Day2.歩いてまちを感じる
2019年に行った香港フィールドワークを振り返りながら書いています。
一夜明けて2日目。
まず行ったのは香港天文台。
香港の街のど真ん中、尖沙咀にあります。
滞在地の近くはどんな所かな?と地図で最初に見た時
「えー!普通天文台って山の中じゃないの?なんでこんなところ?!」
と思ったので行きました。
残念ながら中に入ることはできませんでしたが、確かにありました。
どんなことをやっているのか、いつか見てみたい…
さて、この日のメインでわたしにとって「香港」という土地で
一番気になっていた場所、九龍城塞へ。
と言っても、1993年から取り壊されて今その跡地は
静かで穏やかできれいなの公園です。
かつては一帯がこの写真のような建物が密集する要塞。
子どもの頃、NHKスペシャルみたいな番組で
「一度足を踏み入れたら二度と抜けられない、危ない所」
「東洋の魔窟」「無法地帯」
と紹介しながら、この九龍城塞の中の生活を紹介する番組を見た時に細かい内容は全く憶えていませんが、
「危ない街、と言われている所にも人がいて、暮らしがある」
というところに強く惹かれたのを覚えています。
「どんな所にあったのか、見てみたい」と思っていたのを
思い出したのです。
元々は本当に軍事要塞で、砲台もあったそう。
砲台跡、スラムだった頃の映像や写真の展示スペースもあって
名残を楽しみました。
中国でも香港でも無かったエリア。
静かできれいな公園のすぐ横にはまっすぐそびえ立つ高層住宅。
かつてここで育った人たちはどうされているのかな?
公園を出て、そこからずっとその日は歩き続けました。
九龍から尖沙咀まで。
歩きながら学校、幼稚園、広場、市場…と
「昔ながら」な雰囲気を感じ、小さい頃見た香港映画を
垣間見る風景と最先端、おしゃれなビルやショッピングモールが入り混じり
凝縮されているような景色の移り変わりを感じました。
ゴールは尖沙咀の夜景。
噂の「100万ドルの夜景」。
日頃まちなかに住んでいるので、
ビルの灯り、広告の電照は見慣れているはずだけど
眩しい、と思いました。
日本と香港の灯りの強さ、ではなく
そこに生きる人のたくましさや強さ?