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なぜビッグテック株が売られているのか+日本市場への影響(25年2月8日)
【動画】
【概要】
この動画では、ビッグテック企業のクラウド事業やAIインフラへの巨額投資と、それに対する投資家の評価が焦点となっています。また、旅行関連や配車サービス大手の話題にも触れ、長期的な投資価値やリスクについて考察しています。
【話者のプロフィール】
Joseph Carlsonはアメリカ在住の個人投資家兼YouTuber。自身のチャンネル「The Joseph Carlson Show」で株式市場や企業分析、投資哲学を解説し、複数の大型テクノロジー銘柄をポートフォリオに組み入れている。長期投資の視点から企業のキャッシュフローや成長性、経営陣の戦略などを分析するスタイルで多くの視聴者を集めている。
【動画の結論・要点】(詳細は後述)
ビッグテック各社(Microsoft、Google、Amazon)はAIインフラを中心に大規模な設備投資(Capex)を計画しており、予想を上回る支出が株価の下落要因となった。
これらの投資は長期的には高いリターンが見込まれ、企業価値の向上につながると話者は考えている。
投資家の懸念は、短期的なキャッシュフローの圧迫やリターンの不確実性に集中している。
旅行関連銘柄(Expediaなど)や配車サービス(Uber)の動向にも注目しており、長期的な成長ポテンシャルを高く評価している。
Bill Ackman(ビル・アックマン)のUber新規投資が注目を集め、ロボタクシー(自動運転タクシー)などの将来性にも議論が及んでいる。
【当サイト独自考察:日本市場への影響】(詳細は後述)
AI関連の大規模投資にともなう半導体やデータセンター事業が盛り上がる可能性が高く、国内でもエレクトロニクス部品やサーバー関連セクターに強い影響が及ぶ。
旅行業界の好調は日本のインバウンド需要にも波及する可能性があり、観光関連株にもプラス要素。
為替面では、米国ビッグテックの短期的な不透明感から一時的に円高傾向になる局面も考えられるが、長期的には米国の成長投資が戻りを押し上げる要素になる。
配車サービスやロボタクシー関連では、国内自動車部品メーカー・MaaS関連の株式に影響があるが、まだ投資家の期待と実需のギャップが大きい。
【動画の詳細】
本動画ではまず、Microsoft、Google、Amazonの3社が揃ってAIインフラに巨額の設備投資を行うと発表し、それが投資家心理を冷やしている点が詳細に語られています。これら3社はいずれもクラウドサービス(企業が自社の情報システムを外部に委託できるプラットフォーム)に強みを持っており、いまや組織のITインフラを支える基盤として大きな役割を果たしています。従来は各企業が自前でサーバーを用意していたところを、AmazonやMicrosoft、Googleがまとめて管理することで効率を高め、さらにAI関連の開発もサポートできるのが魅力です。
しかし、新たに発表されたAI関連設備への追加投資額は投資家の予想を大幅に上回り、短期的にはフリーキャッシュフロー(営業キャッシュフローから設備投資額を差し引いた金額)を圧迫する懸念が強まっています。具体的にGoogleは2025年に約750億ドル、Microsoftもそれに匹敵する額を予定し、Amazonはそれをさらに上回る推計1,000億ドル超の設備投資を示唆しました。こうした投資により、企業の短期的な利益が目減りする可能性があるため、株式市場では売りが強まっているというわけです。
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