“素直でない”はポジティブなサイン
昨日、お酒が入った状態で人生の先輩の話を聞きながら、自分は素直でないなと感じた。
先輩の「○○歳を過ぎると遺伝のせいにはできない」という言葉や、○○が得意な自分(先輩)を肯定する発言を、私は素直に受け止めることができなかった。
○○歳を過ぎた私が至らない人間だと言われたようだし、○○が得意になるように命令されたようにも感じた。
実際はそのようには言われていないはずなのだが、受け取った私としては文字通りに受け止めることができず、相手の価値観を押し付けられたと感じてしまった。
同じことが、私が発信者になる場合にも起こっているのだろう。
私の発言が文字通りに相手へ伝わらず、相手を傷つけてしまうことがある。そういう意味では、私だけでなくその相手も素直でないのだと思う。
相手の発言を素直に受け止められないのは、自覚していることを他人から言われたとき。「言われなくても分かっている」という感情が生まれるからだろう。
そういうとき、相手に対する感情的な反発は生まれるかもしれないが、相手と自分は同意見なのである。
そのように考えることができれば、素直に受け止められないこと、或いは相手に素直に受け止めてもらえないことが、必ずしも2人の関係が悪い状況にあることを指しているわけではないと気づくことができるだろう。
“素直でない”というのは相手に対して肯定的な反応。コミュニケーションの難しさであり面白さでもある。