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コア後期を終えて~ミクロ
最後はミクロです.
後期のコアワークの中ではミクロが一番大変でした…
授業自体は分かりやすくありがたかったのですが,テストが講義内容を復習しているだけでは解けないような(と自分は感じました)内容でどのように自習すればいいのかに大変悩みました.
逆に教科書に関しては他のコアワークに比べて多くのものを紹介できると思います…笑
内容
内容的には半年を通してゲーム理論を扱いました.エコノメと同様にこちらもオーソドックスなトピックスに感じます.
講義の流れは,最初にゲーム理論の基礎となるような概念を学び,それを応用した例を扱うといった流れでした.ゲームの種類としては普通のゲームに始まり,Imcomplete game, Repeated game, Signaling game までを扱った形です.
応用例は具体的には
・Cournot game, Bertrand game
・Bilateral bargaining
・Job market signaling
講義開始時に配られたスケジュール表によると講義は時間があれば Principal-agent problem などを扱う予定だったようです.
また,TA Session では Super modular, Market design, cheap talk などの一部を学びました.
教科書
今回は使った教科書を4冊を紹介するのですが,難易度順に紹介したいと思います.
まず最初はTadelisです.
Tadelis は数学的なスッキリした説明というよりは文章による直感的な説明が多く,初めにゲーム理論に触れる場合にはとても助けられました.
また,トピックス自体は広い範囲をカバーしているので後に挙げる教科書でつまずいた場合にもよく Tadelis に戻って理解するということもしていました.
次は Gibbons です.
Gibbons は Tadelis の説明が少しくどいように感じられる場合などにちょうどいいと思います.振り返ると基本的には Gibbons を用いて復習をしていました.
続いては MWG です.
MWG はやはりというかなんというかトピックスを包括的に扱っています.なにかほかのテキストを読んでいるときなどにピンとこない用語などがあった場合に辞書的に扱うのも良いと思います.
ただ応用例などが載っているというよりも淡々と証明が載っているような印象も受けるのでそのあたりは他のテキストで補うのが良いかと思います.
最後は F&T です.
こちらはアドバンスドなトピックスまで扱っているのがとても助かりました.例えば Bargaining game においてプレイヤーごとに割引率が異なっていたらどうなるかや, Job signaling game において労働者のタイプが3つ以上あったらどのようなことが起こりうるのかなども記載しています.
期末テスト前にはこちらのテキストを使って対策をしていました.
ただこちらのテキストは数学的にも発展的な内容を扱っていたり,どこまでの範囲が講義の内容として適切なのかを適宜考えて学習する必要があるのかなと思います.
個人的な感想の域を出ませんが, F&Tがすべて理解できるのであれば大学院のコアワークはほぼほぼなんの心配もないのではないでしょうか(自分には到底無理でしたが…)
テスト
テストは基本的には問題形式でした.講義中に説明したトピックスをひねった問題が出ていた印象です.
また,過去にはひたすら証明を出す方もいらっしゃったようなので,その場合には MWG を利用することが一番適しているように感じます.
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