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アマゾン「最高の健全性」を示す小売事業、AI事業も勢いを増す+日本市場への影響(25年2月8日)
【動画】
CNBCのMorning Trade Liveより
【概要】
この動画では、アマゾンの2024年第4四半期決算について、アーガスリサーチのテクノロジーアナリスト、ジム・ケラハー氏へのインタビューが行われています。小売事業の利益率が過去最高を記録し、AWS(アマゾンウェブサービス)も好調な業績を示しています。また、独自のAIチップ開発による内製化戦略についても解説されています。
【話者のプロフィール】
ジム・ケラハー氏は、アーガスリサーチのリサーチディレクター兼シニアテクノロジーアナリスト。テクノロジーセクターの分析を専門とし、特にアマゾンなどの大手テクノロジー企業の詳細な分析で知られる投資分析のエキスパート。
【動画の結論・要点】(詳細は有料部分)
グローバル小売事業の営業利益率が6.6%と過去最高を記録
小売部門とAWSの営業利益がともに約100億ドルで初めて同水準に
為替影響と閏年の影響で第1四半期の売上見通しは市場予想を下回る
AI関連の設備投資を1,050億ドルに増額予定
【当サイト独自考察:日本市場への影響】(詳細は有料部分)
eコマース関連株への好影響:楽天、ZHD(Zホールディングス)などの株価にプラス
AI関連銘柄:半導体製造装置メーカー(東京エレクトロン、アドバンテスト)への追い風
為替:ドル高傾向による円安圧力が予想される
物流・倉庫関連企業:アマゾンの効率化戦略を参考にした業界再編の可能性
【動画の詳細】
アマゾンの2024年第4四半期決算について、アーガスリサーチのジム・ケラハー氏が詳細な分析を行いました。結果発表直後、アマゾンの株価は2.5%ほど下落しましたが、これは投資家が業績を完全に否定的に見ているわけではないことを示しています。実際、株価は史上最高値から4%程度の下げにとどまっており、市場は全体としてアマゾンの業績を比較的前向きに評価していると解釈できます。
ケラハー氏は、アマゾンの事業構造を理解する上で重要な3つの主要部門(北米小売、海外小売、AWS)に分けて分析を行いました。特筆すべきは小売事業の収益性が劇的に改善したことです。第4四半期のグローバル小売事業(北米と海外を合わせた)の営業利益率は6.6%に達し、2008年まで遡る四半期データの中で最高記録を更新しました。これは、直近の高値である2024年の5.3%をも大きく上回る画期的な数字です。この改善は、アマゾンが長年続けてきた物流インフラへの投資や、効率化への取り組みが実を結んだことを示しています。
さらに注目すべき点は、小売部門の営業利益が100億ドルを超え、AWS(アマゾンウェブサービス)の営業利益(約100億ドル)と初めてほぼ同水準になったことです。これまでアマゾンの収益構造は、クラウドサービス部門であるAWSの高収益性に大きく依存していました。しかし今回の決算で、小売事業が独立した収益の柱として確立されたことが明確になりました。この変化は、アマゾンがグローバルなインフラ整備、即日配送システムの構築、そしてサードパーティー販売業者向けのサービス強化などに投資してきた長期戦略が、ついに実を結んだことを示しています。
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