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大きな脅威となる電子機器攻撃 ポケベル爆発は意図的なオーバーロードか
レバノンでイスラム武装集団ヒズボラが使用していた
ポケベル爆発して少なくとも20人が死亡し450人以上が
負傷した事件は世界の耳目を集めています。
多くのメディアがこのポケベルのルートなどを
報道しています。
また、その手段としてルートの途中でイスラエルが
少量の爆薬を加えた工作の結果であるとしています。
この大方の説には一理あります
![<a target=](https://assets.st-note.com/img/1734849172-0WEx9aImrYyhdjONP56pLz3J.jpg)
ですが、現時点で爆薬と限定するは早計ではないでしょうか?
どうも爆薬説だけでは納得できない部分があります。
例えば、理由は後述しますが被害者の怪我の状態から見て
今回の爆発は、だいたい140J/ジュールの程度エネルギー
と思われます。
当然ながらこの威力は、爆薬なら可能な数値です。
ですが、爆薬を使わなくてもこの程度のエネルギーなら
起こすこともできるのではないでしょうか?
では何か? やはり爆発したのが電子機器だという観点から
もう少し見ていく必要があるのではないかと思います。
一つには使用されたトランシーバーが、海外で多く出回った
コピー商品だったようですが、純正であれコピーであれ
10年以上も前に生産が終了していたモデルだということ
また 注目すべきはAP通信やレバノン国営通信が
複数の地域で住宅に設置された太陽光発電システムが
爆発したと報じていることです。
ヒズボラの戦闘員が、直接に接していない太陽光システム
にまで爆薬を仕掛けたんでしょうか?
誤解の無いように先にお断りしておきますが、
自分も今度のポケベル爆発の破壊工作の背後にはモサドなど
のイスラエルの諜報機関が絡んでいるのは間違いないと
思っています。
ただ、それとは別のもっと深刻な問題を提起したいと思います。
爆薬など仕込まなくても、もし電磁気的な攻撃が行われる
ようになった場合、私たちが普段 使用しているスマホや
ネットにつながったPCなどもターゲットとなってしまう
可能性があります。
この記事では、今回の爆発の爆薬以外の手段から
更に電子装備研究所などで開発が進められている
マイクロウェーブを用いた対電子機器攻撃や
より広範囲を攻撃できる電磁パルス兵器/EMPまで
高度な電磁的攻撃について、見ていきます。
まず今回の爆発事件の経緯から見ていきましょう。
![<a target=](https://assets.st-note.com/img/1734849207-j0TyZuwgHhsqvQ6mpFDOce82.png)
レバノンでイスラム武装集団ヒズボラが使用していた
ポケベル爆発して少なくとも20人が死亡しました。
ここでまずなぜこの時代にポケベルなのか?
そしてガザ紛争が激化して1年近いのに
なぜこの時期なのか という疑問があります。
これは比較的簡単に解けました。
ヒズボラ最高指導者のナスララ師がヒズボラのメンバーに
使用している場所が特定できる携帯電話の使用を禁じた
ために2024年の2月からポケベル増産し装備させていました。
ポケベルは携帯電話などの双方向通信と違い一方のみの
単方向通信であるので使用者の位置追跡が困難なのことは
事実です。
ですから、その点では間違ってはいなかったんですが
ハッキングのし易さなどを逆手に取られた格好となりました。
そして、この時期になったのはイスラム側にポケベルが
行きわたったのと同時に、何らかの不信感を持たれたと
イスラエル側が察知したためとされています。
せっかく仕込んだ装備を捨てられるくらいなら爆破コマンドを
送ったというのが、今回の結果だった思われます。
その結果 レバノン保健省によればポケベルの爆発により
8歳の少女と11歳の少年を含む12人が死亡、他に2,800人が
負傷したと発表されています。
ベイルート市内の病院の眼科医
「患者の少なくとも6割が片目を失い、ほとんどの人が手も失った」
そして多くのメディアが このポケベルの追跡中のルートを
報道していています これまでに判明している流れです。
台湾
ゴールド・アポロ社
爆発した通信機器はブダペストに拠点を置く企業が
生産、販売しているもので製造や設計にゴールドアポロ社は
関わっていないと釈明。
ハンガリー
BAC CONSULTING KFT
端末を製造したとされるハンガリーのBAC社は
「イスラエルのフロント(隠れみの)だった」と報じられる。
ブルガリア
実際のパーツ製造などはブルガリアで行われたとする
説も浮上。
またトランシーバーに関してはアイコムがIC―V82と
いう機種と見られるが、海外でのコピー商品とする
旨を発表しています。
以上が、今回のポケベル/トランシーバー爆発事件のあらましです。
それで この爆発事件ですがポケベル程度の小型のディバイス
の爆発で死人がでた理由として、ヒズボラの手に入る前に
少量の爆薬を仕込まれていたとする説が多く流れています。
黒色火薬などと違って プラスチック爆弾に用いられる
素材は安定していてC4などの軍事用爆薬は火にくべても爆発しません。
ハッキングによって そうした爆薬が起動するコードが
送信されて機器が爆発したとするシナリオです。
では このポケベル爆発の威力はどの程度でしょうか?
データがありませんが、推定は可能でしょう。
今回の爆発で怪我をした人の動画があります
腹にくらった人の様子などから 小口径の拳銃弾程度の
の威力はありそうです。
弾丸の威力はマズルエナジーで表わされますが
基本的には運動エネルギーの式 F=1/2 mv^2と同じです
22口径弾もいろいろとありますが140 ft⋅lbf程度です。
これは140J/ジュールのエネルギーです。
44マグナム弾の1/9程度ですが、これでも人は殺せます。
つまり、ポケベル爆発は140J程度のエネルギーを発揮した
と思われます。
当然この威力は爆薬なら可能な数値です。
ですが、この程度なら爆薬を使わずに他の手段でも
起こすこともできるのではないでしょうか?
爆発は意図的に過負荷/オーバーロードを発生させたのでは?
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