
金融市場における最大のリスク:ジム・チャノス (25年2月12日)
【動画】
【概要】
この動画では、ヘッジファンド業界で有名なショートセラーであるジム・チャノス氏が、米国の政治的・経済的リスクや関税政策、テクノロジー分野の動向など、多方面にわたる見解を語っている。
【話者のプロフィール】
ジム・チャノス(Jim Chanos)は、投資業界で著名なヘッジファンド・マネージャー。主に企業の財務分析を通じ、粉飾や過大評価が疑われる企業の株を空売り(ショート)する手法で知られる。彼はエンロン事件をいち早く指摘し、同社の破綻から大きな利益を上げたことで有名。近年は中国の不動産バブルやテック企業の過大評価などにも警鐘を鳴らし、市場の過熱や詐欺的行為への警戒を続けている。
【動画の結論・要点】(詳細は後述)
トランプ政権(動画の文脈上は2期目を想定)による関税政策は政治的思惑が強く、メキシコやカナダとの交渉も不透明な展開。
中国への関税はより深刻な影響を及ぼし得るが、米国の財政収入を置き換えるほどの関税収入にはならない。
中国経済は不動産開発企業の問題など構造的な債務リスクを抱えている。関税はそのさらなる重しになる可能性。
テック企業への過剰な期待はバブル的要素をはらみ、ショートセラーとしてはAI分野に関しても「新技術がさらに新しい技術に取って代わられるリスク」を警戒。
ショートファンドへの投資需要は低迷しており、アクティビスト的な手法も減少傾向にあるが、実際にはリスクの高い銘柄や業種は依然として多く存在する。
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