【モビリティ】カーシェアは普及するのか
パーク24の決算短信から、モビリティの現状と未来を考えていきます。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4666/tdnet/1944421/00.pdf
駐車場事業国内
当期初から感染症が拡大したことに伴い交通量が減少、1月の緊急事態宣言発令によってさらに交通量が抑制されたことにより駐車場の稼働が減少しました。
駐車場事業海外
駐車場事業海外においても感染症拡大により、展開する各国で大きく影響を受けました。主な展開国の状況につ いては、豪州は当期初より行動制限が緩和され、駐車場の稼働状況は回復基調となりました。英国においては、当 期初から地域ごとに行動制限が発令され、12月には全土でロックダウンが再発令されたことにより、駐車場の稼働状況は著しく低下いたしました。
モビリティ事業
タイムズカー(カーシェアとレンタカーの融合サービス)※については、12月から感染症拡大の影響を受けはじめ、 1月は緊急事態宣言の発令によって1台当たり利用料売上高が大きく落ち込みました。このような状況下において も、都市部ではタイムズカーの需要が高いことから、車両配備の見直しを行うことで1台当たりの稼働を高める施策を行っております。また、東京都のタイムズカーレンタル店舗14店を閉鎖し、タイムズカー専用ステーションと して機能させる等、タイムズカー展開は着実に進行しております。
この結果、モビリティ車両台数は45,029台(前連結会計年度末比100.4%)、会員数は1,534,633人(前連結会計年度末比101.8%) となりました。
※ https://share.timescar.jp/about/timescar/
今後の駐車場利用は当面は回復すると思いますが、配車サービスやタクシー利用が増えるなど車の利用方法が変わった場合、需要減少の恐れがあります。海外も同様です。
一方、車を所有せず、時間単位で利用するカーシェアは人気が出る可能性があると思っています。
特に単身者や学生にとって、コスト面のメリットが大きいです。また、旅行先で即座に予約できるのもいい特徴です。観光需要で言えば、レンタカー、タクシー、カーシェアが競合するでしょう。
なお、パーク24は、レンタカー事業を縮小し、カーシェアに注力する方針を強調しています。
ちなみに、タクシー業界の反対により、ウーバーなどの配車サービスが参入できないのは残念ですが、カーシェアが伸びる要因にもなりそうです。
パーク24は、駐車場もカーシェアも業界一位ですので、今後も確認します。
以上です。