Podcast 越境する感性#14
スピードフラットは越境を加速させる(後編):
ゲストは 藤原大 さん
前回につづき、デザイナー/クリエイティブディレクターの 藤原大 さんをお迎えします。
自然や都市の「色」を採るカラーハンティングの奥義、そして「フラット」と「スピード」を融合させた未来のものづくりのコンセプト、スピードフラット。越境し続ける眼差しの先には何が見えているのでしょうか。
▼カラーハンティング ~ 色の現象学
●「色の狩人」とは?
● 水彩絵の具で、自然の色と同じ色をつくる
● 色覚は人それぞれ、見えている色は人によって違う
● 外に出て意識的に色を見る、それは現代人が最もやっていないことの一つ
● 江の島は芸術の神(弁天)が住まう島
● 江の島の自然の色を身にまとい、街中を走る電車
● カラーハンティングが社会、企業、市民、ユーザーをつなぐ
● デザインは今、人々のライフスキルのなかにすでに入りこんでいる
● デザインへの態度はこの100年で大きく変化した、その変化を検証する道しるべとして
● 地球全体でやらなければならないことがハッキリしてきた
● 単なるものづくり、単なる効率化では通用しない
● フィジカルとサイバーの融合で変わる生活様式、実験から実践へ
● トゥーンベリさんのようなスーパーデザイナーの出現に期待する
▼スピードフラット ~ ものづくりを未来化する
● 平らな布、面倒くさい繊維から、産業革命が起きた
● 21世紀の今、世界は革命であふれている
● 遠からず、フラットな布は立体になっていく、その瞬間に出会えれば幸せ
● 世界がフラット化するだけでは足りない、スピードが必要
● 移動しながらものを作る、ということを人類はやってきていない
● いっぽう、情報は移動とともに作られる
● では空間は? 移動しながら空間を作ることはできない
● しかし宇宙への移動では、その途中でものが作られる
● 移動(旅)しながら生産する、そこはブルーオーシャン
● 今、世界中で大きな谷がどんどん埋まり、越境と協創は加速している
▼未来への視座
● 未来は毎日の延長のなかにある
● コロナ禍で地球全体が団結
● 世界中が力を合わせて共通課題に向かっていくけば、未来が近づいてくる
● プラネットチームの一人としてデザインを続けていく
ゲスト:藤原 大 さん
DAIFUJIWARA DESIGN INC. 代表。湘南に事務所を構える。中央美術学院国画系山水画科(北京)留学後、多摩美術大学デザイン学科卒業。2008年(株)DAI FUJIWARA を設立。コーポレイト(一般企業、法人団体)、アカデミック(教育分野)、リージョナル(地域活動)の3つのエリアをフィールドに捉え、現代社会に向ける多岐にわたる創作活動は世界から高い評価を得ている。独自の視点を生かし、Google、資生堂、日立製作所などの企業のオープンイノベーションにおける牽引役としても活動し、国内外での講演やプロジェクトなど数多く実施。その他、東京大学生産技術研究所研究員。多摩美術大学教授、金沢美術工芸大学大学院客員教授等を務める。
ホスト:紺野 登
多摩大学大学院(経営情報学研究科)教授。エコシスラボ代表、慶應義塾大学大学院SDM研究科特別招聘教授、博士(学術)。一般社団法人Japan Innovation Network(JIN) Chairperson、一般社団法人Future Center Alliance Japan(FCAJ)代表理事。デザイン経営、知識創造経営、目的工学、イノベーション経営などのコンセプトを広める。著書に『構想力の方法論』(日経BP、2018)、『イノベーターになる』(日本経済新聞出版社、2018)、『イノベーション全書』(東洋経済新報社、2020)他、野中郁次郎氏との共著に『知識創造経営のプリンシプル』(東洋経済新報社、2012) など多数。
※2021年2月7日 収録
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