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FRBの利下げは期待できないが米国の消費は依然として堅調+解説+日本市場への影響+投資アイデア (25年2月18日)
【動画】
【概要】
この動画では、1月のインフレーション指標(特にPPIやCPI)の結果を踏まえ、米国経済の現状や消費者の強さ、金融政策の見通しなどが議論されています。FRBによる追加の利下げが打ち止めとなる可能性や、企業の価格転嫁力(プライシングパワー)、小売売上高の堅調さ、AI関連の成長期待などを総合的に考えつつ、投資戦略としてはハイテク分野の比重維持やバリュー株・欧州市場への検討も取り上げられています。
【話者のプロフィール】
Stephen Colanoは、Integrated Partners(インテグレイテッド・パートナーズ)のチーフ・インベストメント・オフィサー。インフレーションや経済指標の分析に詳しく、投資家向けの戦略を提案する立場にある。
Scott Ladnerは、Horizon Investments(ホライズン・インベストメンツ)のチーフ・インベストメント・オフィサー。経済や金融市場のトレンドに合わせたポートフォリオ戦略を主導している。
【動画の結論・要点】(詳細は後述)
1月のPPIとCPIが予想以上の伸びを示し、インフレーションが根強く残っている。
消費者需要は依然として強く、小売売上高も堅調。
FRBの追加利下げは当面終了との見方が強いが、経済への大きな打撃は見当たらない。
AI関連を中心としたハイテク企業の収益拡大はまだ過小評価されている。
今後の投資先としては、ハイテクだけでなくバリュー株や欧州市場へのシフトも検討の余地がある。
【動画の詳細】
この動画では、まず1月のPPI(卸売物価指数)が前日のCPI(消費者物価指数)に続き、予想よりも大きく上昇したことが強調されています。市場参加者の一部は、航空運賃や医療サービスなど、PPIの中でもFRBが注目するPCE(個人消費支出)の要素が下落していた点から「次のPCE指標は予想より良いかもしれない」と楽観視しています。しかし、一方ではホテル宿泊費やディーゼル燃料などが上昇し、まだ十分に価格が落ち着いていない品目もあると指摘されます。これらの要素がインフレーションを長引かせる可能性があるため、市場の楽観はやや先走りかもしれない、という意見が示されます。
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