内閣府 再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース

内閣府 再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース

2021年2月24日(水)表題のテーマに基づき、

関連する行政庁、有識者、そして河野大臣が出席され、一般公開によるオンラインLIVEで開催された。

私は研究会の定期会合があり、LIVE中継は録画等で翌日に拝聴させて頂きました。

国会での答弁等はNHK局を中心に公開されていますが、殆どが形式的な内容で官僚にまとめ上げられているものを棒読みするばかりで、あまり興味が無いというのが国民の皆さまの意だと思われますが、こういう形での議論こそがDXの真髄なのでしょうか、ニューノーマル?的な形となって行くのでしょうか。

参加者含め双方向のヒアリング含め行政庁との質疑応答等が、一般公開され誰でも見れるようライブ配信されているのです。先に台湾政府のDX戦略の成功事例の一部を思わせる内容だと思われます。新型コロナウィルスへの対応含め、このDX戦略(デジタルの活用で世界中から広く知恵を集めると同時に、市民の声を聞き入れる体制づくりの見える化)による取組で、台湾政府は市民満足度80%以上を獲得しています。

日本の政治は表層深層であり議事録等も明文化されておらず、こういう形なら全てが丸裸状態になり隠しようが無いですね。そして大臣が総括されて次の展開を示唆するというタスクフォースの在り方等は、とても未来への可能性を感じました。

さて、最後に統括された河野大臣ですが、前評判というか皆さまの認識はどうなんでしょうか?自民党内では筋が通った人だという事は知っていました。奥歯に衣を着せることなく、本意を持って接する態度などは、外務大臣時代において某大使をメディア公開討論に呼び出し怒りを主張される発言された事も記憶に新しいですね。

その河野大臣の「総括」を整理して見ました。

国土交通省へは、「再生エネルギーを増やすことも大事だが、省エネルギーを徹底的にやらなくてはいけない」、「住環境の改善が見られない」、「国交省は認識をされていない」「ゲームチェンジに気づいていない」「今頃になって適合義務化?と言っているようではダメ」(義務化を見送り、4月度より説明の義務化)

「2050年カーボンニュートラルの実現からバックキャストして「住生活基本法」に盛り込んで欲しい」、「計算根拠やデータ公開を速やかに行って欲しい」、「スピード感持ってやってもらいたい」などなど。

そして極めつけは、「国交省ができないのであれば、環境省が規制を設け国交省がその実効性を担保するのが良い」など、言い訳がましい国交省はメンツ丸つぶれ。

経済産業省へは、「住宅の建材は「なんちゃって」ではなく、しっかりとした「ルール」を徹底して下さい」

私個人的には「性能基準」(長期優良住宅、ZEH等含め)というのを設けてもらって、一定の割合で義務化に至るまで視野に入れてもらいたい、その他にも「4号特例の廃止」等など、関連する建築士法の在り方なども、現在にそぐわない法規制が蔓延っています。

私も仕事上において各行政庁の委員会等に参画していますが、全ての人がそういう訳ではありませんが、いくら発言してもまともに取り合ってくれないというか肩透かしというか、一部の人が理解を示してくれたとしても、そこで終わってしまう。そういう意味では、このようなタスクフォースの在り方は、本当に変化が起きると、そして前進に繋がることと期待を持ちました。いつの世にもある「目的」と「手段」の「擦り違え」とでも言うのでしょうか、既得権益を死守することなのだろうか、しかしながら、そういうことに気づいていないこと自体がタチが悪い、残念ながら勉強不足としか言いようがない。これは社会の中でも、ビジネスの取引においても、企業内においてもアリがちで、仮に意図的な行為や言動なら、バスから降りてもらいたいし、降ろすべきであろう。

住宅分野におかれましては、東京大学の前准教授が提言されました。この日の為に資料を作成し、何度も何度もシュミレーションを行い、そして「覚悟」を決めて主張して下さった姿勢には「あっぱれ!」というしかないです。ご一緒に仕事をさせて頂いたこともありますが、歴代の先生とは異なり長い物には巻かれることなく、いつも真摯に対応されている誠実な姿勢に尊敬の意を持っています。先生の主張に「ピン」と「キリ」の表現があります。これは、住宅における温熱環境問題に熟知される人が、そこまで到達されていない事業者に対して無暗に攻撃されることを懸念されています。この意見に賛同される方がコメント等を発信されていますが、「あなたのこと」なのですよ。っと気づいていないとは滑稽です(笑

)家をつくるということは、一大事業です。命の次に大事な財産です。誰も悪意を持って建てている事業者はいません。むしろ、必死のパッチで事業に取り組んでいます。ただ、情報等の取り方や勉強する時間や術が余り得意ではないだけなのです。同業者に誹謗中傷を言われる筋合いも無いし、むしろ一緒に声を掛けて頂いて取り組んでくれることを望みたいですね。

前先生の瞳には潤んだ底光りが見えました。本当にお疲れ様でした。

そして、ありがとうございました。


議事次第

https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/conference/energy/20210224/agenda.html?fbclid=IwAR3P621_LXmUv946TvIP3JvkMYWgfmFaYJgKZPMk2llllreQ4xVLBZ-X2MU

アーカイブ全文(21分30秒あたりからが住宅の省エネに関する議論)

https://youtu.be/3tsyOZo0upk

前先生、熱のこもった提言はコチラから(約37:00~1:00:00)

https://www.youtube.com/watch?v=3tsyOZo0upk&t=3605s

河野大臣、最後のコメント(1:50~終わりまで)

https://youtu.be/3tsyOZo0upk?t=6977

ひとまとまりの資料一式はコチラ

https://drive.google.com/file/d/1RIJOaBZUYWOM47Dc9bHiI8eNe4W_O3Wt/view?usp=sharing

それと、もう1つ、河野大臣は、こんな事も言っておられました、

「トップランナーなんてやめちゃえ」。。。イイネ!

20210228