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なぜMetaは好調が続いているのか?+独自考察 (25年2月11日)

【動画】

【概要】
この動画では、Meta(旧Facebook)の株価好調の理由として、AI投資や効率化の取り組み、広告需要の回復などが挙げられ、同社の収益力や今後のサービス拡充の可能性を分析しています。

【話者のプロフィール】
RBC Capital Marketsのエクイティアナリスト、Brad Erickson。テクノロジー業界を中心に企業分析や投資助言を行い、特にインターネットや広告テクノロジー分野の知見に長けている。

【動画の結論・要点】(詳細は後述)

  • Metaは収益増により高額なAI投資をこなせる点が評価されている。

  • AI活用により新たなユーザーエクスペリエンス(顧客体験)が期待されている。

  • 企業体質の効率化が進み、さらに広告需要も回復している。

【動画の詳細】
動画の冒頭では、Metaの株価が好調に推移している事実が取り上げられています。特に、同社が効率性を追求する姿勢を強め、さらなるリストラも進めながら、依然として堅実な成長を保っている点が強調されています。Business Insiderによれば、Metaは追加の人員整理を進めているものの、それでも2025年の時点でマグニフィセント・セブン(米国株式市場を代表する主要テック企業群)の中で唯一二桁の株価上昇を達成したことが話題に上っています。

RBC Capital MarketsのBrad Erickson氏は、Metaが今後も高い成長を続けられる根拠として、まず広告収益の増加を挙げています。ここ1年ほどで数百億ドル(日本円換算で数兆円規模)の追加収入を得ていると説明され、これだけの増収があれば設備投資(AIの研究開発に必要なデータセンターや半導体など)や減価償却費の負担も十分に吸収できるとしています。また、市場全体がAI技術への期待を強めるなか、Metaはユーザー体験をさらに深める「エージェント(AIアシスタントのようなもの)」の実用化で先行する可能性が高いと解説されています。例えば、個人専用のフィットネストレーナーのようなAIサポートが登場すると、継続的なサービス利用や課金モデルなど新たな収益源に繋がる見込みがあるという見方です。

さらに、米国政府の政権交代により企業活動に追い風が吹いているとも言及しています。小規模事業者を中心としたMetaの広告主は景気認識が比較的良好であり、広告支出が増えている点も足元の好調要因として挙げられています。動画終盤では、同社のプラットフォームが抱える社会的影響についても触れられています。偽情報への対策やファクトチェック(事実確認)の方針を変えたことが話題になっていますが、新政権の下でビジネス寄りの姿勢が取りやすくなった背景があると示唆されています。もっともBrad Erickson氏は、その動きが顕著な業績へのリスクになるほどの要素とは考えておらず、むしろ前向きに同社の経営姿勢が評価されていると述べています。

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