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なぜ東京の地下鉄は利益を生み、ニューヨークの地下鉄はそうではないのか | WSJ (23年05月23日)


【動画】

【概要】
この動画では、東京の地下鉄とニューヨークの地下鉄の構造的な違いや、政府による投資の差によって利益構造が大きく変わっている点を比較検証しています。路線の接続性や運賃システムの一体化、さらに乗客数の多寡や企業形態の相違などが収益性や利便性に与える影響が解説されています。

【話者のプロフィール】
本動画の話者は、アメリカの有力経済メディア「Wall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル)」の制作スタッフや、交通専門家、ニューヨークのMTA関係者など。東京メトロやJRなど日本の鉄道会社に詳しい専門家のコメントも含まれており、公共交通の政策と運営に関する知見を伝えている。

【動画の結論・要点】(詳細は後述)

  • 東京の地下鉄は政府による継続的な投資と路線接続の効率化により利益を出している。

  • ニューヨークの地下鉄は複数の運営主体や資金調達方法が原因で慢性的な赤字構造にある。

  • 路線の相互乗り入れやICカードの統一性が利用者の利便性に大きく寄与している。

  • 東京の地下鉄は距離別運賃を取り入れているため、柔軟な収益確保が可能。

  • ニューヨークでは在宅勤務の増加による乗客減少が収益問題をさらに悪化させている。

【動画の詳細】
本動画では、東京とニューヨークの地下鉄を比較し、その運営方式や資金調達、利便性、利用者数の違いがどのように生まれたのかを詳しく解説しています。まず、日本の鉄道システムはStatistaの調査で世界一効率的と評価されており、特に東京では1日約1500万人の乗客数を抱えています。一方、ニューヨークの地下鉄利用者は約400万人とされ、数字だけでも大きな差があります。東京の路線図は都心だけでなく近郊の通勤路線と直通運転(車両を乗り入れさせて相互に行き来できる仕組み)を行い、主要な乗り換え拠点も多いため、都心部に集中しすぎず混雑や乗り換えの煩雑さを軽減しています。これにより通勤客は余計な移動や乗り換えを減らし、乗車中に睡眠をとるなど快適な移動を可能としています。

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