み焼き風
陽気に鼻歌を歌いながらお弁当を包んでいる母、それをニヤニヤしながら見ている次男
母 : ●×△☆何度も申し上げておりますが、何で今日はそんなにニヤニヤしてるのかな?何かいいことありました?
次男:はい。 ありました。
母 :(同時に)ありました。ありましたか。よかったね。幸せそうで何よりです。
次男:オカンこそ、何かええことあったん?
母 : なに。お母さんはいつも通りやで?何にも変わってへん。あんたが昨日の夜に急にお弁当入れてくれって言うからさ、慌てて朝から冷蔵庫にあるものでお弁当作らせて頂きましたんで、美味しく頂いてください。っていうかさ、ほんまにどうしたん?そのニヤニヤ。
次男:しやーないな。教えたるわ。私(わたくし)、齢(よわい)20歳にして、ついにモテ期がやって来ました!
母 : ついに到来ですか。モテ期到来ですか。それはそれはおめでとうございます。やっと来ましたか。
次男:ついに俺の時代がやってきた~って感じ。
母 : でもな、お目当ての子に振り向いてもらえんかったら、モテ期が来たところで何の意味もないからな。
次男:高校時代の片思いの相手からも好きとか言われちゃったんだよね~。
母 :それはそれはおめでとうございます。朝早いからあんまり大きい声出せへんけどな。何回も大阪東京行ったり来たりしてお金も大変やろなって思って、お金がたまるように、新聞のお金(古銭)の広告欄でお弁当包ませて頂きましたんで、これお持ち帰りください。
(次男心の声)
小学生の頃からずっと思っていたのだが、何故母は、使い捨ての容器にお弁当を入れる時、必ず新聞紙で包むのか。昭和感強すぎて、正直ちょっと恥ずかしい。
母 :なに。まだ時間あるのん?
次男:お金の事は心配しなくて大丈夫。兄貴が投資で利益出たらしくって、就職決まるまでの交通費は全部負担してくれるって。
母 :そうなんや。ええお兄ちゃん持ったね。良かった良かった。
次男:話し戻すけどさ、やっぱ俺今イケてる?
母 :まあな、人生にモテ期は3回あるいうからな。
次男:オカンにもモテ期あったん?
母 :来たよ、お母さんも。一回目は小学校の時やろ、二回目はお父さんと出会った大学時代、三回目はあんたらが小さい頃「ママは私のもの」「いや僕のもの」・・・って、もう私の為にケンカしないで~って・・・夢のような時代やったけどな、そんな子らがこんなに大きうなってしもて、あとは孫が生まれてくるのを待つだけですわお母さん。
次男:ほんまテンション高いな。絶対ええことあったやろ。
母 : 何も特別ええことなんか無いよ。平常通りですわ。朝ちょっと早いから静かにしてるけど。トーンは静かに。テンションは高めに。
次男:テンション高いって自分で言うてしもてるやん(笑)別にええけど。
母 : あんた次今度いつ東京来るん?
次男:今月末。
母 :ほんまか。ほなその頃久々にお兄ちゃんとお姉ちゃんとあんたと私の家族四人水入らずで、ご飯でも食べに行こか。
次男:いいねぇ。
母 :ほな又ラインするわ。気~付けて帰りや。 はい。
母 :あ(-_-;)一品入れ忘れた